こんにちは、yu-です!
本日2021年7月7日に、マーベルドラマシリーズ『ロキ』の第5話「未知への旅」が配信されました。
ドラマスタート時点からロキの魅力が満載で、どこまでもロキを感じる『ロキ』でしたが、今回はあのシーンも、このシーンも、過去最高級にロキがロキだった…。
という具合に”ロキ”という言葉がゲシュタルト崩壊起こしそうになった第5話。
序盤はかなり笑わせてもらったし、後半は心が震える一面もあり、盛りだくさんこの上なし。
今回の記事はそんな『ロキ』第5話のネタバレ感想&考察をお届けします!
なお今回の記事は思いが溢れた結果かなりの長編となってしまったため、前編と後編に分けてお届けします。
第5話の物語を復習していきましょう。
第話4までのネタバレ感想記事はこちらから。
Contents
作品情報
公開年 | 2021年6月9日~7月14日 | ||
---|---|---|---|
上映時間 | 各話50分程度のドラマ形式※全6話 | ||
原題 | Loki | ||
スタッフ | 監督:ケイト・ヘロン |
MCU最新作のDisney+作品
『ロキ』は、マーベル・スタジオが製作するインターネットテレビドラマシリーズです。
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)はこれまで映画をメインに展開され、テレビ放送やネット配信といった他の媒体で公開されたドラマシリーズは映画本編に影響を与えることがない外伝扱いでした。
『エージェント・オブ・シールド』や『エージェント・カーター』などが良い例ですね。
この2作品はアメリカのTVドラマシリーズとして公開しましたが、映画本編には影響なく、言ってしまえば「見ていなくても問題ない」作品でした。
…といいつつ『エージェント・オブ・シールド』が『ワンダヴィジョン』にすこーーし関わってきたりと、今後はどうなるかはわかりません(期待)。
話をもとに戻すと、一方で今後Disney+で公開される作品群は映画と同じくシリーズの将来に影響を及ぼす本編として位置づけられると発表されています。
今作『ロキ』は、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』『ワンダヴィジョン』に次ぐDisney+作品の第二作品目です。
第5話あらすじ
剪定されたロキがたどり着いた場所、そこは”虚無”。
”アライオス”という化け物が支配する時の終わり、希望の無い場所だった。
そこでロキが出会ったのは、過去にTVAによって剪定されたロキの変異体たち。
変異体たちの助けを経て、ひとまず生き延びるロキだったが…。
【ネタバレ感想】ロキとロキとロキと…
『ロキ』のドラマシリーズは、全編を通して、急展開するときはする、しないときは丁寧に心情を描く…というような進め方をしているように感じます。
それ故につく緩急が、これまたロキの性格らしく、また良い。
そう思っている事自体完全に掌の上…という気がしないでもないですが、要はこれほどロキの魅力が全開で楽しめる作品が登場するとは思わなかった、という嬉しい悲鳴です。
てなわけで、第5話を物語の流れに沿って語っていきましょう。
①”虚無”という場所
剪定されたロキが送られたのは、”虚無”という場所。
そこでロキを出迎え、救った人たちはものすごく端的な説明をした上でロキにともに来るよう告げるのでした。
ここは”虚無”
あれはアライオス
逃げろ
この説明があまりに端的過ぎて、これを受けてキレ気味になるロキにめちゃめちゃ共感。
もうちょいちゃんと説明してくれちゃってもいいでしょうが。笑
なぜ剪定されたらこんなところにいたのか。
この場所は何なのか。
帰ることはできるのか。
この辺りの答えは、すぐあとのラヴォナとシルビィの会話によって明らかになるのでした。
分岐を剪定しても完全破壊はできない。
だから分岐が成長できない場所へ送る。
実は分岐はリセットされず移送される。
時の終わりの”虚無”へ。そこではすべての出来事が一点で衝突しあい、動きが止まる。
まあ結局のところ分かったんだかわからないんだか、という説明ですが、以下のことは明らかになりました。
fa-check判明したこと
- なぜ剪定されたらこんなところにいたのか。 → 分岐が成長できない場所に送ったため。
- この場所は何なのか。 → ”虚無”
- 帰ることはできるのか。 →行き方も不明、当然帰ることも不可、タイムパッドで帰還可能
ロキの変異体たち(Part1)
さてロキが遭遇し、ロキを助けた人物たち。
その人達は皆かつてTVAによって剪定されたロキの変異体たちでした。
彼らはそれぞれにそれぞれの”分岐イベント”を発生させ、TVAに連行→剪定、その後はアライオスを退けつつ隠れ家で生き延びていたのでした。
彼らが起こした分岐イベントはもう多種多様。
ソーを弑したロキもいれば、間違った猫を食べちゃって分岐したワニロキもいたり。
話を聞けば聞くほど、TVA何様だオイ!!っていう気になってきましたよもう。
シルビィの行動
一方TVAに残されたシルビィは、ラヴォナを追い詰め、タイムキーパーやTVAの創設にまつわるすべてを聞き出そうとするも、
「私も黒幕を見つけたい」とラヴォナは宣います。
イマイチ、ラヴォナの行動や真意が読めないですね…。
怪しいことには違いないし、いやもう怪しいところしか無いんですけども、「黒幕を見つけたい」という言葉は本当のように感じます。
更にはミス・ミニッツが完全に意志を持って行動しているように見えるので、もうこいつも怪しみたくなっています。笑
その後シルビィはロキに会うため、そして黒幕を明らかにするため、自らを剪定するのでした。
ロキの変異体たち(Part2)
さてその裏で、ロキはアライオスを倒し”虚無”から脱出、シルビィのいるTVAへの帰還を果たすため変異体ロキたちを焚きつけるも失敗。
一人隠れ家から出ようとしたところ、そこで待ち構えていたのは、これまた変異体ロキでした。
まさか予告編で良く見ていたあのシーンのロキが、変異体だったとは。
”ロキを大統領に”の胸バッチはもう爆笑ものでした、すみません。笑
まあ本編主人公のロキも変異体なのでこの言い方は正しくないような気がしますが、なかなかびっくりでしたね。
更には隠れ家で、ロキ同士でまさかの戦闘開始。
予告で見たときはもっとシリアスなシーンだと思っていたのに、こちらもまさかのわっちゃわちゃしたシーンでした。面白い!笑
②再会
自らを剪定して”虚無”にやってきたシルビィは、早速アライオスに襲われます。
そこを間一髪で救出したのは、メビウス分析官。
追うものと追われるものの関係だったはずの二人が、ここで手を取り合って共に行動するのを見ると、なんだか不思議で温かい気持ちになりますね。
その後アライオスを倒すことを目論むロキ一行と、同じくアライオスの心を乗っ取るシルビィ・メビウス組が再会。
奇妙で不思議なチームが結成される事となるのでした。
いくつ見つけた?小ネタの数々
少し物語本編からは外れますが、この”虚無”という場所、ラヴォナの言葉にある「そこではすべての出来事が一点で衝突しあい、動きが止まる。」ということを強く感じられる仕掛けが満載。
わかりやすく言うと、過去作品やコミックス等々の小ネタが尋常じゃなくある、ということです。
わかりやすいところではソーのハンマー、サカールの椅子など。
ちょっと真偽が怪しいところまで言うと、メビウスが運転していた車には、エージェント・オブ・シールドでお馴染みのフラガールの人形があったりしました。
特にロキが隠れ家に入るシーンの辺りで、恐らく膨大な量の小ネタが用意されています。
これは是非『ロキ』終了後に公開されるメイキング映像で、詳しく紹介して欲しい部分ですね…!
ロキとシルビィ
アライオスとの決戦を前に語り合うロキとシルビィ。
お互いの気持を確かめ合いつつ、遠くから遠くからゆっくりと手を伸ばして、徐々にその手を近づけていくような。
二人の心とその距離感、一つ一つの言葉になんだかくすぐったい気持ちになるシーンでした。
前回も思ったことですが、まさかMCUを見ていてこんな甘酸っぱい展開が待ち受けているとは、想定外でしたね…
そんな二人の会話の中で、個人的にぐっと来たのはこの部分。
シルヴィ「土壇場で私を裏切るのでは?」
ロキ「シルヴィ、聞いてくれ。愛してくれる人を裏切ってきた。父上や、兄上を裏切った。故郷もだ。皆を裏切った。理由も分かってる。だが、もう昔と違う。いいな?絶対に裏切らない。」
変わらないはずのロキが、変わろうとしている、というより変わっている。
「人は変わることができるのか?」
その問の答えは、もう目の前にあるのかも知れません。
さて、ここまでは『ロキ』第5話「未知への旅」のネタバレ感想&考察の前編をお届けしました。
引き続き、後編では物語の続きについて語った上、この先の展開について考察しています。
後編の記事はこちらから。