【マーベルMCU】ドラマ『ロキ』S1・S2ネタバレあり感想&考察&解説|全12話の果てに待つ、あまりにも美しく切ない結末

こんにちは、ゆーです!
今回は、マーベルMCUドラマ『ロキ』についてお届けします。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』で四次元キューブを手にし、2012年のニューヨークから逃亡したロキ。
その先で彼を待ち受けていたのは、これまでのMCUでは全く見たことのなかった組織、TVA(時間変異取締局)でした。
神聖時間軸、変異体、分岐イベント、剪定、時間織り機。
さらにはマルチバースを巡る戦争と、“在り続けるもの”の存在。
とにかく新しい設定が次から次へと登場する今作ですが、これだけ複雑な要素を詰め込んでいるにも関わらず、最後まで物語がこんがらがることなく駆け抜けたのが本当に凄かったですね…!
そして全12話を見終えてみると、壮大なマルチバースの物語を描いていた一方で、その中心にあったのはずっとロキという一人の人物でした。
今回はシーズン1、シーズン2の物語を振り返りながら、ドラマ『ロキ』の感想&考察をネタバレありでお届けします!
https://disneyplus.disney.co.jp/program/loki
物語を振り返りつつ、感想&考察をお届けします~!
NEW




























概要・あらすじ(ロキ)
| 配信期間 | S1:2021年6月9日~2021年7月14日 S2:2023年10月6日~2023年11月10日 | ||
|---|---|---|---|
| 監督 | ケイト・ヘロン | ||
| 制作 | ケヴィン・ファイギ マイケル・ウォルドロン ルイス・エスポジート ヴィクトリア・アロンソ スティーヴン・ブルサード ケイト・ヘロン トム・ヒドルストン | ||
| 時間 | 各話44 - 59分(全12話) | ||
アベンジャーズから逃げ出したロキは、時空を歪めた罪により、“世界の時間”を監視するTVA(時間変異取締局)という謎の組織に拘束されてしまう。自由の身になるために、自分が改編してしまった現実を元に戻し、世界の時間を修復しなければならない――。
https://marvel.disney.co.jp/drama/loki
ミッションにはロキの“能力”が必要だと語る、TVAエージェントのメビウスとタッグを組み、タイムトラベルで実際に起きた重大な事件の“歴史”を変え、“世界の時間”を修復する様々な任務に挑む。
しかし、その過程で、人類の歴史に隠された重大な“謎”が明かされることになる…。
お気に入りの作品を観返すのはもちろん、新しい物語との出会いも!
ドラマ『ロキ』を振り返る
以下より物語のネタバレを含みます
MCUドラマとして初めてシーズン2まで制作された『ロキ』。
それも、シーズン1と2の間には現実の世界では2年半近くもの期間が空いていました。
本当に、あのシーズン1のラストから2年半待たされたこちらの身にもなって欲しい…。笑
公開時期から考えるとシーズン1と2は別作品として扱うのが自然ではあるのですが、本記事ではその物語性を重視して、シーズン1・2は一続きの物語として振り返っていきたいと思います。
①TVAという組織の始まりからこれからまで
シーズン1の第1話で突然登場したTVA。
最初はロキ同様、視聴者であるこちらも「なんだこの組織は?」というところから始まりました。
MCUシリーズのお約束として、こういう組織は”ヴィラン”であると相場も決まっていますしね…。笑
ところが物語が進むにつれて、その正体や目的、さらにはTVAを作り上げた存在まで徐々に明らかになっていきます。
そもそもTVAが守っていたのは、“神聖時間軸”と呼ばれる一つの時間の流れ。
かつて無数の時間軸が存在した世界では、それぞれの時間軸で大規模なマルチバース戦争が勃発。
そんな戦争を終わらせたのが、シーズン1最終話に登場する“在り続けるもの”でした。
彼は再び戦争が起きることを防ぐため、自らが選んだ時間の流れを神聖時間軸として維持。
そしてその神聖時間軸を守るために利用していた組織こそがTVAだった、というわけです。
神聖時間軸から外れた存在“変異体”
そんな神聖時間軸から外れる出来事が発生すると、“分岐イベント”によって新たな時間軸が生まれ始めます。
そして、その原因となった人物が“変異体”。
TVAはそんな変異体を捕らえ、神聖時間軸から生まれた不要な分岐を次々と“剪定”していました。
作中序盤を見る限りでは、剪定=存在の消滅という描写でしたが、物語が進んでみると剪定された人物や物質は“時の終わり”へ飛ばされていたことが発覚。
直接的な消滅ではないものの、そこには巨大な怪物アライオスが待ち構えていて、送り込まれた者の多くはそこで命を落とすことになります。
仮にアライオスから逃れられたとしても、そこから通常の時間軸へ戻る手段はほとんどない。
要するにTVAは、神聖時間軸から生まれる“分岐”そのものを徹底的に排除していた組織だったわけです。
最初は「時間を守る正義の組織」のように登場したTVAが、物語が進むほどに全く違った姿を見せていく様子がとっても面白かった!
そしてやっぱりMCUにおけるこういう”組織”は純粋な正義では無いのだよねえ…
シルヴィが“在り続けるもの”を殺した結果
そんな状況を大きく変えたのが、シーズン1最終話。
時の終わりへとたどり着いたロキとシルヴィは、そこで全ての黒幕である“在り続けるもの”と対面し、最終的にシルヴィは彼を殺害。
その瞬間、それまで抑え込まれていた時間軸が次々と枝分かれし始めました。
そして、ここから始まるのがシーズン2の物語。
大量に発生した分岐によってTVAの心臓である時間織り機が限界を迎え、崩壊の危機に陥ってしまいます。
時間織り機が壊れればTVAも危ない。
さらに新たに生まれた時間軸も消えてしまう。
そのためロキたちは、どうにか時間織り機を拡張して、増え続ける時間軸に対応しようと奮闘することになります。
物語の後半で時間移動能力を制御したロキは、たった一人で奮闘し、失敗したら時間を戻して、もう一度やって、また失敗してを延々と繰り返すことになりました。
文字通り何百年もの時間を過ごして、ウロボロスたちが持つ知識を自分自身で身につけたあたり、とんでもない執念でしたね…。
そもそも時間織り機の目的とは
ところが、最終話で衝撃の事実が明らかに。
それは、無限に増え続ける時間軸を、有限の時間織り機ですべて処理することなど最初からできなかったというもの。
ロキも呆然としていましたが、これにはこちらも「今まで必死にやってきたのは何だったんだ」と愕然とせずにはいられなかった…。
どれだけ織り機を拡張しても、時間軸が無限に増える以上いつか必ず限界が来る。
つまりロキたちが挑戦していた作戦そのものが、最初から成立していなかったわけです。
これだけならまだ良かったのですが(良くはないが)、さらに衝撃だったのがこの時間織り機そのものの役割。
時間軸を織り上げる装置かと思いきや、実際にはそれだけではなく。
増え続ける分岐によって限界を迎えた場合には、神聖時間軸以外の分岐を消してしまうフェイルセーフでもありました。
結局のところ、時間織り機もまた、“在り続けるもの”が作り上げた神聖時間軸を守るための仕組みだったわけです。
ロキに突きつけられた究極の二択
そしてロキは、シルヴィが“在り続けるもの”を殺す直前まで戻り、シルヴィの行動を止めようとここでもまたループを繰り返しますが、うまく行かず。
そしてロキは”在り続けるもの”から究極の二択を突きつけられます。
一つはシルヴィを殺し、“在り続けるもの”を生かすこと。
そうすれば、これまで通りTVAは神聖時間軸を守り続けるし、マルチバース戦争は起きない。
けれど、分岐した時間軸は今まで通り消滅させられ、人々の自由意志は奪われる。
もう一つはシルヴィに“在り続けるもの”を殺させること。
そうすれば時間軸は自由に分岐する。
しかしその先には、“在り続けるもの”の変異体たちが現れ、再びマルチバース戦争が始まる可能性が待っている。
さらに、この選択をすれば時間織り機がオーバーロードして崩壊し、“今のTVA”も職員ごと消滅してしまう。
つまり、ロキのTVAの友人たちは消滅する。
自由を奪って平和を守るのか。
シルヴィを犠牲にし、さらにTVAの職員の命を犠牲にして自由を与えて戦争の可能性を受け入れるのか。
どちらを選んでも地獄です。
しかも恐ろしいのが、そこまで含めて“在り続けるもの”が想定していたことですよね…。
ロキたちは彼の支配から逃れようとしていたはずなのに、気付けばずっと彼が作った方程式の中で動いていたわけです。
いや、強いし怖すぎる。
②ロキという人物の内面を深く描いた物語
そんな途方もなく大きなマルチバースの物語が描かれると同時に、本作でメインで描かれていたのは、ロキ自身の物語。
これまでのロキと言えば、とにかくプライドが高い人物でした。
自分こそ王にふさわしい。
自分を認めろ。
兄ソーへの嫉妬もあり、アスガルドの王座に執着し、ついには地球まで征服しようとした人物です。
でも『ロキ』というドラマを最後まで見てみると、その行動の奥底にあった感情は、もっと単純なものだったことが分かります。
一人になりたくない。
誰かに認めてもらいたい。
誰かと一緒にいたい。
シーズン2第5話でロキは、ようやくそんな自分の本心を認めることになりました。
TVAを救いたい。世界を救いたい。
もちろんそれも本当。でもそれだけではない。
メビウス、B-15、ウロボロス、ケイシー、そしてシルヴィ。
自分の仲間たちと一緒にいたい。
それがロキ自身の願いだったんですよね。
これまで偽りの王座にこだわって。
戦って。負けて。誰かを裏切って。
でも本当はただ、誰かと一緒にいたかった。
そう考えると、これまでMCUで見てきたロキの姿まで違って見えてくるような気がしましたね…。
そしてそんな自分の本心に、TVAでの長い冒険の果てにようやくロキ自身がたどり着いた。
もうこの時点で拍手喝采を送りたいです。
メビウスとシルヴィに答えを求めるロキ
そして最終話。
“在り続けるもの”から究極の二択を突きつけられたロキは、すぐに答えを出せません。
そこで向かったのが、過去のメビウスとシルヴィでした。
この展開が個人的には凄く好きで…!
だって、あのロキですよ。
かつては自分こそが誰よりも優れていると思っていたロキが、「どうすればいい?」と他人(実質シルヴィは自分自身でもあるわけですが)に答えを求める。
それだけでも、彼がどれだけ変わったのかが分かるように思います。
過去のメビウスから聞いたのは、TVAで決断を下す者の苦しみでした。
誰かを救うために、誰かを切り捨てる。
神聖時間軸を守るためとはいえ、その選択を続ければ、決断した本人にも安らぎはない。
これまで通りのTVAに戻ったところで、ロキの大切な仲間であるメビウスが救われるわけではありません。
そしてロキはシルヴィのもとへ。
今度はかなり直接的に、「どうすればいい?」と答えを求めます。
しかしシルヴィの考えは最後まで変わらなかった。
神聖時間軸を守るという理由だけで、無数の人々から生きる権利を、自由意志を奪うことはできない。
そこでロキはようやく、“在り続けるもの”が用意した二つの選択肢とは違う答えへたどり着きます。
破壊したものより良いものを作れるなら、そうすればいい。
と。
ロキが選んだ“第三の答え”
そしてロキは、ヴィクター・タイムリーが時間織り機へ向かう直前まで戻ります。
これまでの作戦(時間織り機を修復する)を決行するのではなく、ロキ自身が扉を開け、凄まじい時間放射線をその身に浴びながらその先へ歩いていく。
これまで何度挑戦しても救えなかった時間織り機を、今度は自らの手で破壊してしまいます。
織り機を守ろうとする限り、結局は“在り続けるもの”が作った世界から抜け出すことができない。
だったら、その仕組みそのものを壊してしまう、というわけです。
そして、織り機が壊れたことで枯れていく無数の時間軸を、自分の手で一本一本つかんでいくロキ。
その時間軸を携えながら、時の終わりへと歩いていきます。
向かった先にあるのは、“在り続けるもの”がいた場所。
そして壊れかけた王座。
そこへロキが座った瞬間、無数の時間軸が巨大な一本の樹木のような姿へと変わっていくのでした。
この一連の映像、とんでもなく格好良かったですね…。
もう圧倒されました。
時間織り機に代わって、ロキ自身が全ての時間軸を支える存在になる。
神聖時間軸だけを残すのではなく、無数の分岐をそのまま生かす。
ロキが中心に居続けることによって、そこに存在する全ての人々へ未来を与える。
文字通り、“神”となったロキ。
「どんな神になれば良いか分かった」と口にしたロキが取った選択に、身震いせずにはいられませんでした。
作中で明確には語られなかったものの、少し疑問に思った部分があったので考察(というより推測)してみました。
いくつか可能性があると考えています。
一つは、時間織り機が単に時間軸を織り上げるだけでなく、それらの時間軸を安定させて存在させる何らかの役割もになっていたから、というもの。
そういった役割をになっていた物が壊れたことにより、時間軸そのものが枯れていってしまった、という可能性です。
もう一つは、『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』で語られたように、時間織り機が無くなったことによって”インカージョン”が発生し、時間軸が存在できなくなってしまうから、というもの。
シーズン2が2023年に公開されたことからも、制作陣はそのような事を考えていたのかな?と思います。
"在り続けるもの”が示した方程式から外れるために、時間織り機を自らの手で破壊する。
これにより時間軸が分岐しながら存在し続けられるのであれば良かったのですが、実際には織り機破壊と同時に時間軸は枯れていきました。
そこでロキが、自らの手でその時間軸たちを掴み、力を与えることによって、時間軸の存在を安定させたのだと思います。
そしてそれは、”在り続けるもの”と同じレベルの能力(時間移動や時間の停止)を持つロキにしかできないことだった。
この質問になると推測のレベルがかなり高くなってしまいますが、恐らくは昔のマルチバース戦争が勃発するまでは、それぞれの時間軸は自由に分岐しながら存在していたのだと思います。
が、戦争が勃発したことによって、時間軸が不安定になった。先に述べたインカージョンのようなことが起きまくって、そういう事情もあって”在り続けるもの”が時間織り機と神聖時間軸を作ったのかな、と推測しています。
本心に気づいたロキが選んだ、孤独
今作を通してロキがようやく認めた本当の気持ちは、「一人になりたくない」というものだったはず。
仲間と一緒にいたい。
メビウスたちと過ごしたい。
だからこそ時間を何度も繰り返した。
何百年という時間を費やしてまで知識を身につけて、どうにかみんなと一緒にいられる未来を探し続けた。
そんなロキが最後に選んだのが、仲間たち全員を救うために、自分一人が仲間から離れる、という選択肢でした。
辛すぎるし切なすぎる。
でも同時に、これ以上ないくらいロキらしい物語の終着点だったようにも思います。
これまでロキはずっと王座を欲しがっていました。
自分こそが上に立つべきだ。自分を認めてほしい。
そんな思いから王座を求め続けていた人物です。
そして今作の最後で、とうとうロキは本当に王座に座りました。
でも、その意味はかつてとは全く違っている。
昔欲しかったのは、自分が誰かを支配するための王座。
最後に手に入れたのは、誰も支配されず、みんなが自由に生きられるようにするために、自分一人が座り続ける王座でした。
同じ“王になる”という出来事なのに、その意味が完全に逆転している、この皮肉というか運命というか…。
ここまでロキという人物を見続けてきたからこそ、この結末には胸がいっぱいになりましたよ、本当に。
そういやシーズン2第1話では、時間をあちこちへ飛ばされ続けるロキに対して、メビウスが冗談交じりに“在り続けるロキ”になってくれ、なんてことを言っているシーンがありましたが、
最終話では、本当にロキが“在り続けるもの”に代わって、時の終わりに在り続ける存在になりました。
まさかそんな形で回収されるとは、ね…。
いやもう、本当に凄い。
あのフィナーレには身震いしました…!
③全12話ずっと面白い
本作はもうあれこれ色々と考察したくなる作品ではあるのですが、もっと単純な感想として、『ロキ』、全話ずっと面白かったですね…!
以前『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』を見た際には、全6話を通して一本の物語を描く、“6時間の映画”のような作品だと感じました。
それに対して『ロキ』は、最初から最後までしっかり“ドラマ”だったと思います。
一話ごとに起承転結があり。
その話の中で見せ場があり。
そのうえラストには「え、次どうなるの!?」という展開が待っている。
だから、1話1話でしっかり満足できるし、どんどん次が見たくなる!
個人的にはこの感覚がとっても心地よく、これぞMCUドラマシリーズだ!と胸を張って言うことができる素晴らしい作品だったと思います。
見事な冒険譚を描くシーズン1
シーズン1は、どんどん知らない世界へ連れて行ってくれる冒険ものとしての面白さが強かったと思います。
第一話でいきなりTVAに捕まるロキ。
そもそもTVAって何?というところから始まり、初めて変異体や神聖時間軸という存在を知り。
追うことになった変異体が、まさかのもう一人のロキであるシルヴィであることが明かされる。
そのシルヴィと一緒に滅亡寸前の惑星へ飛ばされて二人の距離が縮まって。
まさかロキがロキに恋するという、とんでもない展開になり。
そして、イコール消滅だと思っていた“剪定”にも、その先があることが判明し、その世界で大量の変異体ロキと遭遇する展開まで。
最終的にアライオスを突破した先には、全ての黒幕“在り続けるもの”が待っていました。
振り返ってみると、毎話毎話「この世界にはまだ先があるの!?」という展開の連続。
先が読めない展開、そしてどんどん予想を裏切っていく物語にワクワクしっぱなしでした。
時間移動の伏線回収が最高なシーズン2
一方のシーズン2では、時間織り機の問題を中心にしながら、タイムトラベルものとしての面白さが一気に増していましたね…!
特に好きだったのが、後半のロキによる時間移動。
何度も同じ瞬間へ戻って、最初は他の登場人物と同じように会話して、説明を聞いて、織り機の修復に失敗する。
でも、その失敗の原因が”遅すぎた”ことであることを突き止めるや、ロキはどんどんその会話を先取って飛ばして、何とかその時間を確保すべく動くことになりますが…
これが非常に爽快でしたね!笑
中でも印象に残っているのが、ウロボロスとヴィクター・タイムリーが初めて出会うシーン。
お互いに、「あなたのガイドブックを読んだ!」「いや私はあなたの設計を!」と盛り上がる二人ですが、正直「いや、今それどころじゃないだろ!」と思うくらい長いんですよねこれが。
ところがロキが時間を何度も繰り返した後は、そんなやり取りも全部分かっているので、どんどん省略!
初見時に「このやり取りいる?」と思うような冗長なシーンが、全て時間を確保するためにばっしばっし省略されているのが面白いところでした。
こういう展開、本当に好きなんですよね~!
『アベンジャーズ/エンドゲーム』でも感じましたが、過去に戻ったり、同じ時間をやり直したりする物語では、
「主人公と視聴者だけが先の展開を知っている」という状態になった瞬間がとにかく面白い。
今作でもその魅力を存分に味わうことができました!
総合的な感想
マーベルMCU作品26(S1)&44(S2)作品目である今作『ロキ』。
全12話を通してTVA、神聖時間軸、マルチバースといった壮大な世界を描きながら、最終的にはロキという一人の人物の物語へと綺麗に収束していく。
本当に素晴らしいドラマでした!
何より印象的だったのは、やはりロキの選んだ結末。
ずっと王座を欲しがっていたロキが、最後には本当に王座を手に入れる。
自分の大切な人たちを守るため。
そして、その人たちが自由に生きられる未来を残すため。
そのために、自分が一人になることを選ぶ。
「一人になりたくない」とようやく認めた人物が、最後に自ら孤独を選ぶ。
こんなの辛すぎるし切なすぎるんですよ…。
でも、だからこそ格好良い。
これまでずっと自分のために王座を求めていたロキが、最後には他人のために王座へ座る。
まさしくロキが本当の意味で“王”に、”神”になる物語だったのだと思います。
同時に、TVAも変わりました。
これまでのように神聖時間軸を守るため、分岐した時間軸を問答無用で剪定する組織ではなくなった。
無数の時間軸を存在させたまま、“在り続けるもの”の変異体たちによる新たなマルチバース戦争を防ぐ。
ロキが自らを犠牲にして作り上げた新しい世界を、今度は仲間たちが守っていくわけです。
TVAの物語としても、ロキという人物の物語としても。
これ以上ないくらい綺麗なフィナーレだったように感じます。
最後にロキが王座へ座り、無数の時間軸が一本の巨大な樹木になっていくあの光景。
しばらく忘れられそうにありません。
最高でした…!
まとめ
今回の記事では、ドラマ『ロキ』について、ネタバレ感想をお届けしました。
- シーズン1・2、全12話で描かれるロキとTVAの物語
- TVA、神聖時間軸、変異体など、MCUの“時間”とマルチバースを大きく広げた作品
- シーズン1は未知の世界を巡る冒険、シーズン2は時間移動を活かした展開が魅力
- “在り続けるもの”によって作られたTVAの真実と、神聖時間軸の仕組みが明らかになる
- プライドが高く孤独だったロキが、仲間との出会いを通して大きく成長していく
- 「一人になりたくない」と気づいたロキが、最後には仲間を守るため自ら孤独を選ぶ
- 支配するための王座を求めていたロキが、すべての時間軸を守る“神”へ
- TVAの物語としてもロキ自身の物語としても、美しく切ないフィナーレを迎える
TVA、神聖時間軸、変異体、そしてマルチバース。
これまでのMCUにはなかった壮大な設定を次々と描きながら、最後には「ロキという一人の人物の物語」へと収束していく、本当に素晴らしいドラマでした。
ずっと王座を求め続けてきたロキが最後に手に入れたのは、誰かを支配するためではなく、仲間と無数の人々の未来を守るための王座。
そして「一人になりたくない」と願っていたロキが、大切な人たちを守るために自ら孤独を選ぶ。
あまりにも切なく、それでいてロキという人物の物語としてこれ以上ないほど美しく、切ないフィナーレだったと思います。

