こんにちは、yu-です!
前回の記事ではディズニー映画の「101匹わんちゃん」を紹介しました。この映画についてはこちら!
今回はその映画の実写版である、「101」を紹介したいと思います!
今回の記事は映画のネタバレを含んでいます。
未見の方にはあまりオススメしません。
Contents
概要
・公開年月日:1996年11月27日
・上映時間:103分
・原題:101 Dalmatians
ディズニーアニメーション映画「101匹わんちゃん」の実写版です。
原作に忠実に、なおかつプラスアルファ要素やアレンジが加えられた映画となっています。
ストーリー
ロンドンに住む主人公、犬のポンゴはある日道を歩く美しいメスのダルメシアン・パディータとその飼い主である美しい女性・アニータを見つけました。
このペアこそ自分たちにとって最高のペアだと確信したポンゴは、自らの飼い主であるゲームクリエイターのロジャーを誘導して見事、そのペアと遭遇することに成功。これがきっかけで二人と二匹は家族になりました。
月日が流れ、ポンゴとパディータの間には可愛らしい子犬が15匹誕生しました。
ところが、アニータの職場の上司であるクルエラが、その子犬たちを売ってほしいとロジャー家に乗り込んできたのです。
きっぱりと断るロジャーですが、諦めきれないクルエラはある策を講じるのでした。
そう、子犬を一匹残らず誘拐することを…
感想・レビュー
ちょっと個人的なお話から
私個人はアニメ版「101匹わんちゃん」の記憶はほとんど残っていませんでしたが、こちらの実写版は何度か地上波で放送されたこともあり結構記憶に残っていました。
中でも、クルエラのキャラクターがアニメ版より非常に印象的であると感じています。
さてアニメ版と実写版は、大体のストーリーや設定はほぼほぼ同様です。
では、アニメ版を知っている人は楽しめないのか?というとそういうわけではありません!
むしろ知っていた方が面白い!!
まずは実写とアニメの違いから紹介していきましょう。
実写とアニメの違い
設定の違い
実写版とアニメ版には幾つかの人物設定に違いがあります。
キャラクター名 | アニメ版 | 実写版 |
ロジャー | 作曲家 | ゲームクリエイター |
アニータ | ファッションデザイナー | クルエラの会社に務めるファッションデザイナー |
クルエラ | アニータの旧友 | アニータの務める会社の社長 |
ジャスパー・ホーレス | 泥棒コンビ | ボスのもとで活動する、泥棒コンビ |
出会い方の差
ポンゴとパディータの出会い方にも違いがありました。
アニメ:ポンゴが窓から見下ろしている時にパディータとアニータのペアを発見
実写:ポンゴが街中を散歩中、帰宅途中のパディータを見つけて突進する
アニメの方は割と自然な感じで出会う(ようにポンゴが仕向けている)のですが、実写はかなり強引に出会います。笑
具体的には、ロジャーはポンゴのリードを自転車につけているのですが、その状態でポンゴがまさかの猛ダッシュ!!
その状態のまま街中を、商店街やら階段やらを駆け抜けていきます。
かなり怖いですね。
最終的には池にダイブするまでやります。このドタバタ感も楽しい。笑
ちなみに、二人と二匹は一旦別れた後、今度はパディータに引っ張られたアニータがロジャーと同じ目にあいます。
結果、二人ともびしょびしょになり、それがきっかけで…というところはアニメと同じですね。
クルエラの戦闘力
実写版では、クルエラの戦闘力が桁違いに強くなっています。
具体的には、”金持ち”というもともと持っていた戦闘力に加え、”権力”が加わりました。
どういうことかというと、
アニメ:迷惑な近所。だが、子犬に対して莫大な金額を提示できるほどの金持ちでもある。
実写:上記に加え、会社の社長であり、アニータの上司でもある。
という状態になっています。権力はちょっとずるすぎませんかね…。笑
まあそれゆえに警察に目をつけられた感じもしなくはありませんが。
”犬”の描写の違い
具体的にいうと、実写版では犬は一切喋りません。
これは非常に大きな違いで、こうなると主人公がポンゴではなくロジャーであるように感じます。
この点について、これはあくまで私の勝手な予想ですが、技術的な問題があったのかもしれません。
この映画が公開されたのは1996年。最近だと『ジャングルブック』や『ライオンキング』のようなCGを用いた動物の映画が数多くありましたが、1996年当時に同じことができたか?という疑問が残ります。
さて、どのような事情があったかはともかく、このことによって実写版はアニメ版とは明確に違う映画になっていると感じます。
アニメ版では自分の意思を持った犬たちが自らの言葉を紡いでいる様子を見続けることになりますが、実写版では彼らは言葉を紡がないため、それを表情から想像することになる…という訳です。
犬以外の動物の活躍
実写版では、クルエラ撃退シーンに代表されるように、犬以外の動物が活躍している様子が印象的でした。
また、ここで活躍している動物たちはいわゆる”家畜”であったり、”害獣”であったりします。
このことは、もしかするともともともアニメが公開された時から時間が流れ、犬が人間と身近な存在になってきたため、私たちに向けた新たなメッセージになっているのかもしれません。
ラストシーンの違い
ラストシーンにも違いがあります。
アニメ:101匹の犬が乗るトラックとクルエラの車とのカーチェイス
実写:クルエラを撃退するのは動物たち、犬は警察に助けられる。
このように、感覚からいくとアニメは躍動感あふれ、実写は爽快!という感じです。
どちらも私は好きです。
実写版の魅力
全体を通して、アニメはアニメらしく。実写は実写=現実感あふれるテイストです。
実写の方には、現実感ある中での物語だから感情移入しやすいという魅力があるなあと感じました。
例えば、99匹の子犬をポンゴとパディータが連れ帰ってきたシーン。
アニメでは純粋に喜んでいるシーンでしたが、実写では、二人は一瞬戸惑います。
そりゃそうでしょう、17匹が帰ってくるものと思っていたところ、その想定をはるかに超える101匹が帰ってきたのですから。
しかし、戸惑う二人に警察官は
「鑑札のついていない子たちはこのままだと保健所送りになってしまう」
と非常にリアルな現実を伝えます。辛い。
このやりとりを終えた上で二人は決断をするのですが、こういった現実があることにより、非常に感情移入がしやすかったなあと思います。
また、これ以外にも魅力はあります。
例えばBGMや効果音!
アニメから時代が進んだことにより、これが本当にが多岐に富んでいました。
また、ラストの方、ジャスパー&ホーレスとクルエラの撃退シーンが本当に爽快!
バラエティ番組のドッキリをはるかにしのぐレベルの面白さです。
あそこまでやられてまだ勢いと志が衰えないクルエラには学ぶべき部分もあるなあと思います。笑
さて今回は、実写版「101匹わんちゃん」である映画、「101」を紹介しました。
ぜひアニメ版と合わせて楽しんで見てはいかがでしょうか?