【マーベルMCU】ドラマ『ホークアイ』ネタバレあり感想&考察|ナターシャの死を乗り越え、次世代へつなぐ物語

こんにちは、ゆーです!
今回は、MCUドラマ『ホークアイ』についてお届けします。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』での戦いを終え、ようやく家族との穏やかな生活を取り戻したクリント・バートン。
ところが、かつて自らが“ローニン”として過ごした時代の因縁が再び動き出し、クリスマス目前のニューヨークで新たな事件に巻き込まれていきます。
そして、そんなクリントの前に現れたのが、幼い頃からホークアイに憧れ続けてきたケイト・ビショップ。
クリントとケイトという新コンビの誕生、ローニン時代の清算、そして『エンドゲーム』で命を落としたナターシャへの思い。
派手なスーパーパワーを持たない“ホークアイ”だからこそ描ける「ヒーローとは何なのか」という物語が、クリスマス一色のニューヨークを舞台に描かれていました。
https://disneyplus.disney.co.jp/program/hawkeye
クリントとケイト、2人の“ホークアイ”が本当に良い!物語を振り返りつつ、感想&考察をお届けします~!






























概要・あらすじ(ホークアイ)
| 公開日 | 2021年11月24日 | ||
|---|---|---|---|
| 監督 | リース・トーマス バート&バーティ | ||
| 制作 | ケヴィン・ファイギ ジョナサン・イグラ トリン・トラン | ||
| 時間 | 各話42~63分 | ||
「エンドゲーム」の戦い後、ホークアイのただ一つの願いはアベンジャーズを辞め、家族と一緒に平和なクリスマスを過ごすこと。しかし彼の過去と関わる、ある事件に巻き込まれてゆく。 アベンジャーズを辞めたい男<ホークアイ>がニューヨークを舞台に繰り広げる、ホリデー・サバイバル・アクション!
https://disneyplus.disney.co.jp/program/hawkeye
お気に入りの作品を観返すのはもちろん、新しい物語との出会いも!
ドラマ『ホークアイ』を振り返る
以下より物語のネタバレを含みます
①クリントとケイトの新コンビが織りなす“ホークアイ”の物語
今作は、初期からのアベンジャーズメンバーであるクリント・バートンことホークアイと、そんな彼に憧れる女子大学生のケイトが織りなす物語。
鋼鉄の空飛ぶスーツや超人的な血清由来の力のような、いわゆる“スーパーパワー”を持たずに、弓一本で勝負し続けてきたホークアイ。
これまでもそのことの不合理さのようなものは要所要所で語られてきましたが、今回の単独ドラマを通して改めて真正面から向き合われていたのが良かったな~と思います。
そして、そのことに向き合うにあたって、今作で初登場したケイトの存在は大きかったな、と。
ホークアイに憧れるケイト
ニューヨークに暮らす、お金持ちの家に生まれた女子大学生・ケイト。
幼少期に『アベンジャーズ』の戦いに巻き込まれて父親を亡くした過去を持ちますが、その際に弓一本で異星人に戦いを挑むホークアイに憧れを抱きます。
以来、アーチェリーをはじめとする複数の格闘技を習得し、それぞれで優秀な成績を収めることに。
少々自信家で向こう見ずなところがありますが、その自信も確かな実力に裏打ちされているわけです。
こういう、なんというか“真っ当な”スポーツ的な方面で優秀な人物がスーパーヒーローになる…というのは、MCUではなかなか珍しいような気がしますね。
これまでのヒーローには「血清や凄いスーツの力」「生まれ持った力」「悲しい過去などをきっかけに備わった力」といったパターンが多かったので、「ヒーローに憧れて、自ら鍛えて身につけた力」というのがまた新しくて良い!
学生のスーパーヒーローといえばスパイダーマンがいますが、ケイトも彼同様、若さゆえの自信と揺らぎがありつつも、クリントに導かれて徐々に技術面でも精神面でも成長していくのが良かったですね…!
“巻き込まれ”から本当のコンビになるまで
そんな彼女が、最初は単に成り行きで、その次はホークアイへの憧れから事件に首を突っ込んでいた形だったのが、最終的には“そもそも彼女の母親が元凶だった”と明かされる展開には驚きました。
そんなキツい事実が判明した後でも、正しい行いをしようとしたケイトの姿が、きっとクリントの心も動かしたのだろうなと思います。
最初はケイトを巻き込まないよう遠ざけ、さらには途中でエレーナの参戦が分かってからは、ケイトを明確に避けるようになったクリント。
クリント自身も家族を持つ身だからこそ、娘を案じるエレノアの訴えは効いたんだろうな…と思います。
まあ、そもそも今回の一連の事件はエレノアが元凶だったわけですけども…。
一方で、どれほど遠ざけられても、避けられても引かないケイト。その頑固さはもはや天晴れです。
クリントに鬼のようなメッセージ攻撃を仕掛けるあたり、強いですね。笑
クリントもケイトを巻き込みたくないから遠ざけているのに、何度も自分の側に現れてしまう。
しかもそのうえ、ケイト自身の戦闘能力がかなり高いわけで。
危険だから来るな
→危険だけど、こいつ使えるからな…
→危険だからこそ、一緒に戦おう
と、徐々に気持ちが変わっていく様子が見て取れるのが良かった。
最終回、スケートリンクでお互いに背中を預け合って戦うシーンが、最高でした~!
スーパーパワー無しでも戦えるのは
さて、改めて考えるとホークアイは弓を用いて戦うヒーロー。
他のアベンジャーズの面々のような超能力や、超ハイテクなスーツがあるわけでもない。
数々の戦いを経て難聴になったクリントが補聴器をつけていたり、使ったトリックアローを自力で回収したり、といった細かな描写からそのことを改めて思い知らされましたね。
そんなクリントが、なぜ敵と戦うことができるのか。
そのことに対して、ケイトが語った言葉が印象的でした。
ヒーローとは、正しいことを勇敢にやり通せる人だ
きっとクリント自身も分かっていたことなのかもしれない。
でもそれを、自分に憧れているというケイトの口から聞くことができたのは、クリントにとっても大きな救いというか、支えになったのではないかなと思いました。
超人的な力があるからヒーローなのではなく、正しいと思うことを勇敢にやり通すからヒーローになる。
スーパーパワーを持たないクリントとケイトだからこそ、この言葉がより強く響きましたね…!
②ホークアイならではのアクションと襲い来るヴィランたち
これまでも、達人的な弓の腕前で敵を圧倒する姿をたくさん見せてくれていたホークアイ。
今作では、そんなホークアイならではの弓を用いた戦い方をたっぷりと楽しむことができました~!
ケイトと一緒にトリックアローを色々と仕込むシーンも良いんですが、個人的には弓本体で敵をぶん殴りまくるクリントとケイトのアクションシーンが好きでしたね!笑
確かに弓は敵と距離があれば強いのですが、近接戦では扱いづらい。
そこを「直接弓でぶん殴る」という形で解決するあたり、最高ですね。←
そんなホークアイに迫りくるのが、マヤにエレーナ、そして最後はキングピンと、まあこれが豪華で!
それぞれ単独でも非常に戦闘力が高い相手が次々と現れるという、なかなかにしんどい状況に追い込まれるわけです。
聴覚障害を持ち、義足を活かして戦うマヤ。
自身の特性を存分に活かし、努力や経験をもとに戦ってくるタイプなので、普通に強いです。
レッドルーム出身のウィドウ、エレーナ。
映画『ブラック・ウィドウ』で描かれたように、その戦闘能力の高さは折り紙付き。
そんなエレーナと互角とまではいかなくとも、足止めができるくらい戦えたケイトの強さも感じられました。
そして、キングピン。
ニューヨークの街で黒幕として暗躍する人物で、演じるのはドラマ『デアデビル』でもキングピンを演じたヴィンセント・ドノフリオ。
これほど強いヴィランたちが各話で登場し、最終回で一挙に集って大きな戦いになっていく今作『ホークアイ』。
“明らかに自分よりも強い相手に対してどう戦うか”
これまでホークアイがきっと何度も直面していたであろう事態に対して、今度はクリントとケイトの師弟コンビが挑む!という構図がとても面白かったなと思います。
③『エンドゲーム』後のナターシャを巡る思いが描かれる
そんなホークアイの戦いの中で描かれていたのが、ナターシャの不在について。
『エンドゲーム』で命を落とした2人のヒーロー、トニーとナターシャ。
トニーの不在については『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』で描かれましたが、ナターシャの不在については今作でしっかりと向き合ってくれましたね。
改めて思い知らされるクリントとナターシャの絆
ナターシャが命を落とした惑星ヴォーミアで、直接彼女と争い、結果としてナターシャが犠牲になることを止められなかったクリント。
家族と見に行った『ロジャース・ザ・ミュージカル』も最後まで鑑賞できないほど、その出来事が今も心に突き刺さっている様子です。
思えばクリントとナターシャは、アベンジャーズ結成よりも前からS.H.I.E.L.D.で働いていた仲。
『ブラック・ウィドウ』や今作でも言及があった通り、ナターシャのレッドルーム脱退にもクリントが大きく関わっていました。
アベンジャーズが発足した後も、同じく超人的な能力を持たないヒーローとして、クリントとナターシャは確かな絆を紡ぎ上げていったのだと思います。
だからこそヴォーミアでは、互いに「自分が犠牲になる」と譲らなかったわけで…。
改めて思うと辛いですよ、本当。
今作を経て、クリントがナターシャをどれほど強く思っているか、その絆がどれほど強いものだったのかを改めて思い知らされます。
ニューヨークにあるアベンジャーズの石碑を見上げ、補聴器のスイッチを切り、ナターシャに語りかけるクリントの姿がグッときました…。
エレーナとクリント
そんなナターシャの不在をもう一人、エレーナの立場からも描いてくれるのが今作。
そうかエレーナ、彼女は指パッチンで消えた側だったのか…。
あの空白の5年でナターシャがあそこまで打ちひしがれていたのにも納得です。
長い時を経て再会した妹も、あの戦いによって奪われていたとは。
そして、一瞬で5年の歳月を失ってこの世に戻ってきたエレーナが、ナターシャの不在を知ったときの心情を思うと、これまた心に来るものがあります。
映画『ブラック・ウィドウ』と今作『ホークアイ』はいずれも2021年に公開・配信された作品。
見ているこちらとしても、そのやりきれなさを感じずにはいられません…。
そんなエレーナがクリントを追い、最終的に誤解を解くことができて本当に良かった。
2人をつないだのが、ナターシャとエレーナだけが知るはずの秘密の口笛だったというのも良い。
今後、何らかの形で良いので、ナターシャと親しかった者同士、エレーナとクリントがつながっていく未来があれば良いなと思います。
④季節感抜群!クリスマスムービー
そんな盛りだくさんのドラマ『ホークアイ』ですが、舞台がクリスマスまであと一週間のニューヨークということで、全編を通じてクリスマスムード満載だったのが非常に良かった!
作中で用いられるBGMや各話のエンドクレジットにもクリスマスソングが使われていますし、戦いの舞台となったニューヨークの街が“クリスマス”に覆い尽くされているのがとても良い。
ラストにはでっかい(倒れた)クリスマスツリーを背景にスケートリンクで戦うことになりますし、ずーっと絵的に“クリスマス”感がありましたね!楽しかった。
「ロジャース・ザ・ミュージカル」が最高!
そして何より、作中で描かれる『ロジャース・ザ・ミュージカル』。
第1話でクリントが鑑賞しているシーンの時点でもう大分面白かったんですが、最終話のエンドクレジット後、まさかフルバージョンで用意されているとは…!笑
それも、“おふざけで作りました”という感じではなく、完全にミュージカルとしての作り込みが凄いし、歌も普通に良い。
なぜか『アベンジャーズ』のニューヨーク決戦にはいなかったアントマンが登場していることも含めて、「後世の人たちが作った物語」感が強いのも最高です。
もうあの音楽が頭から離れてくれない……笑
さらに、マーベル・スタジオの情熱はここで留まることを知らず、2023年の夏には『ロジャース・ザ・ミュージカル』が、カリフォルニア州アナハイムにあるディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー・パークで実際に上演されました。
https://encrypted-tbn0.gstatic.com
最初にこのニュースを聞いたときは、あれ今日エイプリルフールだっけ?と日付を確認したほどです。←
いやもう、こういうノリ、本当に最高ですね…!笑
総合的な感想
全6話で描かれたドラマ『ホークアイ』。
回が進むにつれて徐々に登場人物も増え、それぞれのバックグラウンドも描かれ、厚みも面白さも増していくドラマシリーズでした!
戦闘能力の高いヴィランたちも魅力的でしたし、何よりクリントとケイトのコンビが素敵。
そして個人的には、やはりナターシャの不在をしっかりと描いてくれたのが良かったなと思う作品でした。
『エンドゲーム』での大勝利、あの大団円を迎えるためには、ナターシャの犠牲が不可欠だった。
だからこそ、その不在を悼み、そのことをしっかりと受け止めて前に進む必要があると思っていたので、クリントとエレーナの両面から描いてくれたのは非常に良かったと思います。
また、空白の5年で生まれたクリントの暗部である“ローニン”が、一連の事件のきっかけになるという展開も良かった。
ナターシャが「会いに行くのが怖い」とまで述べたクリントのローニン時代。
“やったことは取り消せない”と彼自身も述べていましたが、そのときの行いが巡り巡って現在のクリントの足元を絡め取っていく…というのが、非常に分かりやすく、物語の導入としても良かったなと思います。
そして、そんなクリントの前に現れたのが、自分に憧れてヒーローを目指したケイト。
過去の行いに追われるクリントと、これからヒーローとして歩き始めるケイト。
この2人が出会い、最初は“巻き込まれた一般人”と“守ろうとするアベンジャーズ”だった関係から、最後には背中を預けて戦う相棒になっていく。
そう考えると今作は、クリントが自分の過去を清算していく物語であると同時に、ホークアイというヒーローの精神が次の世代へつながっていく物語でもあったのだなと思います。
スーパーパワーがなくても、正しいことを勇敢にやり通す。
クリントが長年行動で示してきたものを、彼に憧れ続けたケイトが言葉にして返してくれる。
うん、本当に、“ホークアイ”というタイトルがよく似合う作品でしたね…!
新たに登場する人物も、これまでに登場してきた人物も。
皆がそれぞれに、クリスマス一色の街で活躍した今作『ホークアイ』。
今回登場したエレーナは後に『サンダーボルツ*』でも再登場しますし、マヤの物語はドラマ『エコー』へとつながっていきます。
そして何より、ケイト・ビショップという新たなヒーローがここからどんな道を歩んでいくのか。
今後のMCUでのクリントとケイトの活躍も楽しみにしたいですね!
まとめ
今回の記事では、ドラマ『ホークアイ』について、ネタバレありで感想&考察をお届けしました。
- 『エンドゲーム』後のクリント・バートンを描く全6話のMCUドラマ
- ホークアイに憧れるケイト・ビショップが登場し、クリントとの新コンビが誕生
- スーパーパワーを持たない2人だからこそ描ける「ヒーローとは何か」という物語
- トリックアローを駆使した、ホークアイならではのアクションもたっぷり楽しめる
- クリントとエレーナ、2つの視点からナターシャを失った悲しみが描かれる
- ローニン時代の因縁を通して、クリントが自らの過去と向き合っていく
- マヤ、エレーナ、キングピンなど今後のMCUにもつながるキャラクターが登場
- クリスマス一色のニューヨークを舞台に、過去の清算と次世代への継承を描いた物語
世界を救うような巨大な戦いではなく、クリスマス目前のニューヨークで起こった事件を描いた『ホークアイ』。
それでもその中には、クリントがこれまでMCUで背負ってきたものがぎっしりと詰まっていました。
ローニンとして犯した過去、ナターシャを救えなかった後悔、そして何より家族のもとへ帰りたいという願い。
そんなクリントの前に、自分をヒーローだと信じて疑わないケイトが現れたことには、大きな意味があったのだと思います。
「ヒーローとは、正しいことを勇敢にやり通せる人だ」
特殊な力を持たず、それでも長年アベンジャーズとして戦い続けてきたクリントだからこそ、その言葉がよく似合う。
そして、その姿を見て育ったケイトが今度は新たなヒーローとして歩き始める。
クリントの過去を描きながら、同時にMCUの未来まで感じさせてくれる、とても温かくて楽しいクリスマスの物語でした!



