【マーベルMCU】『エターナルズ』ネタバレあり感想&考察|使命か、人類への愛か?神々が迫られた究極の選択

こんにちは、ゆーです!
今回は、マーベルMCU映画『エターナルズ』についてお届けします。
人類を7000年もの間見守り続けてきた、10人の守護者“エターナルズ”。
しかし、彼らが地球へ送り込まれた本当の理由が明らかになったとき、物語は単純な「ヒーローVSヴィラン」では終わらない、壮大な選択へと向かっていきます。
自分たちに与えられた使命を果たすのか。
それとも、7000年を共に過ごした人類を守るのか。
宇宙の誕生と生命のサイクルにまで踏み込む圧倒的なスケールでありながら、その中心にあるのは驚くほど“人間くさい”10人の感情。
これまでのMCUとはかなり異なる、まるで神話のような作品でした…!
https://marvel.disney.co.jp/movie/eternals
物語を振り返りつつ、『エターナルズ』の感想&考察をネタバレありでお届けします~!
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概要・あらすじ(エターナルズ)
| 公開日 | 米・日:2021年11月5日 | ||
|---|---|---|---|
| 監督 | クロエ・ジャオ | ||
| 制作 | ケヴィン・ファイギ ネイト・ムーア | ||
| 時間 | 156分 | ||
地球に新たな脅威が迫るとき、7000年にわたり人智を超えた力で人類を密かに見守ってきた、10人の守護者がついに姿を現す。彼らの名は、エターナルズ──。だが、地球滅亡まで残された時間はたった7日。タイムリミットが迫る中、彼らは離れ離れになった仲間たちと再び結集し、人類を守ることができるのか…?そして、彼らを待ち受ける〈衝撃の事実〉とは…。アベンジャーズに次ぐ、新たなヒーローチームの戦いが始まる!
https://marvel.disney.co.jp/movie/eternals
お気に入りの作品を観返すのはもちろん、新しい物語との出会いも!
映画『エターナルズ』を振り返る
以下より物語のネタバレを含みます
①宇宙の誕生とそのサイクルまで広がる壮大な物語
初めに…
6つの特異点の発生前、この世の創造より前にセレスティアルズが出現。
https://www.disneyplus.com
第一天界人(プライム・セレスティアル)のアリシェムが、最初の太陽を創出し、宇宙に光を与えた。
映画冒頭の壮大な昔語りからスタートする今作『エターナルズ』。
いきなり語られる物語、それも“この世の創造より前”というスケールの大きさに驚く間もなく、エターナルズが紀元前の地球に降り立つところが描かれます。
かつて『マイティ・ソー』を見た際に「MCUの中でも特にスケールが大きく、壮大さを備えた物語」と感じましたが、『エターナルズ』は開始数秒でその規模を超えてきました…!笑
いきなり文字が流れ始めて、どこかの『スター・ウォーズ』を思い出しましたもん…。
ディヴィアンツという外敵がいて、それから人類を守るために遣わされたエターナルズがいて。
以降エターナルズはディヴィアンツと対峙して人類を守り、ディヴィアンツが姿を消した後も地球で長い年月を過ごしていた…と、時間的なスケールもとにかく長い。
要所要所で差し込まれる“メソポタミア”や“バビロン”といったワードにも驚かされます。
一つの街、一つの国、あるいは一つの時代を救うという話ではない。
人類の歴史そのものを、その始まりに近い時代から見守ってきた者たちの物語。
この時点で、明らかに他のMCUシリーズとはまた別線の物語なのだな、と感じさせてくれましたね。
②10人の戦士、それぞれの個性が光る!
そんなエターナルズは、10人組の戦士。
初めはその人数の多さに驚き、「いやいや10人もいたら顔と名前が一致しないよ…」と及び腰になっていたのですが、物語が進むにつれてどんどんそれぞれの輪郭がくっきりしていき、最後には全員のことを好きになっていたのだから凄い。
10人は性別も、人種も、年齢も違う。
それぞれが持つ能力も異なり、その能力を活かした十人十色の戦い方が見られるのも面白い。
何より、10人と非常に人数が多いのに、それぞれのメンバーにしっかりとスポットが当たり、個性がきちんと引き出されるような物語になっていました。
言わば“神”の使いとして地球にやってきたエターナルズ。
ですが、その個性が皆非常に人間的なのが良かった。
セルシは人間を愛し、ファストスは人間に絶望しながらも再び家族を築き、スプライトは永遠に子どもの姿で生き続けることに苦しみ、セナは自分自身を制御できない恐怖を抱えている。
そして、そんな仲間たちの考え方は決して一つではありません。
「10人のスーパーヒーロー」というより、長すぎる時間を一緒に生きてきた、ちょっと複雑な“家族”を見ているような感覚もありました。
個人的には俳優の道を突き進むキンゴのキャラが結構好みでしたね~!笑
エターナルズとして地球の危機に立ち向かう、そのために仲間のもとへ行く…という局面でも俳優としての自分を貫き、危険と分かっていながら地球人の付き人であるカルーンの同行も認めちゃいます。
挙句、セレスティアルの出現を止めるか否かについてエターナルズ同士で意見が割れ、いよいよ最終決戦に向かっていくぞ、という場面で戦線離脱。
そのまま本当に最終決戦にも姿を現さないという、鋼の意志を感じます。良いですね。←笑
彼らは皆、地球で人間に紛れて暮らしているだけで、本質はあくまでもずっと“エターナルズ”なはず。
それなのに、それぞれが7000年という長い時間の中で得た“人間らしさ”を一切隠そうとしない。
この人間くささこそが、後半の究極の選択にもつながっていくのだと思います。
③ヒーロー映画とは性質を異にする作品
そんな壮大なスケールで描かれる今作の物語ですが、今までのMCUシリーズ、もっと端的に言うと“ヒーロー映画”とは全く異なる性質を持つ物語でした。
使命か、人類への情か?
当初は自身をアリシェムに選ばれたオリンポスの戦士であり、地球の守護者として遣わされたと信じていたエターナルズ。
ところが、実はアリシェムの目的は「宇宙のサイクル」の維持であり、繁栄した地球の人類をエネルギーとして、新たなセレスティアルを誕生させることでした。
セレスティアルを成長させ、誕生させるためには、地球人のエネルギーが必要。
そして誕生の際は、まるで卵の殻を破るように地球は内部から破壊されてしまう。
しかし、生まれたセレスティアルによって新しい太陽が作り出され、そこから新たな生命が生まれていく。
つまり地球から見れば完全な“滅亡”ですが、宇宙全体から見れば、それもまた新たな生命へとつながる巨大なサイクルの一部。
さらには、この目的を達成するため、知的生命体を捕食する存在を排除して知的生命体の繁栄を促すために作られたのがディヴィアンツ。
ところが、このディヴィアンツが進化して知的生命体まで捕食するようになってしまったため、止むなくエターナルズを作り、ディヴィアンツに対抗するようプログラムした…とのこと。
エターナルズもディヴィアンツも、結局はアリシェムによって生み出された存在。
人類の守護者だと考えていたエターナルズは、実はセレスティアルの誕生まで人類を繁栄させるための存在だった…という衝撃の事実が明らかになります。
この事実を受けて、エターナルズは究極の選択を突きつけられることになるのです。
自身に与えられた使命を全うするべきか。
それとも、7000年の間に愛するようになった人類を守るべきか。
“ヴィラン”不在の物語
さて、これだけを見ると地球人サイドからすれば、アリシェム、ひいてはセレスティアルの理屈は“悪”に見えます。
当然、自分たちの住む地球を破壊しようとしているわけですから、それに対抗することを選ぶしかありません。
ただ、よくよく考えると、その理屈自体も、それを実行する存在も、一概に“悪”や“ヴィラン”であるとは言い切れないのが、この作品の面白いところです。
新たなセレスティアルの誕生のために、一つの惑星の全ての生命を代償にする。
地球に暮らす自分たちからすれば到底受け入れられない話ですが、途方もない時間と宇宙規模の視点から見れば、それも一つの自然のサイクルなのかもしれない。
人間が生きるために動物や植物を食べる。それと何が違うのか、ということです。
だから、最終局面でアリシェム側についたイカリスの理屈も理解できてしまう。
自分たちに与えられた使命を放棄し、より大きな宇宙のサイクルを自分たちの感情だけで変えてしまっていいのか。
それを決める権利が自分たちにあるのか。
イカリスが選んだ道にも、確かな理屈があります。
その一方で、地球側についたエターナルズたちは、地球人との強い関係性がありました。
人類を愛するセルシもそう。
結局セルシたちは“どちらが理屈として正しいか”という考えではなく、自分たちが愛する人を守りたいという、極めて人間らしい心に従って決断した、ということなのでしょう。
どちらが正しいわけでも、どちらかが完全に悪いわけでもない。
本作では最終的にセレスティアルの出現を止めることに成功しますが、果たしてこの決断が宇宙全体から見ても正しいものだったのか?という問いには、最後まで明確な答えが出されません。
そして、その答えを判断するためにアリシェムが地球へ戻ってくることを示唆して、物語は終わります。
今までのヒーロー映画に多かった「善なる存在が悪を倒す」という分かりやすい構図に対して、どこまでも灰色を貫く今作。
そのスケールの大きさといい、白黒つかない曖昧さを内包する点といい、これまでの比較的地に足のついたMCUシリーズとは一線を画す、文字通り“神話”のような物語だったな、という印象を受けましたね…!
④他のMCU作品との繋がり
そんなシリーズの中でも異彩を放つ『エターナルズ』ですが、ミッドクレジット/ポストクレジットシーンでは、MCUの未来につながる新たな要素も描かれました。
サノスの弟・エロスが登場
ミッドクレジットシーン。
地球には残らず、他の惑星にいるエターナルズへ真実を伝える旅に出たマッカリ、ドゥルイグ、セナの3人。
セルシたちとの連絡が途絶えたことに気づいた3人の前に、突然テレポートで現れたのが、ピップ・ザ・トロルと“エロス”と名乗る人物でした。
このエロス、登場時にピップから数々の肩書きを紹介されます。
その中でもMCUファンとして聞き逃せないのが、“サノスの弟”という言葉。
なんと、サノスに弟がいたとは…!
コミックでもエロス/スターフォックスはサノスの弟として存在するキャラクター。
ここにきてMCUにもその設定につながる人物が登場した、というわけです。
さらに本編では、サノスによって宇宙の生命の半分が消滅したことでティアマットの出現が遅れ、その後アベンジャーズによって人々が戻ったことで、再び出現へ向かい始めたことも語られています。
まさかあの指パッチンが、こんなところでも宇宙に影響していたとは…。
サノス、エロス、エターナルズ、そしてセレスティアル。
このあたりの関係が今後どのようにMCUで描かれていくのか、非常に気になるところです。
デイン・ウィットマンとブラック・ナイト
そして、ポストクレジットシーン。
セルシに自身の秘密を明かそうとしていた恋人、デイン・ウィットマン。
そんな彼が大きな箱を開き、そこに収められた剣に手を伸ばそうとするシーンが描かれます。
これはコミックでデイン・ウィットマンが“ブラック・ナイト”となることにつながる重要なアイテム、エボニー・ブレイドを示唆する場面。
セルシたちエターナルズだけでなく、デインの物語もまだ始まったばかりということなのでしょう。
今後彼がどのように活躍するのか、MCUでの展開に期待ですね。
本編自体はエターナルズとセレスティアルを中心とした独立性の高い物語でしたが、ちょいちょい「あのちっちゃかったソーが」とか、サノスのときはどうだった、とか、これまでのMCUに関する小ネタが差し込まれるのも面白いところ。
物語のスケールは一気に宇宙の創造にまで広がりましたが、それでもこれまで見てきたMCUとしっかり地続きの世界なんだな、と感じさせてくれました。
総合的な感想
これまでのMCUシリーズやヒーロー映画とは一線を画する、異色の作品『エターナルズ』。
“新たなヒーローチームの誕生”というよりは、宇宙の仕組みや生命のサイクル、そしてその中で生きる者たちの選択を描いた、非常に壮大な作品だったなと思います。
ただ、面白いのは、これだけ大きな物語を描いているのに、その中心にあるのがとても小さくて、人間らしい感情だということ。
人類を愛しているから守りたい。
使命を裏切ることができない。
仲間を愛している。
人間として生きてみたい。
家族を守りたい。
そんな10人それぞれの“人間くさい”感情が、最終的に地球、さらには宇宙の運命まで左右していく。
10人という大所帯でありながら、各メンバーの個性も、能力も、抱えている思いも、それぞれ違うものとして描かれていたのがとっても良かったですね~!
そして何より印象に残ったのが、最後まで「誰が正しいのか」について簡単な答えを出さなかったことですね。
地球に暮らす人間の視点から見れば、セルシたちの決断を応援したくなる。
でも宇宙全体を俯瞰して考えれば、イカリスやアリシェムの考えにも理屈がある。
その答えの出なさこそが、『エターナルズ』という作品の面白さだったのではないかなと思います。
今作で明らかになった、セレスティアルやエターナルズという宇宙を覆う大きな枠組み。
かつて『マイティ・ソー』によって“神”と呼ばれてきた存在がMCUへ本格的に登場したときにも、シリーズの世界観が一気に広がったように感じました。
そして『エターナルズ』では、そのスケールがさらに広がり、ついに宇宙と生命の成り立ちそのものにまで踏み込んできた。
この世の真理の一端が描かれたことで、今後のMCUシリーズにどう影響を与えていくのか?
エロスやデイン・ウィットマンを含め、まだまだ先が気になる作品ですね!
まとめ
今回の記事では、映画『エターナルズ』について、ネタバレありで感想&考察をお届けしました。
- 7000年にわたり人類を見守ってきた10人の守護者“エターナルズ”を描く物語
- 宇宙の誕生や生命のサイクルにまで踏み込む、MCU屈指の壮大な世界観
- 10人それぞれの能力・性格・人間関係が描かれ、個性豊かなヒーローチームが誕生
- エターナルズの本当の使命と、セレスティアル誕生のために地球が存在していたという衝撃の真実が明らかに
- 「使命を果たすのか、人類への愛を選ぶのか」という答えのない選択が物語の大きなテーマ
- 単純な善悪では割り切れず、“誰が正しいのか”を最後まで問いかける異色のMCU作品
- ミッドクレジットではサノスの弟・エロス、ポストクレジットではデイン・ウィットマンの未来を示唆
- 宇宙規模の神話を描きながら、その中心には愛や家族、葛藤といった人間らしい感情がある作品
宇宙の誕生、生命のサイクル、セレスティアルという神にも近い存在。
扱っているテーマだけを並べれば、『エターナルズ』はMCUの中でも飛び抜けて壮大な作品です。
それでも最後に世界の運命を決めたのは、壮大な理屈ではなく、7000年という長い時間の中でエターナルズが育んできた“人類を愛する気持ち”でした。
使命を選んだイカリス。
人類を選んだセルシたち。
どちらにも加わらないという選択をしたキンゴ。
誰か一人を単純な“悪”にしなかったからこそ、それぞれの決断について考えたくなる。
これまでのMCUとはかなり異なる作品ですが、だからこそシリーズの世界を一気に広げてくれた一作だったと思います。
この先、エターナルズとセレスティアルがMCUの物語にどのように関わってくるのか。
そしてアリシェムが下す“人類への審判”はどうなるのか。
まだまだ続きが気になりますね…!


