【マーベルMCU】『スパイダーマン:ホームカミング』ネタバレあり感想&考察|未熟なヒーローが“本物”になるまで

こんにちは、ゆーです!
今回は、映画『スパイダーマン:ホームカミング』についてお届けします。
『シビル・ウォー』で突如登場し、一気に注目を集めたスパイダーマン=ピーター・パーカー。
そんな彼の単独作品となる今作ですが、描かれているのは“完成されたヒーロー”ではなく、まだまだ未熟な15歳の少年の物語でした。
調子に乗って失敗して、怒られて、見放されて。
それでも最後には、自分の力で立ち上がる。
ヒーローとは何か。そして「責任」とは何か。
その答えが、ラストにしっかりと詰まっていた作品でした。
物語を振り返りつつ、感想&考察をお届けしていきます!
▼MCU前作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』についてはこちら
https://www.sonypictures.jp/he/2004803
物語を振り返りつつ、感想&考察をお届けします~!
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映画概要・あらすじ(スパイダーマン:ホームカミング)
| 劇場公開日 | 米:2017年7月7日 日:2017年8月11日 | ||
|---|---|---|---|
| 監督 | ジョン・ワッツ | ||
| 制作 | ケヴィン・ファイギ エイミー・パスカル | ||
| 上映時間 | 133分 | ||
ベルリンでのアベンジャーズの戦いに参加し、大興奮していたスパイダーマン=ピーター・パーカー(トム・ホランド)。昼間は普通の高校生としてスクールライフをエンジョイし、放課後は憧れのアイアンマン=トニー・スターク(ロバート・ダウニー・Jr)から貰った特製スーツに身を包み、NYの街を救うべくパトロールの日々。ある日、スタークに恨みを抱く“バルチャー”(マイケル・キートン)が、巨大な翼を装着しNYを危機に陥れる。アベンジャーズに任せておけというスタークの忠告も聞かず、ピーターは一人戦いに挑むが・・・。
https://www.sonypictures.jp/he/2004803
映画『スパイダーマン:ホームカミング』を振り返る
以下より物語のネタバレを含みます
①擬似親子関係を築くピーター・パーカーとトニー・スターク
本作はクイーンズに住む高校生のピーター・パーカーがアベンジャーズの内乱(シビル・ウォー)に駆り出された直後から始まる物語。
元々はスパイダーマンとして自警活動をしているだけに過ぎなかったピーターが、トニー・スタークに見出され、新品のスーツをもらい、更にアベンジャーズの内乱にまで関わった。
15歳のティーンエイジャーにとって、これほど光栄なことはなかったんだろうな…!というのは容易に想像が付きます。
それゆえに冒頭からしばらくのピーターはもはや有頂天!
その結果、学校生活でも自警活動でも大失敗を繰り返す様子は、見ていて痛い部分でもありましたね。。
そんなピーター・パーカーが失敗をする度、危険に陥る度、その様子を遠くから見守ってピンチのときに何度も駆けつけたのは、トニー・スターク。
ピーター・パーカーを見出した手前、彼のしたことや結果は自分の責任だ、というトニーですが、その二人の関係はまるで親子のようで。
トニー自身もそれを自覚していたのか、かつての自分の父との関係と自分を重ねているシーンが何度かありましたね。
MCUシリーズを最初から見ていて、トニーとハワードとの関係もずっと見ていたこちらからすると、今作はピーター・パーカーの物語でありながら、トニーの物語も同時に投影されているような気もして、贅沢だったなと思います。
また『アイアンマン2』あたりを見返したくなってきました…。スルメ映画だな…。笑
ときにピーターを突き放し、ときに寄り添い、ピンチのときは駆けつけるトニー。
ピーターはそんなトニーをありがたくも煩わしく思う様子もあって、そういうところも含めて親子っぽいなあ…!という目で見てしまいます。
②ヴィラン側にも事情がある
今作のヴィラン・バルチャーは、かつてニューヨークでのアベンジャーズとチタウリとの戦いの後、瓦礫撤去を行っていた業者でした。
ところが、トニー・スタークが設立したダメージコントロール局の横槍によって突如職を奪われた。
これにより生活が行き詰まり、挙句チタウリの残骸を再利用したハイテク兵器の密売で利益を得るようになるのですが…、後にそれが自身の私利私欲のためではなく「家族のため」であったことが分かります。
人間不思議なもので、これまでは「身勝手に危険な武器を売りさばいて利益を得ているひどい人間」だと思って見ていたのに、実は家族がいて、その生活のために致し方なく踏み出した道であることが分かるとやるせない気持ちになります…。
いやもちろん密売はダメなことですし、そういうハイテク兵器を売ることで世界がどうなるか?とかそこまで考えていなさそうですし、ヴィランとして申し分ない存在ではあるのですが。
ただ、今作ではそんなヴィラン側の事情もしっかり描き、ラストではその娘であるリズと妻が辿った道も省略せずに描いたことが印象的でした。
ヒドラくらい悪い存在なら文句無しでぶっ飛ばせるんですけどね…
最終的にスパイダーマンがバルチャーを救うところも含めて、程よい苦さが残る物語だったかな、と思います。
③友人ネッドとの共闘が熱い
ピーター・パーカーの友人であるネッド。
この二人が共闘するシーンが熱くて好みでしたね~!
ワシントンD.C.での追跡劇に、ラストのバルチャーの追跡。
ネッドが願っていたような”チェアマン”を見事に全うして、ピーター・パーカーの命を救うことになるシーンはまさに天晴でした👏
そして、ワシントンD.C.の際は”スパイダーマン”の力になれた事を喜んでいたネッドが、バルチャー戦の際は純粋にピーター・パーカーの友人として力を貸していた様子が個人的にぐっと来たポイント。
スパイダーマンが有名でアベンジャーズ候補であるから力を貸すのではなく。
ピーター・パーカーの友人として、ピーターの思いに応えたい。
バルチャー戦のときはそんなネッドの心情がよくよく表れていて、改めて良いなあこの二人…と思ってニヤニヤしてしまいました。笑
途中、トニーに見捨てられたピーターと一緒にレゴで遊んでいたシーンも印象的。良い友人だ…!
④ヒーローとしてのピーターと15歳としてのピーター
今作、というよりスパイダーマンというヒーローが特殊なのは、その正体がまだ15歳の高校生である、ということ。
トニーも言っていたように、アベンジャーズの他のヒーローたちはそれぞれ様々なバックグラウンドを持ちつつも、全員”大人”であることが共通しています。
一方、ピーター・パーカーは大人の入口に足をかけているだけの、まだまだ子ども。
それゆえに心情的にも安定しておらず、有頂天になってスパイダーマンとしての活動に繰り出しては失敗し、学校生活でも中途半端になり、ピンチに陥っては誰かに助けを求めてしまう。
挙句、バルチャーとの戦闘の余波でフェリーを半壊させ、自身と人々の命を危険にさらしてしまったピーターはトニーにスーツを没収されてしまうわけです。
自分の行動の結果、周囲にどういう影響を与えるのか。
先走った正義感と後先考えない行動がどんな結果をもたらすのか。
15歳というのは、そういった事を、まだまだ冷静に考えられる年齢ではない。
そんな風に、今作は”ヒーローとしてのスパイダーマン”を描くと同時に、”15歳としてのピーター”を描く作品だったのだな、と思います。
考えてみれば15歳といえば、日本では高校1年生。
当時の自分を振り返ると……、ああうん、振り返るのも嫌になるくらい支離滅裂な言動を繰り返していた記憶がありますね……。笑
まああの時はあの時で、それが自分なりの正しさだと思って生きていた訳ですが、後から振り返るとかなり暗黒の時代です。←
そう考えてみると、ピーターの言動についても、見に覚えがあるからこそ”痛い”と感じてしまう部分だな…と思います。
ピータの言動に「あわわわ…」と思ってしまうこともありましたが、考えてみればまだ15歳なんですよね。
⑤スパイダーマンのオリジン
そして今作は、そんなピーター・パーカーが真の意味で”スパイダーマン”として新たな一歩を踏み出す、オリジン作品でした。
当初は自作のスーツでご近所を手当たり次第に助けるだけの自警活動。
そこからトニー・スタークに見出され、新たなスーツを手にするものの、彼自身の未熟さや弱さはそのままで。
ピンチに陥ってはトニーに助けられるような、到底自立した”ヒーロー”とは言えない存在でした。
そんな彼が大きく変わったのは、ラストのバルチャー戦。
トニーから見捨てられ、学校生活に専念しようとするも、たまたまバルチャーの正体がリズの父親であったことを知ってしまったピーター。
ハイテクなスーツも無い。トニーからのバックアップもない。
それでも、バルチャーを見過ごすことはできない。
そんな思いで臨んだ戦いでしたが、バルチャーのウイングスーツにより倉庫を陥落させられ、瓦礫の下に閉じ込められてしまいました。
紛れもなく、大ピンチ。
ピーターも一度はこの局面で恐怖と絶望で泣き出し、”誰か”に助けを求めます。
が、水たまりに移る自分の姿に、スパイダーマンの姿を見た。
なぜトニーがスーツを没収したのか。それはピーターが弱かったから。
なぜピーターは弱かったのか。それは、ヒーローとして、スパイダーマンとして不足していたから。
ここで立ち上がれなかったら、諦めてただただ助けを待つだけでは、これまでの自分から何も変わらない。
ならどうするか。
ピーターは立ち上がることを選んだ。
この時、真の意味で”スパイダーマン”が誕生したのだと思います。
この一連の流れが綺麗で、素晴らしかった…。
最終的にこの戦いでピーターは完全に自らの力で決着していますし、自身も周囲の命も、挙句ヴィランたるバルチャーの命も守りきります。
そんな結果を出されてしまったら、トニー、そしてハッピーがピーターを認めないわけには行きませんよね。格好良い。
ラストシーン、ピーターはトニーからの”アベンジャーズに入る”という誘いを断り、”親愛なる隣人”としてご近所を助けていく事を誓います。
その姿は、冒頭シビルウォーのときにただただはしゃいでいた姿とは大きく異なっていて。
その成長と、進化に、拍手を送りたくなりました。
真の意味でスパイダーマンが誕生した、美しいオリジン!
総合的な感想
マーベルMCU作品16作品目である今作『スパイダーマン:ホームカミング』。
MCUにおけるスパイダーマンのオリジンとして、非常に綺麗な作品でしたね!
そもそも”スパイダーマン”というヒーローはマーベル・コミックに登場する存在ですが、MCUとして登場する以前に実写映画が5作品存在しています。
サム・ライミによる『スパイダーマン』シリーズ三部作に、マーク・ウェブによるリブートシリーズ『アメイジング・スパイダーマン』シリーズ二作品。
その後ソニー・ピクチャーズエンターテイメントと、マーベル・スタジオとのパートナーシップ締結が発表され、晴れてスパイダーマンはMCUに登場を果たすことになりました。
そうして作られたのが、今作『スパイダーマン:ホームカミング』。
MCU内のシリーズとして再リブートされた、スパイダーマンです。
そういった流れがあるがゆえに、今作はスパイダーマンの単独シリーズの第1作品目でありながらも、スパイダーマン誕生の起源の物語は詳細には描かれていません。
個人的には先に登場しているソニー・ピクチャーズの『スパイダーマン』と『アメイジング・スパイダーマン』を鑑賞済みなのでその点について特に違和感はありませんでしたが、今作登場当初はそれなりに戸惑う方もいたのかな…?という印象もありました。
なんてったって、ヒーローの誕生秘話というのは、ヒーロー映画の醍醐味の一つ。
実際に、MCUで新たに登場するヒーローが単独シリーズの第1作品目を出すときは、決まって「普通の人間がヒーローになる→ヒーローとして立ち上がる」という流れを追います。
ところが今作は違った。
”普通の人間がヒーローになる”部分は綺麗に省略され、それよりも「どのようにしてヒーローとして立ち上がるのか?」を丁寧に丁寧に描き出した。
その過程、そしてピーター・パーカーが立ち向かう姿が美しく。
結果、ヒーロー映画のオリジン作品としては異色ながらも綺麗に物語として重みが生まれているのが天晴なところだな、と見る度思います。
そんなピーター・パーカーが真の意味でスパイダーマンとして誕生する過程に、MCUお馴染みのトニー・スタークやハッピーが関わっているのも、シリーズのファンとしては嬉しいところ。
そういった要素も含めて、MCUシリーズの作品としても非常に面白い作品だったな…!と思います。
スパイダーマンの物語はまだまだ続きますし、アベンジャーズの物語にももちろん関わってきます。
これからも、ピーター・パーカーの活躍が楽しみですね~!
まとめ
今回の記事では、映画『スパイダーマン:ホームカミング』について、ネタバレ感想をお届けしました。
- MCU版スパイダーマンの“オリジン”となる作品
- テーマは「未熟さ」と「責任」
- トニー・スタークとの擬似親子関係が物語の軸
- スーツに頼らない“ヒーローとしての本質”が描かれる
- ヴィラン・バルチャーにも家族を守る理由がある
- ネッドとの友情が物語に温かさを与える
- ピーターは“アベンジャーズ”ではなく“隣人”を選ぶ
- 瓦礫から立ち上がるシーンが最大の成長ポイント
- 真の意味でスパイダーマンが誕生する物語
ヒーローとしての格好良さだけでなく、未熟さや痛さまでしっかり描いた今作。
これまでのMCUヒーローと違い、まだ15歳の少年であるピーター。
だからこそ失敗もするし、間違いもする。
でもその中で、自分の力で立ち上がることを選んだ。
その姿こそが、この作品の一番の魅力だったと思います。
派手さだけではなく、しっかりと成長を描いたオリジンとして、とても完成度の高い一本でした!
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▼MCU前作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』についてはこちら
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