こんにちは、yu-です!
先日2021年7月8日木曜日に、待ちに待った、本当に待った!!映画『ブラック・ウィドウ』が公開されました!
昨年5月からもう一体いつになったら日の目を見るのかと悶々と過ごし、何度予告映像を見たことか。
さらに今年2021年に入ってからは、MARVELのドラマシリーズも始まり、「MCU作品が映画でやってたころもあったな…」ともはや遠い眼差しをすることもしばしば。
そんな長すぎる1年2ヶ月の日々を経て、ついに公開日を迎えることができました。
まあディズニー社と国内大手映画館がバッチバチになって公開劇場が減らされたり、
公開日が一日早まって木曜日公開になったりと、堂々の公開!!…というには色々ありすぎたようにも思いますが…
そんなわけで非常にワクワクしながら見に行ったわけですが、流石というべきか、全く期待を裏切らない最高の2時間ちょいを過ごさせていただきました。
今回の記事では、そんな映画『ブラック・ウィドウ』について、ネタバレ有りで映画の感想をお届けしたいと思います。
Contents
あらすじ
マーベル・スタジオが贈る「ブラック・ウィドウ」は超ダイナミックなスパイ・アクション。“ブラック・ウィドウ”ことナターシャ・ロマノフが自分の過去と結びつく危険な陰謀の存在に気づき、自らの人生の“闇”と対峙することになる。ナターシャは、自分を倒すために執拗に追いかけてくる勢力と戦いながら、スパイとしての過去や、アベンジャーズになる以前に関係が壊れた“偽の家族”と向き合うことを迫られる。
【ネタバレ感想】ナターシャの”家族”を描く物語
もともとの触れ込み通り、今作はナターシャの過去、そして彼女の”家族”を紐解いていく物語。
そのため、非常にシリアスで重い映画になるのかな…、と思いきや、息着く間もないアクションに要所要所で挟まれるコメディが絶妙で、まさしくMCUらしい緩急のしっかりついた作品でしたね…!
では早速本作の物語に沿って語っていきたいと思います。
①オハイオ州と21年後
映画のオープニングは1995年、アメリカのオハイオ州。
そこでナターシャ、妹のエレーナ、そして両親が仲良く暮らすシーンが描かれます。
と、そんな平和なシーンも束の間、彼女たちの平和をぶっ壊す如く迫ってきたのは、S.H.I.E.L.D.。
久しく見ていなかったあのエンブレムに、それだけでテンションが上ってしまいましたね。(ただのS.H.I.E.L.D.好きです。)
迫り来る追手を振り切り、小型飛行機を飛ばし逃げる一行。
そして彼女たちがたどり着いた先は、暗殺者養成機関のレッド・ルームでした。
この平和なシーンからのギャップ、緩急がたまらない。
そうそう、こういうのを待っていたんだよ…!!笑
そして物語は21年後、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の物語のおよそ2/3が過ぎた辺り。
ちょうどアベンジャーズが大分裂し、ナターシャがスティーブ側についた後のシーンへ飛びます。
そこでは、ソコヴィア協定に違反したとしてロス長官に追われるナターシャの姿が。
このシーンで彼女が流した涙は、分裂したアベンジャーズを想っての涙だったのでしょうか。
その後まんまとロス長官を罠にはめ、彼女はノルウェーに逃れるのでした。
②エレーナとの再会
ノルウェーに逃れたナターシャでしたが、彼女のもとにブダペストから謎のガスが届き、唐突に襲われます。
ここでナターシャを襲ってきたのは、タスクマスター。
本作のヴィランとして登場するとして、随分前からその能力と姿だけは日の目を見ていたわけです。ようやく出会えたな!!笑
辛くも難を逃れたナターシャは、ある心当たりを頼りにブダペストへ。
そこで、かつて疑似家族として3年の月日をともにした妹、エレーナと再会を果たします。
再会直後から全力のアクションになるこの感じが良い…!
こういう狭い場所でのアクションは、キャプテン・アメリカ系列ヒーロー(勝手に分類した)の専売特許。
アイアンマン系列ヒーローがこの場にいたら、建物ごとふっとばしちゃいますもんね。笑
そこでエレーナは、ナターシャにかつてナターシャがブダペストで倒したはずのドレイコフ将軍がまだ生きていること、そしてレッド・ルームがまだ実在しており、自分もつい先日までそこにいたことを明かします。
エレーナがナターシャに送ったガスの正体は、レッド・ルームによって洗脳を施された少女たち:ウィドウたちを開放することができるもの。
そこで二人はレッド・ルームを崩壊させることを決意するのでした。
ド迫力のカーアクション
その後すぐさまガスを狙ってレッド・ルーム一味が追ってくるわけですが、そのシーンでのカーアクションが超ド迫力!
かつてMARVEL展で展示されていたバイクも、このシーンにて登場します。
バイクでのアクション、そして車に乗り換えてのド迫力アクション。
実は私は今数年に渡るペーパードライバーから脱却すべく鋭意運転練習中なのですが、このシーンを見て、「ああ車ってアクセルをベタ踏みしてもいいのか…、案外行けそうだな…」と無駄に気が大きくなりましたね。(危ない。)
③家族集結
レッド・ルームを倒すべく、その正体と場所を求めてナターシャとエレーナはかつての疑父親・アレクセイを強制収容所から脱出させるも、彼はその場所を知らず。
その後今度は母親が実は今も生きていることを知り、彼女の元を訪れるのでした。
ここで描かれる、微妙にギクシャクした家族団らん(?)のシーン。
冒頭のどこを切り取っても幸せそのものにしか見えないあの家族と同メンバーとは思えない姿で、その対比が綺麗に描かれています。
時折挟まれるギャグがたまらない
そんなギクシャクした気詰まりなシーンでありながらも、時折挟まれるギャグに劇場は湧きました。笑
例えば、父親アレクセイが強制収容所にいる間に太ってしまい、かつてのコスチュームが着れなかったり。
アレクセイが完全に場違いなセリフを発して場が凍ってしまったり。
母親が実験用に飼育する豚の名前が”アレクセイ”だったり。
…そうなんですよ、アレクセイはロシア産のスーパー・ソルジャーでものすごく強い存在のはずなのに、徹頭徹尾ギャグ担当になっているんですよね。笑
彼の存在によって、どこまでもシリアスな設定ながらも笑いが差し込まれるのがたまりません。
あとはエレーナがナターシャのヒーロー着地を何度も繰り返しいじるのも面白かった。笑
挙げ句この後のシーンでは自らもヒーロー着地を決める辺り、見事に回収してくれていて最高です。
④レッド・ルーム
紆余曲折の末、集結した家族でチームを組みレッド・ルームを崩壊させる作戦に出るナターシャたち。
各々が各々の役割を果たす中、ナターシャはかつてドレイコフを倒すときに巻き添えにしたドレイコフの娘が実は生きており、現在はチップを埋め込ま無いと生きていけない状況、そして彼女こそがタスクマスターとなっていることを知るのでした。
長い間ナターシャにとってトラウマとなっている出来事を正面からグサッと差された形で、これは苦しい。
後に崩壊するレッド・ルームの中、そんなタスクマスターを置き去りにせず救い出したシーンで、なんだか見ているこちらも救われたような気がしました。
接近戦・空中戦、…なんでもあり!
レッド・ルームが崩壊する中、それぞれの場所で見せ場となる戦闘が繰り広げられます。
ナターシャと洗脳された多数のウィドウたちによる接近戦。
タスクマスターとアレクセイとの能力戦。
そして、ナターシャとタスクマスターが繰り広げる空中戦。
ここまでも息着く間もない展開でしたが、このラストの戦闘シーンの連発はすごかった。
常にハラハラドキドキ、そしてテンションを全力でブチ上げてくれます。
映画館で見ないともったいない…、というのはまさしくこのことでした。
タスクマスターが熱すぎる
そんな数々の戦闘の中でも、特にタスクマスターという人物、というかその能力が美味しすぎる。
過去に見た戦闘スタイルをすべてコピーできる…、ということで、タスクマスターが繰り出す技はすべて見覚えのあるものなのです。
盾を振り回すその戦い方はまさしくキャプテン・アメリカですし、爆発する矢を持つ弓を匠に操る姿はホークアイそのもの。
これは是非後日ディズニー・プラスで一時停止を繰り返しながら、何人のアクションが隠れているかじっくり見てみたいですね…!
時系列
さてレッド・ルームを崩壊させ、ロス長官との会談(?)の後、ナターシャはクインジェットと共に刑務所に収監されたアベンジャーズメンバーを脱獄させることを仄めかして物語は終了します。
よくよく考えてみると、本作『ブラック・ウィドウ』はすべて『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の作中の時間軸で起こった出来事なんですよね。
この辺の時系列を整理してみると、こんな感じ。
この短い時間軸の中でナターシャは自らの過去に決着を付けた上、巨大組織を崩壊させていたかと思うとなかなかすごい。
更には、スティーブがサムたちを脱獄させるときの”足”を提供したのも、ナターシャだったというわけです。
最新作が公開されることによって、過去作の価値がUPする。
これぞMCUの為せる技だよな…と思わせられますね。最高。
エンドクレジット
さて、MCUお決まりの次作品への足がかりとなるエンドクレジットは今作もありました。
エレーナがナターシャの墓石の前で手を合わせているシーンが描かれた頃から、このシーンの時代は『エンドゲーム』よりも後。
本編でエレーナが口にした「犬を飼いたい」というセリフも回収されていましたね。
さあそんなエレーナのもとに現れたのは、なんとヴァレンティーナ。
思わず!という形で声を上げてしまった人も少なくないようで、劇場が一瞬ざわつきました。
そう、ヴァレンティーナとは『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』でジョン・ウォーカーを”USエージェント”としてリクルートしていたあの怪しすぎる人物。
そんなエレーナとヴァレンティーナが契約関係にありそうだぞ、ということがここで描かれるのでした。
更には、ヴァレンティーナが「姉の命を奪った原因の人物であり次の標的」としてエレーナに手渡した資料。
そこに写っていたのは、なんとバートンの写真でした。
ここで確実に、2021年後半に配信開始予定のドラマシリーズ『ホークアイ』へのつながりも示唆されたわけです。
数々の可能性を広げたところで、上映は終了。
なんだかすべての驚きをラストの1分ちょっとで持っていかれてしまったような形でしたね。まあ、いつものことですが。笑
まとめ
今回の記事では、公開されたばかりの映画『ブラック・ウィドウ』について、ネタバレ感想をお届けしました。
- 『シビル・ウォー』の裏で起きていた出来事のスケール感に驚き
- ナターシャの物語がここでつながる
- 今後への足がかりが描かれた
待った甲斐がある!大興奮の2時間ちょいでした!!fa-arrow-circle-right
最近はドラマシリーズが常だったことから、『ファーフロムホーム』以来の久々の映画となる今作。
もちろんドラマシリーズも面白いのですが、二時間ちょっとの時間にすべてが凝縮された映画の凄さを、改めて体感することとなりました。
すでに『ワンダヴィジョン』『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』『ロキ』、そして『ブラック・ウィドウ』と盛りだくさんすぎる今年のMCU作品ですが、今年はこんなもんじゃ終わらず。
この後直近だと『What if...?』に始まり、『シャンチー』『エターナルズ』『ホークアイ』そして『ノーウェイホーム』。
新たにスタートしたフェイズを全力で楽しんでいきたいと思います!