こんにちは、yu-です!
さて今週金曜日2021年4月23日に、およそ7年ぶりの新作にして最終章、『るろうに剣心 The Final』が公開予定です。
さてそんな最終章の公開を目前にして、ある重大な事実…、”今までのお話をぼーーんやりとしか覚えていない”というマズイ事態に気がついた私が最新作の公開前にここで一度全部復習するぞ!となったのがつい先日の出来事。
そのまま『るろうに剣心』『るろうに剣心京都大火編』と鑑賞し、ついに第三作品目の『伝説の最期編』にたどり着きました。
見たいと思った時にボタン一つで見れる…、便利な時代になった(以下略)。笑
というわけで今回の記事では、この『るろうに剣心 伝説の最期編』のネタバレ感想をお届けしたいと思います!
でも全部見て復習する時間は無い!そんなあなたにこの記事を贈ります。
前回の記事に引き続き1分30秒で映画『るろうに剣心 伝説の最期編』を復習していきましょう!
前回までの記事はこちらから!
Contents
作品情報
公開年 | 2014年 | ||
---|---|---|---|
上映時間 | 135分 | ||
スタッフ | 監督:大友啓史エグゼクティブプロデューサー:小岩井宏悦
脚本:藤井清美 大友啓史 |
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おすすめ度 |
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「週刊少年ジャンプ」連載マンガ原作の作品
映画『るろうに剣心』は、1994~99年に「週刊少年ジャンプ」で連載されていた和月伸宏の剣客漫画「るろうに剣心」を実写映画化したものです。
テレビアニメ化もされ人気を博した作品で、実写化に関しても非常に注目を集めていました。
あらすじ
今の自分のままでは、志々雄を倒せないー。
かつての師匠との久しぶりの再会を果たした剣心は、志々雄を倒すため”飛天御剣流”の奥義伝授を願い出るのであった。
一方東京にたどり着いた志々雄は、自らの計画を推し進めていく。
平和な世を守るため、大切な人たちを守るため。
各々が各々の思惑を秘め、物語は加速していくー。
【ネタバレ】想いと想いがぶつかり合う!物語の結末まで解説
前作『京都大火編』から直接続く物語。
京都大火編はものすごく良いところで幕を下ろしているので、当時の私もそうでしたが、誰もが『伝説の最期編』の公開まで非常に悶々とした日々を過ごす羽目になったのでは無いでしょうか!笑
①比古清十郎との再会と奥義伝授
今の自分のままでは、志々雄を倒せないー。
かつての師匠との久しぶりの再会を果たした剣心は、志々雄を倒すため命を引き換えにしてでも”飛天御剣流”の奥義伝授を願い出る。
『京都大火編』のラストで剣心を救ったのは、彼のかつての師匠たる比古清十郎だった。
冒頭はそんな清十郎と剣心の出会いが描かれていきます。
さて剣心は、志々雄を倒すため”命を引き換えにしてでも”奥義を習得してみせる、と非常に鬼気迫る様子。
ところがそんな剣心に対して、清十郎は今のお前には足りていないものがあると告げ、それがわからぬならここで果てろ、と厳しい言葉を投げかけるのでした。
師匠である清十郎にはわかっていたのです。
剣心が”足りていないもの”に自ら気づくことができなければ、悩み、苦しんだ果に”人斬り”としての自分に身を委ねてしまうことを。
そんな師匠との死闘の挙げ句、剣心は自らの命の重さに気が付くのでした。
愛しきものや弱きもの、己を犠牲にして守ったところでそのものたちの中には悲しみが残り、
本当の意味での幸せは訪れん。
お前の命も、一人の人間の命。その命は、お前一人のためにあるのではない。
②蒼紫との決着と神谷道場への帰還
ところがその抜け道には蒼紫が抜刀斎を待ち構えていた。
激闘の末に蒼紫は剣心に打ち倒され、二人の戦いを見届けた翁は力尽きて命を落とす。
剣心は後を操達に任せ、そのまま志々雄の待つ東京へ進む。東京の神谷道場に着いた剣心は恵と再開するも束の間、警察官達が乱入する。
剣心は戦う理由が無いと刀を置き、そのまま捕縛されてしまう。
警視本部で剣心は伊藤と面会することに。
政府は抜刀斎の所業が維新側の責任であることが露呈するのを恐れ、剣心を生け贄にする意向であったが、剣心は志々雄に近づければ勝機はあると提案する。
そして伊藤はある計画を立てるのであった…。
全話から語られていた蒼紫の話に一区切りがつくこのシーン。
蒼紫を倒した剣心のこのセリフは名言ですね。
目の前にあるものから目を背け、大切なものを欠いた今のお主の剣では、拙者は倒せんよ。
数々の経験を、苦悩を経てたどり着いた、剣心が今いるその場所が如何に壮絶で、高いところにいるのかを伺えます。
剣心の着物の色について
蒼紫との戦いに決着をつけ、東京にたどり着いた剣心は恵と再会。
ここで恵は剣心に、神谷道場で薫から最初にもらった衣服…、緋色の羽織を勧めるのでした。
さて、今回の『京都大火編』『伝説の最期編』では、剣心を取り巻く状況にあわせて彼の着物色も変化しています。
着物の色
- 緋色:序盤の東京のシーン
- 紺色:京都への旅立ち~京都大火~清十郎との稽古~東京帰還
- 緋色:恵との再会以降
まるで、紺色の着物のときは剣心の過去・抜刀斎としての立場で行動していて、
一方緋色の着物ときは、剣心としての立場で行動しているようにも見えます。
③最終決戦
ついに処刑人の刀が一閃するが、振り下ろされた刀は剣心を縛る縄を切っただけで、そのまま警官隊と剣心は一斉に志々雄勢と交戦する。そこに左之助も合流し、剣心と左之助の二人は志々雄の待つ軍艦に乗り込むのだった。軍艦で再び相まみえた宗次郎を打ち倒した剣心は志々雄の元へたどり着くが、圧倒的なその強さに打ちのめされる。
そこへ左之助、斎藤、蒼紫が続々と合流して戦うが、手練れの志士たちを前に志々雄は一歩も引かない。
燃え盛る炎の中、剣心と志々雄は再び一騎打ちとなる。
激しい打ち合いの末、剣心は「飛天御剣流奥義・天翔龍閃」を繰り出す。
致命的なダメージを負いつつも再び立ち上がろうとする志々雄だったが、遂に体内温度が限界に達し人体発火を引き起こし、やがて炎に包まれ息を引き取った。軍艦から脱出し薫に迎えられた剣心たちは、政府、警察の敬礼に見送られ、元の生活に戻っていくのであった。
伊藤博文の策とは、剣心を斬首刑に処すと見せかけて、剣心を志々雄に近づけた上で一気に攻め込むことでした。
わざわざ浦賀まで捕縛した上で派手に引き回した事により、明治政府は抜刀斎の関わる暗殺には関与していないことも示せるので、伊藤的には一石二鳥というわけですね。
なんともちょっと明治政府にとって都合の良いお話ではありますが、今の剣心にとってはそんなことは些細なこと。
もはや彼には、”何がいちばん大切なのか”は明らかであるためです。
最終決戦はこれまた圧巻、の一言…!
その中でも、一度は破れた宗次郎に剣心がかけた言葉。
これまた名言なので引用させてください。
強いものが正しいと言うのは志々雄の理屈。
一度や二度の戦いで真実の答えが出るくらいなら
誰も生き方を間違ったりはせん。
真実の答えはお主自身が、これからの人生の中で見出だすでござるよ。
そして迎えた志々雄戦。
幕末の動乱に関わったすべての主要登場人物が集結し、それぞれの思いを胸に闘っていく姿が、もう胸にぐおおおおと迫ってきます。
左之助は例外ではありますが、彼も彼で見ていてもう気持ちいいくらいシンプルな理屈で動いているので、個人的には大好きですね!
ラスト、無事生還した彼らに対し、伊藤博文は高らかにこう宣言します。
抜刀斎は死んだ!幕末の亡霊とともに。
緋村…、剣心…、と言ったか?侍たちに、敬礼!!
なるほど、これが真の意味での『伝説の最期』だったのか…。
警官・政府関係者一同の敬礼には思わず涙がこぼれました。
そして剣心は日常へと戻っていき、長く続いた対志々雄編、これにて完結です。
第一作品目の敵と異なり、今作は志々雄の言う通り「時代が選んだ」結果起きた争いであるため、見終わったあともじーーんと心に残る物語でした。
【まとめ】時代の変化は止められない
今回の記事では、『るろうに剣心 伝説の最期編』のあらすじを結末まで解説しました。
『るろうに剣心』という物語自体、幕末・明治維新、そして新政府と新時代という日本の歴史の中でも5本指に数えられるほど時代が変化した結果巻き起こったもの。
その変化の渦中に呑まれたとしても、うまく渡れたとしても、あらがったとしても、結局はその変化を止めることはできない。
そんなプラスともマイナスとも取れるような結論を導いている物語でもありますね。
さて、ふと顔を上げると、現在もある意味時代の大きなうねりが押し寄せている時代です。
この変化の最中、どう生きるのか??はきっと私達一人ひとりに委ねられているのでしょう。
目前に迫った最終章、楽しんでいきましょう…!!
過去の『るろうに剣心』シリーズの記事はこちら
Twitterでは主に映画についてタイムリーにつぶやいています。
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