【マーベルMCU】『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』ネタバレあり感想&考察|受け継がれるキャプテン・アメリカの盾と想い

こんにちは、ゆーです!
今回は、ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』についてお届けします。
『アベンジャーズ/エンドゲーム』のラストで、スティーブ・ロジャースから盾を託されたサム・ウィルソン。
しかし、キャプテン・アメリカという存在が背負ってきたものは、盾と名前だけではありませんでした。
サノスとの戦いを終えてもなお混乱が続く世界、ウィンター・ソルジャーとしての過去に苦しむバッキー、そして新たな“キャプテン・アメリカ”として選ばれたジョン・ウォーカー。
さまざまな立場から「正義とは何か」「キャプテン・アメリカとは何なのか」を描きながら、やがてスティーブの盾と想いが本当の意味で受け継がれていく。
今回は全6話の物語を振り返りながら、ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』の感想&考察をネタバレありでお届けします!
https://disneyplus.disney.co.jp/program/the-falcon-and-the-winter-soldier
物語を振り返りつつ、感想&考察をお届けします~!
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概要・あらすじ(ファルコン&ウィンター・ソルジャー)
| 配信期間 | 2021年3月19日 - 2021年4月13日 | ||
|---|---|---|---|
| 監督 | P・J・ディロン | ||
| 制作 | ケヴィン・ファイギ マルコム・スペルマン | ||
| 時間 | 各話49 - 60分(全6話) | ||
『アベンジャーズ/エンドゲーム』のラストから繋がる物語… キャプテン・アメリカの盾<想い>を受け継ぐのは誰なのか――?
『アベンジャーズ/エンドゲーム』でキャプテン・アメリカから盾を受け継いだファルコン。しかし、彼はその重責に悩み、盾を手放してしまう。親友が託した想いを受け継いでほしいウィンター・ソルジャーだったが、はたして…?一方、平和の象徴”キャプテン・アメリカ”を失った今、人々は新たな”象徴”となるヒーローを求めていた…。
https://disneyplus.disney.co.jp/program/the-falcon-and-the-winter-soldier
ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』を振り返る
以下より物語のネタバレを含みます
①キャプテン・アメリカ無き、混沌の世界が描かれる
物語の舞台は『アベンジャーズ/エンドゲーム』の後の世界。
前作『ワンダビジョン』も同様にエンドゲーム後の世界を描く物語でしたが、あちらがワンダの内面に深く切り込むような作品だったのに対し、今作はサムとバッキーの冒険を通して、”世界”そのものを描いて見つめ直すような作品だったのが印象的です。
想像以上に混乱を極めていた世界
サノスを倒し、失われていた半分の人たちを取り戻したアベンジャーズ。
5年はかかっちゃったけど、無事戻ってきたから良かった!めでたしめでたし!…とは行かないのが現実の世界で。
現実の世界における”5年”とは、世界の在り方を変えるのに十分過ぎるほどの年月なんですよね。
今作ではそこで直面する問題に真っ向から向き合いました。
5年間不在にしていた人々が突然世界に戻ってきたら、世界はどうなるのか?
この空白の5年間で、アメリカでは消滅を免れた国外の人たちを難民として招き入れ、復興に努めていたようです。
ところがとある日に消滅から一斉に人々が復活。
政府は“復活した人々”への支援を優先するようになり、5年間存在し続け、難民として復興に努めていた人々はないがしろにされてしまいます。
結果、行き場を失った人々が難民キャンプでの生活を余儀なくされるという国際問題に発展していました。
この描写がとてもリアルでしたね…。
その上、人々は”キャプテン・アメリカ”という精神的支柱を失っていたわけで、「キャプテン・アメリカよ戻ってきて!」という状況になったのも頷けます。
まあかと言って、サムに何も言わず全くの他人に盾を渡したのはどうなのよ、とは思いますけどね…。
サムの実家の苦境
そんな世界の状況に加え、サムの実家も、思い出の船を直すお金が無く苦境に立たされていました。
世界を救ったアベンジャーズのサムの実家が、金銭的に辛い状況になっているとは。
なんだか、もうちょいその辺りどうにか上手いことならないのか…、ともどかしい思いがします。
バッキーの苦悩
一方のバッキーも”めでたしめでたし”という状況とは程遠く。
かつてのウインター・ソルジャーの洗脳から解かれ、アベンジャーズとして世界を救いはしたものの、そのことはまだ彼自身を救うには至っていない状況でした。
いくら洗脳されていたとは言え、かつて命を奪い続けたという事実は永遠につきまとう。
親しくなった隣人のヨリもウインター・ソルジャーの被害者であったことが分かり、なんともやりきれない気持ちになりましたね…。
改めて、MCUの世界では「戦って、勝って、終わり」ではないのだな…と思わされました。
②新顔も、懐かしい顔も!
今作では新たに登場する主要人物たちや、過去作で活躍していた懐かしい面々が続々登場!
この辺りのバランス感がとても心地よく、面白かったですね!
ジョン・ウォーカーという人物
ニューフェイスの中でもとりわけ際立っていた人物が、ジョン・ウォーカー。
アメリカ政府によって新しいキャプテン・アメリカに任命され、そのことを誇りに思いつつも苦悩し、果ては親友を失ったことで暴走して失墜。
最終的にUSエージェントとなった人物ですが、非常に人間味の溢れたキャラクター像で個人的には好きでしたね!
登場したときは「何だお前いきなりスティーブの盾を奪いやがって…」とマイナスの気持ちで見てはいたのですが(笑)、その盾の重みをしっかりと理解していたのが、良かった。
だからこそしっかり手柄を立てようと焦るし、頑固にもなるし、嫌われていると分かっていても、サムやバッキーと言ったかつてのスティーブを直接知る二人に関わろうとする。
その努力、心意気は共感できるものでしたし、超人血清を打った判断も分かる。
だからこそ親友のレマーが命を落としてしまったシーンは見ていて辛かったです。
その結果、超人血清の力を存分に活かして暴走し、第四話のタイトルにあったように”世界注視の中で”、取り返しのつかない行いをしてしまいます。
かつてスティーブが超人兵士となる時に、「完璧でなくても善良な君のままで」と告げたアースキン博士。
その言葉の通り、スティーブは超人となった後も変わること無く戦い続けていました。
今作のジョン・ウォーカーは皮肉にも、そんなスティーブとの対比になっていましたね。。
一人の人間として考えると、個人的にはジョン・ウォーカーに共感してしまいます。
突然目の前で愛する人物が奪われたら。その時に自分に超人的な力があったなら。
その力でまず愛する人物を守れなかったことを悔い、そのことも相まって、直接的な敵かどうかも気にもとめず、目の前にいる敵を討ち滅ぼしたくなる衝動には勝てないだろうな、と思います。
超人的な力を持ってしてもこの罠に陥らず、常に冷静に状況を判断して戦いを続けていたスティーブがいかに強靭な精神を持ち合わせていたか、を改めて思い知らされました。
同時に、そんな超人的な精神は持ち合わせておらず、人間的な振る舞いをしたジョン・ウォーカーという人物に思い入れが強くなります。
最終話、彼が自作のシールドを手放してでも人命救助を優先したシーンでは、そんな思い入れも相まって涙が止まらなくなりましたね…!
ジョン・ウォーカーはUSエージェントとして今後のMCUシリーズでも活躍してくれるので、楽しみですね~!
懐かしい面々も続々登場!
一方、今までのシリーズでお馴染みの懐かしい面々も今作では続々と登場しました!
シャロン・カーターにバロン・ジモ、そんなジモを追うドーラ・ミラージュや、第一話に少しだけですがローディも登場。
これらの面々がキャプテン・アメリカシリーズらしい、直接拳と拳がぶつかり合う肉弾戦を次々と繰り広げてくれて、最高でした~!
③”正義とは何か”が問われる
今作では”正義とは何か”を問うような出来事や要素が要所要所に散りばめられ、一貫してサブテーマとして描かれていたように感じています。
フラッグ・スマッシャーズの掲げた世界
まず、今作のヴィランであるフラッグ・スマッシャーズ。
彼らは過激な行動を繰り返していましたが、その実目的は冷遇されている難民を救済すること。
彼らの最後の襲撃の目的は、そんな難民キャンプを一掃する決議を下そうとしているGRCの議員を人質にとって、その決議を翻すことでした。
作中でサムがそんな彼ら、そしてリーダーのカーリーに寄り添っていたように、その思想や目的自体は、どちらかといえば“正義”に近いもののように感じます。
そのやり方が間違っていただけで。
だからこそ、作中でそんなフラッグ・スマッシャーズを「敵だ」として声高に排除を命じるアメリカ政府やGRCサイドにはゾッとするものを感じましたね…。
ジモというヴィラン
次に、今作で再登場を果たしたジモ。
『シビル・ウォー』でアベンジャーズの内戦を勃発させた張本人ですが、彼自身も故郷ソコヴィアを奪われた、言わばアベンジャーズの戦いの被害者な訳です。
人の命を奪った、という面では悪というべき存在ではありますが、しかし、その背景まで考えると、単純に“正義”とも“悪”とも言い切れない人物です。
シャロン・カーターの存在
こちらも今作でシビル・ウォー以来の再登場を果たした、シャロン・カーター。
シビル・ウォーのときにキャプテン・アメリカ側に肩入れをしてCIAを裏切って以来、ずっと追われる身として逃亡生活を送っていた彼女。
これまた作中でサムやバッキーが胸を痛めていたように、視聴者サイドのこちらとしても、すっかり彼女の存在が抜けていたのに気付かされましたね…。
その結果、というかなんというか、マドリプールで”パワー・ブローカー”として暗躍していた彼女。
その暗躍自体が正義か悪かはもうなんとも言えないのですが、これまで不遇の時間を多く過ごした登場人物なので、是非自身が持つ能力を存分に活かして暗躍を続けてほしいと思ってしまう自分がいます。笑
歴史の闇に消えた超人兵士
そして、バッキーの紹介によってサムが引き合わされた、黒人の超人兵士のイザイア。
スティーブ同様アメリカ軍によって超人兵士となったはずなのに、人種差別的な背景によって歴史から抹消された人物ですが、いやはやそんなことがあって良いのか…と思わされましたね。。
一方は超人兵士としてアメリカの顔。もう一方は実験の対象として、高齢になるまで収監され自由を奪われ。
超人血清を巡り、ここまで大きく運命が分かれている。
それも、肌の色が違うだけで。
この点は日本人たる私からすると恐らく全然理解が及びきっていない部分があるのだと思いますが、それでも、そういった人種差別的な事を真っ向からMCUの物語で描いたことに驚かされましたね。
④これは”継承”の物語
そんな数々の登場人物たちの思い、正義と悪の混ざりあった混沌の中から、最終的にスティーブの盾はファルコンであるサムへと継承されます。
白い肌でも、青い目でもない。
超人的な力を持っているわけでもない。
それでも、自分はキャプテン・アメリカだと、世界が見守る中で宣言するサムの姿は本当に格好良かった。
ドラマという媒体で、サムの苦悩や葛藤、そしてそれに対するバッキーの思いが深く描かれたことで、この物語は単に盾を受け継ぐだけではなく、その想いと覚悟まで受け継ぐ物語なのだと強く感じました。
これまでMCUシリーズを見続けていたファンにこそ、強くその”継承”が胸に刻まれるような、そんな物語となっていました。最高でした!
総合的な感想
マーベルMCU作品25作品目である今作『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』。
キャプテン・アメリカシリーズでスティーブの友人として活躍したサム、バッキーの二人を主人公にした全6話のドラマ。
そこで描かれる物語は素晴らしく、沢山のアクションと疾走感に溢れた、まるで”6時間の映画”を見たかのような満足感を味わえる最高の物語でした!
6話それぞれ全部最高なのですが、個人的に1番好きなのは第5話で描かれる2つのシーン。
一つは迷いながらもスティーブの盾を受け継ぐ事を決意したサムが、その事をバッキーに話し、二人が再び力を合わせることを語り合うシーン。
ここで交わされる二人の会話が大好きで、何度も見返したくなります。(実際見返しています。笑)
「チームとは違う」
「仲も悪い」「最悪」
「仕事だ」「仕事上のパートナー」「同僚だ」
「共通の友達がいる2人」「もういない」
「ただの2人?」「それでいい」
そしてもう一つが、その会話の直後から始まるサムの盾を用いたトレーニングのシーン。
ヒーローのオリジンとして、こういったトレーニングのシーンが描かれることはよくありますが、今作でも同様にそういったシーンが描かれたことにより、まさしく今作は”新キャプテン・アメリカ”としてのオリジンの物語なのだなと感じさせてくれましたね…!
最初はほとんど扱えなかった盾が、次第にサムの中で馴染んでいき、最終的には完璧に扱えるようになる。
『ファルコン&ウインター・ソルジャー』のテーマにあわせて描かれるこのシーンが、個人的にも大好きなシーンとなりました…!
さて、今作では今後のMCUシリーズに向けた布石も打たれています。
一つはUSエージェントとなったジョン・ウォーカーについて。
最終的に超人血清を打ったことにより、超人兵士であるフラッグ・スマッシャーズやバッキーとも互角に渡り合えるようになった彼。
そんなジョン・ウォーカーは『サンダーボルツ』で帰ってきてくれます。
そしてもう一つは、今作でキャプテン・アメリカとなったサムの今後について。
キャプテン・アメリカシリーズの4作品目として、『キャプテン・アメリカ:ブレイブ・ニュー・ワールド』が描かれています。
今作とあわせて、後に繋がる作品も楽しみたいですね!
まとめ
今回の記事では、ドラマ『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』について、ネタバレ感想をお届けしました。
- 『エンドゲーム』後の混乱した世界を、サムとバッキーの視点から描いた全6話のドラマ
- サノスとの戦いが終わっても残された、難民問題や人々の苦悩をリアルに描いている
- サム、バッキー、ジョン・ウォーカーそれぞれの葛藤や成長が丁寧に描かれる
- フラッグ・スマッシャーズやジモを通して「正義とは何か」を問いかける物語
- イザイアの過去を通して、キャプテン・アメリカという存在と人種差別の歴史にも踏み込んでいる
- スティーブの“盾”だけでなく、その想いと覚悟をサムが受け継ぐ「継承」の物語
- 新たなキャプテン・アメリカ誕生を描き、今後のMCUにも繋がる重要な作品
迫力あるアクションを楽しみながら、サムとバッキーの葛藤、そして「正義とは何か」「キャプテン・アメリカとは何なのか」という重いテーマにも向き合った、見応えのある全6話でした!
何より印象的だったのは、サムが受け継いだものがスティーブの“盾”だけではなかったこと。
悩み、迷いながらもその想いと覚悟まで受け継ぎ、新たなキャプテン・アメリカとして立ち上がる姿には胸が熱くなりましたね…!
『エンドゲーム』のその後を描く物語であると同時に、新たなキャプテン・アメリカの始まりを描いた作品として、今後のMCUを見るうえでも大切な一作だと思います。
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