【マーベルMCU】『マイティ・ソー』ネタバレ感想&考察/解説|ロキの正体と地球追放から始まる神のオリジン

こんにちは、ゆーです!
今回は、映画『マイティ・ソー』についてお届けします。
『アイアンマン』シリーズとはまるで別ジャンル。
舞台は宇宙、しかも“神の国アスガルド”。MCUが一気にスケールアップするのが、この『マイティ・ソー』です。
この記事では、物語を順番に振り返りつつ、ソーの成長/ロキの陰謀/S.H.I.E.L.D.の動き/ポストクレジットの伏線まで、ネタバレありでたっぷり語っていきます◎
▼MCU前作『アイアンマン2』についてはこちら
物語を振り返りつつ、感想&考察をお届けします~!

映画概要・あらすじ(マイティ・ソー)
| 劇場公開日 | 米:2011年5月6日 日:2011年7月2日 | ||
|---|---|---|---|
| 監督 | ケネス・ブラナー | ||
| 制作 | ケヴィン・ファイギ | ||
| 上映時間 | 114分 | ||
『アイアンマン』のマーベル・スタジオから新たな傑作が誕生!神の国<アスガルド>で無敵の強さを誇る戦士ソー。だがあまりの傲慢さゆえに神々の王である父の怒りに触れ、最強の武器“ムジョルニア”と全ての力を奪われて人間界へ追放されてしまう。地球に落ちたソーは、天文学者のジェーンら人々に出会い人間の弱さや痛みに触れ、徐々に真の強さを学んでゆく。だがその頃、邪神ロキの陰謀で神の国は危機に瀕し、さらに恐るべき敵がソーを抹殺すべく地球に迫ろうとしていた。力を失ったソーは地球と神の国を守るために戦いへと立ち上がる!
【ネタバレ感想】映画『マイティ・ソー』を振り返る
以下より物語のネタバレを含みます
①神の国<アスガルド>の戦士ソーとジェーンとの出会い
アスガルドとヨトゥンヘイムの歴史と王位継承の儀式
宇宙には”神”が存在した。
西暦965年、オーディン率いるアスガルドの軍団は、ラウウェイ率いるヨトゥンヘイムのフロスト・ジャイアントの侵略から地球を守るために戦い、見事勝利。
その際にアスガルドの戦士たちは、ラウウェイたちのパワーの源である「箱」を押収し、ヨトゥンヘイムとは休戦状態を保ち、以降アスガルドで守ってきました。
現代。そんなオーディンの息子であるソーは王位継承の儀式の日を迎えます。
民に愛されつつも、その強い力故に傲慢さを隠しきれないソー。
そんな儀式の途中、ヨトゥンヘイムの敵が「箱」を奪おうと宝物庫に侵入する事件が発生します。
戦闘マシンであるデストロイヤーに阻止され事なきを得ますが、大事な王位継承の儀式を台無しにされたソーは激怒。
休戦状態を崩さないとするオーディンはそんなソーを諌めますが、全く聞く耳を持たず。
挙げ句ソーは父の制止を振り切り、弟のロキ、幼馴染のシフ・ヴォルスタッグ・ホーガン・ファンドラルら仲間を引き連れ、ヨトゥンヘイムに攻め込むのでした。
幼き日のソーとロキの姿が可愛くて好きです。
ソーの暴走と追放
ヨトゥンヘイムに侵入したソー。
怒ったフロスト・ジャイアントたちをその力強いパワーとムジョルニアで圧倒しますが、いかんせん多勢に無勢。
ソー本人はその強さで圧倒し続けるものの、気づけば仲間たちは傷を負い、敗走する始末です。
最終的にオーディンがその場に介入し一同は退却するものの、長らく休戦状態にあったアスガルドとヨトゥンヘイムは開戦の危機を迎えることに。
なおも好戦的な態度を崩さないソーに、ついに父オーディンは堪忍袋の緒が切れます。
オーディンは罰としてソーの神としてのパワーを奪い、愛用のムジョルニアとともに地球に追放するのでした。
ソー自身は非常に強いので、周囲をフロスト・ジャイアントたちに囲まれてもかなり余裕そうなのですが、反面仲間の危機には全く気がついておらず、その傲慢な性格が見て取れるこの一面。
あまりに映画冒頭からソーが暴走しっぱなしなので、こりゃオーディンがキレるのも無理は無いな…という気持ちにされられます。笑
この時点で「ソーが規格外に強い」存在であることが印象付けられますね!
ニューメキシコ州での出会い
ソーが落下したのはニューメキシコ州。
そこで出会ったのは、天文物理学者のジェーン・フォスター、アシスタントのダーシー、指導者のエリック・セルウィグ博士です。
彼らはアスガルドやビフレストの存在は把握していないものの、それらに伴って巻き起こされる天文的な事象について研究を行っていました。
ソーが落下したときにその場にいたのもそのおかげ。
突如として現れたソーに驚きつつ、一度は彼を病院に運び込みますが、その後研究に関連すると考えて再び接触。
あまりに常識からかけ離れた言動を取るソーに戸惑いつつも、次第に心を通わせていくのでした。
真面目で研究熱心なジェーン、そのアシスタントとしてちょっと抜けていたり不真面目な態度を取りつつも何かとつき合ってくれるダーシー、冷静にそんな二人の様子を見守るセルウィグ博士。
結構この三人のコンビ、好きですね~!
②ムジョルニアとS.H.I.E.L.D.と
S.H.I.E.L.D.の調査とムジョルニアとの再会
一方、ソーとともに地球に送られたムジョルニアは同じくニューメキシコ州の別の場所で発見されていました。
そんなムジョルニアを調査するのは、S.H.I.E.L.D.のエージェントであるコールソン。
『アイアンマン2』のポストクレジットシーンとここで物語が繋がりましたね!
ムジョルニアの調査を進めるS.H.I.E.L.D.は、ジェーンたちの元へも出没。
彼らの研究データや機材を押収…という名の強奪を行い、ひたすらにその調査を続けます。
研究データを取り戻したいジェーンと、ムジョルニアを探すソーはともにS.H.I.E.L.D.のキャンプへ。
ソーは単身でS.H.I.E.L.D.のキャンプに突入し見事ムジョルニアのもとにたどり着くも、地面に突き刺さったムジョルニアを持ち上げることができず、失意のまま捕らわれてしまうのでした。
ジェーンたちの研究データや機材を押収…強奪するS.H.I.E.L.D.の姿はまさにいけ好かない権威そのもの。
そんなジェーンたちの非難を、軽快に飄々と笑顔でかわすコールソンがいかに”やり手”のエージェントなのかを思い知らされます。笑
そしてソーがS.H.I.E.L.D.に突入するシーンでは、弓矢を主武器とする、同じくこの頃はS.H.I.E.L.D.エージェントの一人であるホークアイが初登場。
あまりの強さでS.H.I.E.L.D.のエージェントたちを素手でぶっ飛ばすソーを見て、「段々彼が気に入ってきた」と呟くシーンが格好良いです。笑
『アイアンマン』シリーズでは影のようにしか存在していなかったS.H.I.E.L.D.。
今作ではガンガン登場人物として全面に出てきていますね!
ロキが直面する真実と暗躍
一方アスガルドでは、ソー不在の中、ロキは自分がオーディンによって拾われたラウウェイの息子であったことを知ってしまいます。
全てをロキに明かした後に深い「眠り」についてしまったオーディン。
この隙をロキは見逃さなかった。
オーディン、そして追放されたソーに代わって自身がアスガルドの王位につき、さらにはヨトゥンヘイムを訪れてラウウェイに「オーディンを暗殺すれば「箱」を返す」と持ちかけるのです。
ついにロキの暗躍が始まりました。
ソーと同じオーディンの息子でありながらずっと劣等感を抱え続けたロキ。
そこに隠された真実は、実は自分は実の息子ではない、という衝撃的なもので。
いくらオーディン本人に諭されても、そう簡単には消化できなかったんだろうなあ…と思います。
さて、そんなロキに不信感を抱いたソーの幼馴染たち。
ソーをアスガルドに戻すためにビフレストの番人であるヘイムダルを説得し、地球へと向かうのでした。
仲の良い兄弟に見えて実は、という感じだったか…。
③ロキの陰謀とソー
ニューメキシコでの戦い
自身の陰謀のため、ソーがアスガルドに戻ってきてしまっては困る、ロキ。
ソーの幼馴染が地球に向かったと知るや、ソーを抹殺するためデストロイヤーを地球に送り込みます。
デストロイヤーといえば、フロスト・ジャイアントたちを一瞬で倒した強力なマシン。
それを送り込んだあたり、ロキも本気です。
そんなデストロイヤーが地球に舞い降りたときに、最初に遭遇したのはコールソンはじめとするS.H.I.E.L.D.の面々。
流石に図太い(?)彼らは、デストロイヤーを目にしても動じず、挙げ句「スタークの新兵器か?」と冷静に受け答えする始末。
割と窮地のはずなのに飄々としているあたり、流石でしたね。笑
火を吹きながらニューメキシコの街をとことん荒らしていくデストロイヤー。
ソーの幼馴染たちが立ち向かうものの、全く歯が立ちません。
友人と地球の人々を守るため、ソーはデストロイヤーを通じてロキに話しかけ、その身を晒して致命傷を負います。
その時、再びソーを「相応しきもの」として認めたムジョルニアが飛来!
力を取り戻したソーはデストロイヤーを粉砕し、ロキを止めるため仲間たちとともにアスガルドへ帰還するのでした。
追放され、力を失い、ジェーンたち地球の人々に触れることで、自身の過ちに気が付き、行動を改めたソー。
そんなソーをムジョルニアは認めた。
なるほど今作は、ヒーロー・ソーのオリジンであり、その成長と誕生の物語だったのか、とここではっきり明らかになりました。
ソーが別れ際にコールソンと固く握手を交わすシーン、個人的に大好きです!笑
この後割とすぐ再会することになるのでね…
ロキの企みと決戦
一方アスガルド。ロキの手引でオーディンの寝室に侵入したラウフェイですが、そこでロキに返り討ちにされ命を落とします。
そう、全ては王位継承者として泊をつけることを目論むロキの罠。
その後ロキはビフレストを暴走させてヨトゥンヘイムを跡形もなく滅ぼそうとします。
単にオーディンに対する恨みでラウフェイを焚き付けたのかと思いきや、その真意はもっとこんなに捻れたところにあったとは…。
ロキの心中を思うとかなり複雑な気持ちになりますね。。
そんなロキを止めようとするソー。幻影を用いて戦うロキと、ムジョルニアを駆使して戦うソーの決戦が繰り広げられます。
最終的に戦いに勝利したのはソー。ヨトゥンヘイムの破壊を止めるため、ジェーンに二度と会えなくなることを覚悟の上でソーはビフレストを破壊します。
二人は宇宙に投げ出されそうになりますが、ギリギリのところで眠りから覚めたオーディンによって救出。
ところが、負けを悟ったロキは自らその手を離し、宇宙の遥か彼方へと姿を消すのでした。
こうしてソーとロキの戦いは決着。ロキの背景を思うとなんとも苦い後味の決着ではありますが、ひとまず地球にもアスガルドにも平和が戻った形です。
ポストクレジット:謎のキューブが登場
ポストクレジットシーンでは、S.H.I.E.L.D.の基地に招かれたセルウィグ博士と、S.H.I.E.L.D.長官のニックが登場。
”無限の力を生み出す謎のキューブ”の調査をニックはセルウィグ博士に依頼しますが、その調査を承諾するセルウィグ博士の後ろには、宇宙の遥か彼方へと消えたはずのロキの姿が…。
こうして物語は幕を下ろすのでした。
ついに登場した”キューブ”。これが後の物語に大きな大きな波を起こしていくわけですね…!
総合的な感想
マーベルMCU作品三作品目である今作『マイティ・ソー』。
今までの『アイアンマン』とは大きく異なり、舞台は宇宙。それも神話の世界に登場する人物たちがメイン、となかなか派手な設定です。
そこに登場する主人公であるソーも色々と規格外の存在。
基本的にはパワーなし、素手で一般の人(といっても訓練されたエージェント)たちをぶっ飛ばすことができ、一度パワーとムジョルニアを手にしたら、自在に空を駆けて稲妻や嵐を呼ぶことさえできる。
最新鋭のテクノロジーで一つ一つ手作りされたヒーローである”アイアンマン”とは、見事なまでに対局の存在であることが印象的でしたね。
アイアンマンとの対比という意味で行くと、アイアンマンであるトニー・スタークも、ソーも、自らの強さに裏打ちされた”傲慢さ”があることが共通しています。
が、双方の傲慢さには微妙なニュアンスの違いがあるように見えるのが、面白いところ。
トニー・スタークは天才であり、それ故に孤独を感じていたタイプの傲慢さを持つ人間。
そのため、いざ自身が生命の危機に瀕した『アイアンマン2』では、誰かに頼るという発想も無しに、ただただ自暴自棄に陥っていました。
一方ソーは、自らの強さ故の傲慢さでしたが、成長の過程で仲間に恵まれ、家族に愛され、人々にも愛されていたタイプの人間。
それ故か、ムジョルニアを持ち上げられず失意の底に落ちた後でも、ジェーンたちの元で彼らを頼ることで新しい生を受け入れる方向に進んでいました。
非常にざっくりとした言い方をするならば、要は”根暗”か”根明”か、の違いなのかもしれませんが、微妙に似た部分を持ちながら、全く異なるアイデンティティを持つトニーとソーの違いも合わせて面白いなあ、と思っているところです。
ちなみに私はちょっと面倒なタイプの人のほうが好きなので、トニーのほうが好みですね。←笑
そして今作は、S.H.I.E.L.D.がガンガン全面に登場してくるのも印象的。
個人的に大好きなキャラクターであるコールソンが大活躍(暗躍?)してくれる作品でもあるので、いつもニヤニヤしながら見てしまいます。笑
あの、淡々と、飄々と、目的に対して忠実に進むコールソンの姿勢が大好きなんですよね。
まあその後『エージェント・オブ・シールド』でどんどん追い詰められて窮地に陥るコールソンの姿も、またあれはあれでとても良いのですが…!笑
絶妙に腹が立つような、それでいて気の抜けるようなコールソンが醸し出すあの雰囲気、そこから紡ぎ出される会話のシーンが個人的に『マイティ・ソー』の一番の見所です。(異論は認めます。)
最終的に弟を失い、せっかく見つけて愛した女性とも会えなくなる、という苦い結末となったソー。
でも安心してほしい。ソーの物語はまだまだ始まったばかり。
今作のデストロイヤー、フロスト・ジャイアント、そしてロキといった敵が可愛く見えるくらい、今後の敵はどんどん強大になって行きます。
そんな先の物語を知っている身として改めて見返した『マイティ・ソー』ですが、ソー、そしてロキのオリジンとして分かりやすく面白い作品だったなあと思います。
まとめ
今回の記事では、映画『マイティ・ソー』について、ネタバレ感想をお届けしました。
- 『マイティ・ソー』は、傲慢だったソーが“本当の強さ”を学び、ヒーローになるオリジン作品
- ソーは追放と挫折を経て、命を懸けた選択によってムジョルニアに“相応しき者”として認められる
- 物語のもう一人の主役はロキ。出生の真実と劣等感が引き金になり、陰謀へ走っていく
- ニューメキシコでのデストロイヤー戦が、ソーの転機&覚醒シーンとして熱い
- S.H.I.E.L.D.が本格参戦し、コールソンが大活躍(暗躍)
- ソー突入シーンでホークアイが初登場するのも見逃せないポイント
- 結末は勝利だけど苦い。ロキの“消失”と、ジェーンと会えなくなる代償が残る
- ポストクレジットで登場する“謎のキューブ”が、MCU全体の大きなうねりに繋がっていく
傲慢さゆえに地球へ追放されたソーが、人間の痛みや弱さに触れながら少しずつ変わっていき、最後には“相応しき者”としてムジョルニアに認められる。
本作はまさに、ヒーロー誕生(オリジン)の物語でした。
一方で、物語を大きく動かすのはロキの存在。
出生の真実を知ったことで心がねじれていき、王位継承やヨトゥンヘイム滅亡を巡る陰謀へ走っていく流れは、勝敗がついても後味が苦く、印象に残ります。
また今作は、S.H.I.E.L.D.が本格的に前面へ出てくる重要回でもあります。
コールソンの立ち回りや、(地味に)ホークアイ初登場など、MCUが“アベンジャーズ”へ向かって動き始めている空気が濃い一本でした。
そしてポストクレジットで登場する“謎のキューブ”とロキの影。
ここから先のMCUに大きく繋がっていく伏線なので、初見でも既視聴でも、改めて観ると味わいが変わる作品だと思います◎
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▼前作『アイアンマン2』についてはこちら
また、マーベルMCUの作品一覧については以下記事にまとめています。
「どこから見ればいいの?」「どんな順番で楽しめばいいの?」とお悩みの方は、ぜひこちらも見てみてください。


