【マーベルMCU】『マイティ・ソー バトルロイヤル』ネタバレあり感想&考察|コミカルなのにMCU屈指の重い作品

こんにちは、ゆーです!
今回は、映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』についてお届けします。
これまでのソーシリーズといえば、神々の世界を舞台にした重厚な物語…という印象が強かったのですが、今作はかなり雰囲気が違いました。
めちゃくちゃ笑える。
テンポも軽快。
ロキもハルクも暴れ回る。
なのにその裏で描かれるのは、アスガルドの隠された歴史と、あまりにも重い結末でした。
シリーズの空気をガラッと変えながら、同時にソー自身も大きく変化していく。
個人的には、ソーシリーズの中でも頭一つ抜けて好きな作品です…!
物語を振り返りつつ、感想&考察をお届けしていきます~!
▼MCU前作『スパイダーマン:ホームカミング』についてはこちら
https://marvel.disney.co.jp/movie/thor-br
物語を振り返りつつ、感想&考察をお届けします~!
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映画概要・あらすじ(マイティ・ソー バトルロイヤル)
| 劇場公開日 | 米・日:2017年11月3日 | ||
|---|---|---|---|
| 監督 | タイカ・ワイティティ | ||
| 制作 | ケヴィン・ファイギ | ||
| 上映時間 | 130分 | ||
アベンジャーズの一員として地球を守るために戦ってきたソー。彼の前に突如現れたのは、“死の女神・ヘラ”。アベンジャーズのメンバーですら持ち上げることができない、ソーの究極の武器・ムジョルニアをいとも簡単に破壊すると、圧倒的なパワーでアスガルドへ攻撃をはじめる。ヘラの野望を知ったソーは、盟友ハルク、宿敵ロキらと破天荒なチーム“リベンジャーズ”を結成し、極限バトルに挑む!果たして、ソーたちは史上最強の敵からこの世界を守ることができるのか?ヘラの復讐の目的は!?そこには、ソーの運命を変える秘密が隠されていた…。
https://marvel.disney.co.jp/movie/thor-br
映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』を振り返る
以下より物語のネタバレを含みます
①ロキのアスガルドでの暗躍とオーディンとの別れ
物語の冒頭では、ソー、ロキ、オーディン、そしてヘラとアスガルドの王族一族それぞれの性格やら性質やらを強く描く展開が繰り広げられます。
ソーシリーズの前作『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』で命を落とした…かと思いきや、ソーやアスガルドの民を欺いて王座についていたロキ。
その後アスガルドどうなってるんだ~!と思っていたのですが、意外にもロキが扮するオーディンの統治下のもと穏やかな日々が送られているようでした。
まあ、義理ではありながら父親であるオーディンを地球の老人ホームに預けたり、ロキを称える演劇を公演させたりとやりたい放題な感じはありますけどね…。笑
アスガルドに久々に帰還するや、即刻ロキの暗躍に気がついて見破ったソー、流石です。
さて、地球に降り立ったソーとロキは、これまた即刻地球の守護者たるドクター・ストレンジに見つかり、サンクタムを訪れることになるのですが、これがまさしく『ドクター・ストレンジ』のミッドクレジットシーンで描かれていた部分ですね。
MCUシリーズファンへのボーナスのようなシーンですが、ドクター・ストレンジ側の理屈も妥当。
そりゃ、地球であんなに暴れたロキを放って置くわけにも行きません。笑
今更ですが、”MCUの世界は全部繋がっている”というのを思い出させてくれる、こういった展開は大好物です。
その後二人はオーディンと再会するも、オーディンは寿命を迎えているわ、そのオーディンが亡くなることで邪悪&最強の姉ヘラが復活する事を告げられるわ、と激しい展開。
ここで初登場したヘラですが、ソーのハンマー・ムジョルニアを粉々に破壊してしまいますし、ビフレストからソーとロキをぶっ飛ばしてしまうほど、とにかく強かった…。
なんというか、ソーは元々アベンジャーズの中でも最強クラスだと思っていますが、相対する敵が毎回どんどん強さを増している印象を受けますね。まさかムジョルニアが砕かれるとは。
ロキとソーの歪ながらも必要に応じて共闘する…というような関係が、見ていて面白い!笑
②アスガルドの隠されていた歴史
突如登場したソーの姉、ヘラ。
そのヘラによって、アスガルドの隠されていた歴史が暴かれる訳ですが、これがまたなかなか。
曰く、
- かつてアスガルドはオーディンとヘラにより、力ずくで侵略と略奪を繰り返していた
- その後9つの世界をすべて支配したがったヘラとオーディンで意見が分かれる
- 挙句オーディンはヘラを”邪悪で危険”として、自身の生涯をかけて幽閉
- 要は二人の”方向性の違い”による決裂が起きていた
…というものですが、うーん、暗いというか、黒い。
客観的に見て、オーディンさんもうちょっと何とかやりようは無かったのか…という気持ちになります。←
ただ、その事実を見せられてヘラに同情したのも束の間、ソーの友人でもあった戦士たちを含めた戦士たちを片っ端から始末し、アスガルドの民を迫害する様子はまさに暴君そのもの。
ヘラについては、この同情すべきポイントはあれど、しっかりヴィランとして活躍(暗躍)する、という匙加減が絶妙な敵だったなと思います。
敵サイドの事情もあると、いい感じに物語が深まる!
③惑星サカールでのドタバタとハルク登場
そんなアスガルドでの大惨事の一方で、ソーがぶっ飛ばされた先の惑星サカールではドタバタ劇が繰り広げられます。
サカールのグランドマスターに戦士として売られ、拘束用の電気ショックを付けられ、本人の意思とは関係なくグラディエーターとして戦わされる羽目になるソー。
一方で、ひと足早くサカールにたどり着いたロキがグランドマスターに取り入っているのも、流石というかなんというか。笑
挙句、迎えたバトルロイヤルの戦いの場で現れた敵は、なんと『アベンジャーズ・エイジ・オブ・ウルトロン』のソコヴィアの戦い以来行方不明になっていたハルク!
ハルクが登場した瞬間、喜ぶソーと頭を抱えてその場から逃げようとするロキの対比が最高に面白かったですね!
そんなハルクが、完全にバーナーとしての自我を失って”ハルク”として立ち回っているのもなかなか面白かったところ。
今まで”ハルクの自我”というのは全く無かった(ただただ唸り声を上げる獣でしか無かった)のが、数年の時を経て”ハルク”として動けるようになっちゃっているよ!という新しい発見がありました。
後にソーがハルクの部屋に連れてこられた後の会話のやり取りも、絶妙に噛み合っているような噛み合っていないような感じで、ニヤニヤものでしたね。笑
ソーもそれなりにピンチのはずですが、惑星サカールサイドは絶妙に軽いテンションで進むので、見ていて面白かったですね~!
④ソー、覚醒
元々ムジョルニアを振り回し、圧倒的な力で立ち回っていたソー。
一方今作では早々にムジョルニアが破壊されてしまい、本人も相当自信を失っている様子が描かれていました。
そして迎えたハルク戦での雷神としての、覚醒。
いまいちその真の力は明確に描かれてはいませんが、ムジョルニア無しでも雷の力を引き出し、圧倒的な超パワーを繰り出してくれました。凄いぞ、ソー!
雷神としての力は、ラストのビフレスト上での戦いでも再登場。
今後のシリーズでのソーの力にも注目ですね。
武器無しで雷の力を自在に操れるのは恐ろしや。
⑤アスガルドが迎える結末
最終的にソーは、ヘラを倒すために、守るはずだったアスガルドを滅亡させる…という衝撃的な選択を取ります。
だってそもそも今作の戦いは、”アスガルドの滅亡を防ぐ”ためにスタートしています。
ソーが夢でアスガルドの滅亡を見て、それを防ぐためにアスガルドに帰還したのが物語の冒頭。
それが、最終的には”守る”どころか、スルトの力で完膚なきまでに崩壊させるわけです。
ただ、その理屈は明確で。
”アスガルドは場所ではない。アスガルドは民だ”というソーの姿は、当初地球に追放された頃からは大きく異なり、何が一番大切なのかを正面から見据えた、紛うことなき王の器です。
そんなソーを最初から見ていた身としては、その変化に感服し、その上でアスガルドの滅亡には心が痛みますね…。
どうか地球を目指すこの先のソー、ロキ、そしてアスガルドの民が幸せになってほしい、と心から思うところではあるのですが、クレジット後に非常に不穏なシーンが描かれて、物語は幕を下ろしました。
マイティ・ソーシリーズにおいて、一区切りというべき作品でした!
総合的な感想
マーベルMCU作品17作品目である今作『マイティ・ソー バトルロイヤル』。
マイティ・ソーシリーズの第3作品目として、大きく転換点を迎える物語だったかなと思います。
なんてったって、アスガルドが無くなってしまったわけです。
これまでソーとロキが王座を争い、守り、育んできていた柱ともいうべき場所が、跡形もなく無くなってしまった。
毛色は異なりますが、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』の時にS.H.I.E.L.D.が無くなってしまった時のような心許のなさと驚きをはらんでいましたね…!
こういう展開を平気でやってくるのが、MCUシリーズの面白いところです。
そして今作は、これまで書いてきたように物語自体も面白いのですが、それ以上に特徴的だったのはそのコミカルさ!
マイティ・ソーシリーズといえば、スケールの大きい世界観と重厚さが溢れる雰囲気が特徴的だったのですが、今作は雰囲気が一転。
激しい戦いは相変わらずなのですが、その中でもクスッと笑えるようなジョークを入れてきたり、明るさを感じさせたりと、コミカルな部分が要所要所に差し込まれていました。
例えば、冒頭のソーとスルトの戦いにおいて、それなりにソーは追い詰められ激しい戦いだったにもかかわらず、アップテンポな洋楽に合わせてガンガン敵を倒す様子が描かれたり。
ラストのヘラ戦においても、相当多勢に無勢で窮地ではあったのですが、スルト戦同様アップテンポな洋楽と共にばっこばっこ敵を打倒していくシーンが描かれました。
感覚としては、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズに通ずるようなコミカルさが色濃く描かれていたような気がします。
他にも、ロキとソーが共同で”助けて!”作戦を実行するシーンだったり、ソーが覚醒するシーンでも”ドンッ”という音声とともにオーディンが映し出されて覚醒したりと、好きなコミカル色強めのシーンを上げていくとキリがないほど…!
個人的にはこういうほうが好みですね!!笑
元々圧倒的に強いソーの戦いに気持ちの良いコミカルさが加わったことで、今作は1,2と比べて圧倒的に面白い作品になっていたと思います。
ソーシリーズの転換点としても重要な一作であり、一本の作品としての強さを兼ね備えた今作。
シリーズ3作品目でありながらも、繰り返し見たい、繰り返し見ても楽しめる最高の一本だなと改めて思います!
今後のアスガルド、ならびにソーとロキの運命にはすでに不穏な影がちらついていますが、今後の物語も楽しんでいきたいですね。
まとめ
今回の記事では、映画『マイティ・ソー バトルロイヤル』について、ネタバレ感想をお届けしました。
- ソーシリーズ最大の転換点となる作品
- コミカル路線へ大きく舵を切った一本
- ロキ・ハルクとの掛け合いが最高に面白い
- ヘラによってアスガルドの黒い歴史が暴かれる
- ムジョルニア破壊はシリーズ屈指の衝撃展開
- ソーが“雷神”として覚醒する
- 「アスガルドは場所ではない」というテーマが重要
- 最終的にアスガルドそのものが崩壊する
今回の『マイティ・ソー バトルロイヤル』は、シリーズの空気を大きく変えた作品だったと思います。
これまでの重厚な神話路線とは違い、コミカルでテンポの良い雰囲気へ大きく方向転換。
ロキやハルクとの掛け合いも最高で、MCU作品の中でもかなり“楽しい”一本だったと思います。
ただその一方で、描かれている内容はかなり重く。
アスガルドの隠されていた歴史。
オーディンとの別れ。
そして、アスガルドの崩壊。
そんな喪失を経た上で、ソーは「アスガルドとは民である」という答えに辿り着きました。
笑えて、熱くて、それでいてしっかり重みもある。
ソーシリーズの中でも、特に完成度の高い一本だったのではないかな、と思います!
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▼MCU前作『スパイダーマン:ホームカミング』についてはこちら
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