アニメ『リロ＆スティッチ』ネタバレ感想＆考察 | スティッチが見つけた“家族”の意味とは？
こんにちは、ゆーです！
今回の記事では、ディズニー長編アニメーション映画「リロ＆スティッチ」についてネタバレありで映画の感想＆考察をお届けします◎
東京ディズニーリゾートでも人気のキャラクター・スティッチの物語を描く、心温まる本作品。
ハワイのカウアイ島をテーマに繰り広げられる物語は、公開から20年以上の時を経ても色褪せない、素敵な物語でした。
初めて出会ったときのワクワク感はもちろん、物語が進むにつれて描かれるキャラクターの内面の成長や、人と異なる存在との絆の深さが魅力の作品！
早速見ていきましょう。
映画概要・あらすじ『リロ＆スティッチ』
| 劇場公開日 | 2003年3月8日（日本） | ||
|---|---|---|---|
| 監督 | クリス・サンダース ディーン・デュボア | ||
| 音楽 | アラン・シルヴェストリ | ||
| 上映時間 | 85分 | ||
ハワイ・カウアイ島で暮らす少女リロは、ある日、宇宙からやってきたちょっと変わった“犬”スティッチと出会う。
それぞれに孤独を抱えていたふたりは、ぎこちない日々を重ねながらも、次第に心を通わせていく。
やがて生まれた絆は、“家族＝オハナ”という言葉の本当の意味を教えてくれる――。
【ネタバレ感想】
以下より物語のネタバレを含みます
①スティッチとリロの出会い
スティッチとリロ。
その二人がどんな背景を持ち、そしてどのように出会いを果たしたのか。
物語は二人が出会う前の様子を描くところから始まります。
余談ですが、映画冒頭で表示される「Walt disney PICTURES」が、スティッチのルーツである宇宙のエイリアンを彷彿とさせる演出になっているのが印象的な始まり方です。
結構この冒頭部分は各映画のイメージにあった遊び心のあるアレンジがされることが多いのですが、あえてハワイではなくエイリアンの方面を押し出すこのスタートの仕方も、また個性的で良いなあと思います。
スティッチの逃走
物語は、銀河連邦本部のシーンからスタート。
ジャンバ・ジュキーバ博士が、違法の遺伝子実験を行い”生命体の創造”をしたとして銀河連邦本部から告発を受けているシーンが描かれます。
ここで創造された生命体、というのが、スティッチ。
この時点ではまだ”スティッチ”という名前はなく、ジャンバに”試作品626号”という呼び名を与えられています。
弾丸を跳ね返し、計算はコンピュータ以上
闇でも物が見え、体の3000倍のものを動かす
唯一の本能は、すべてを破壊すること！
ジャンバによって声高らかに説明された試作品626号の特徴は、まさにモンスターそのもの。
これには銀河連邦本部議長も「つまりモンスターね」と呆れ口調です。そりゃそうだ。
それでも議長はチャンスを与えるべく、試作品626号に弁明の機会を与えますが、そこから飛び出したのは字幕でも書き起こされないような下品な言葉。
ジャンバすら「私は教えてない」という始末。
このときのスティッチの表情はもうまさしく根っからの"悪”というべきもので…。
最終的に銀河連邦本部が永久追放処分を決めたのも無理ないな…と思わせるような振る舞いでした。
しかし、ガントゥ大尉が追放処分を行おうとしている最中、試作品626号は持ち前の頭脳を活かして逃亡。
行き先も決めず、めちゃくちゃに宇宙船を走らせて、たどり着いた先が、地球。ハワイのカウアイ島だったのでした。
まるでSF映画を見ているかのような息をつかせぬ激しい展開と、特徴的なキャラクターたち。
ワクワクと気持ちを高められたところで、ハワイパートがスタートします！
リロの孤独
一方ハワイのカウアイ島では、魚たちと海を泳ぐ5歳の少女・リロの姿が描かれます。
このシーンの美しいこと…！
バックに流れるハワイ風の楽曲「リロの歌」に乗せ、フラダンスを踊る女性と、海を自由自在に泳ぎ回るリロの姿が描かれるのがとても素敵。
このシーンに「リロ＆スティッチ」のタイトルコールを合わせる、その演出の妙にも舌を巻きますね。
この一曲の間にハワイのカウアイ島の素晴らしさ、美しさをギューッと濃縮して詰め込んでいるからこそ、この後明かされるリロの孤独と苦悩が引き立つのも、また素晴らしい演出だなと思います…。
話を戻して、海を泳いでいたリロはフラダンスの教室に遅刻。
その事を咎められたリロは、いきなり友達に襲いかかり、殴る、噛むという暴行を加えて暴れまわるのでした。
このリロの豹変っぷり。そして落ち着いた後に、今度は何食わぬ顔で友達に話しかける様子。
あきらかに「おかしい」その様子に、蜘蛛の子を散らすように離れる友達のほうが正常なのでしょう。
その後も言いつけを守らず勝手に家に帰り、姉のナニいうことも聞かず、やりたい放題のリロ。
挙げ句には福祉局のソーシャルワーカーの前で頓珍漢な物言いをし、ナニと大喧嘩をする羽目に。
この段階では明確には明かされませんが、
- 広い家に姉と二人で暮らしていること
- 姉も若そうな様子なこと
- 福祉局のソーシャルワーカーが「このまま放っておけない」とリロの施設行きを考えていること
…等々から、リロ、そしてナニは両親を何らかの形で失ってしまっているのだということが分かります。
フラダンス教室から続くリロの態度は、そこに起因する”孤独”によるもの。
そのことが分かって改めてここまでのシーンを見ると、ぐーっと心に来るものがあります。。
リロ自身も、なぜ自分がそんなちぐはぐな行動をとっているのか分かっていない様子に胸がぐーっとなります。。
ナニの苦悩と別れの危機
一方姉のナニ。
ナニ自身もおそらく両親の不在を消化できておらず、でもリロを守り育てなくてはならない責任もあり。
そんな折に福祉局のソーシャルワーカーの横槍が入り、このままではリロと離れ離れで暮らさなくてはならないという崖っぷちの状況。
ナニの作中の設定は19歳。
大人ではありつつ、でも全ての悲しみと責任を背負ってリロの人生をまるごと背負い込むにはまだまだ若い年齢。
比較的個人的にも歳が近いこともあり、この状況にはこれまた胸がぐーっとなりましたね…。
ちなみにここでリロとナニの家に口を出しているソーシャルワーカーは、コブラ・バブルスという人物。
ナニからみたら「リロと自分を引き離そうとする悪人」ですが、コブラもコブラで仕事として、そしてリロを気に掛ける一人の人間として動いているわけなので、決して悪人というわけでは無いんですよね。
コブラに限らず、今作「リロ＆スティッチ」には明確な悪人が誰一人としていないのが特徴的です。
それぞれの思惑が入り混じり、袋小路状態になっているところに、試作品626号がカウアイ島に不時着するのでした。
不時着した宇宙船を「流れ星だ」と勘違いし、願いをかけるリロ。
その願いは、「ずっと一緒にいてくれる友だちが欲しい」というものでした。
孤独なリロとスティッチが出会う
リロの秘めた願いを知ったナニは翌日保健所へ。
”ずっと一緒にいてくれる友だち”として、犬を飼うことを考えたわけです。
一方不時着するとともにトラックに轢かれるという事故にあった試作品626号は、犬と間違えられて保健所で保護されていました。
トラックに轢かれても傷一つ無い…というのはまさに冒頭ジャンバが言っていた、試作品626号の頑丈さ故なのでしょうね。凄い。
そして、二人は出会った。
リロは、ずっと一緒にいてくれる友だちを求めて。
そして試作品626号は、自分を捕まえに来たジャンバとプリークリーを遠ざけるために。
お互いの思惑は異なれど、こうして二人は出会い、リロは試作品626号に”スティッチ”という名前をつけ、犬として家族に迎えるのでした。
ナニや保健所の方が面食らう中、「この子がいい」と言い張るリロ。
意思の強さと、その裏にあるリロの持つ危うさが透けて見えるやり取りだなあ…と思います。
②スティッチとのなかなかうまくいかない新たな生活
晴れてスティッチを迎えたリロ。
みんなに不気味がられるのも構わず、リロはスティッチを可愛がるのでした。
暴れるスティッチに振り回される１日
とはいえスティッチはあくまで犬のふりをしているだけで、正体は破壊本能を秘めたモンスター・試作品626号。
犬として振る舞おうとは心がけつつも、リロの友達の三輪車を奪って暴走するなど、まあ、やりたい放題。
挙げ句には、ナニの職場であるレストランでジャンバとプリークリーを見つけたことをきっかけに暴れ、ナニはその責任をとってクビを言い渡されてしまうのでした。
散々な１日を終えて家に帰った後も、スティッチはやりたい放題。
家にあるものを手当たり次第にぶっ壊し、ミキサーをぶちまけ、思いつく限りの破壊の限りを尽くします。
ここまでやられてもなお可愛がろうとするリロは、本当に凄い。
私だったら間違いなく追い出してるな…と思いながら見てました。笑
ただまあそのリロの”凄さ”の裏は、きっと両親を無くしてしまったがゆえに、という部分も否めず。
作中のリロが5歳である、という事実も合わせて考えると、唸らずにはいられませんでしたね…
さて、暴れるスティッチに耐えかねたナニはスティッチを追い出そうとしますが、ここでリロはこう言い放ちます。
オハナは家族。家族はいつもそばにいる。何があろうと。
その言葉にナニも観念し、スティッチを”オハナ”として一緒に過ごすことを決めるのでした。
スティッチと「みにくいアヒルの子」
一方のスティッチ。
破壊の限りを尽くしたものの、全く満たされない自身に戸惑いを覚えます。
たまたま不時着したカウアイ島は自然たっぷりの島。
本来スティッチの破壊本能を満たすような発達した都会もなく、やり場を失った衝動と本能に戸惑いがある様子です。
そこでスティッチがリロの本棚から見つけた本が「みにくいアヒルの子」。
家族を求めて鳴くアヒルの子の物語に触れ、初めて、生まれてから本当に初めて、”破壊する”以外の行動と感情が芽生えるのでした。
耳を後ろに垂らし、寂しげな表情をするスティッチの様子に、こちらの心も動かされます…。
ナニの仕事探しとスティッチの躾
翌日。
このまま仕事が見つからなければ、明日リロを施設に入れると告げるコブラ。
そしてナニは必死の仕事探しに向かうのでした。
一方リロも、スティッチを１人前にすべく躾を開始。
リロの大好きなエルビスの生き様を目標に、スティッチといろいろなことに取り組みます。
ところが、ナニもリロも思い通りには進まず。
ナニの仕事は見つからないし、スティッチも最終的には暴れてしまう始末。
意気消沈した二人でしたが、ナニの恋人（未満？）であうデイヴィッドに誘われ、海へ。
3人でサーフィンを楽しみます。
そんな3人を遠目で見つめ、3人が仲良く遊ぶ様子を離れたところで一人で見つめ続けるスティッチ。
それもそのはず。
本来スティッチは破壊本能しか持たないモンスター。
その上、泳げないという特徴も持っています。
でも、そんなスティッチも、3人の姿を見て心を動かされたのでしょうか。
リロにためらいがちに声をかけ、ついに一緒にサーフィンを楽しむに至るのです。
これまでスティッチを遠ざけていたナニも、ここで初めて心を通わせ始めている様子がうかがえるのがまたとても良い。
かの有名な「ハワイアン・ローラーコースター・ライド」の楽曲に乗せ、サーフィンを通じて皆の心が近づいていくこのシーンは、これまたとても美しかったですね…。
あれだけ手がつけられなかったスティッチが純粋にサーフィンを楽しんだり、そんなスティッチをみてナニとリロが微笑んだりと、とっても素敵なシーン！
リロとナニに訪れる試練とスティッチの心境の変化
ところがそんなサーフィンの最後、スティッチを狙うジャンバに巻き込まれたリロは、溺れかけてしまいます。
危うくリロもスティッチも助け出されたものの、その様子をコブラに見られてしまったことが原因で、リロを施設に連れて行くことが決定事項となってしまうのでした。
リロとの別れを覚悟したナニは、その夜、家のテラスでリロと二人っきりで話をします。
夜のカウアイ島。
星がまたたき、火が燃える本当にこれも美しい情景の中、描かれる二人の会話はどこまでも切なく。
難しいのは重々分かっている、でも離れ離れにならないでほしいと、思わずにはいられないシーンでした。
一方スティッチは、デイヴィッドから「お前さえいなければ二人は一緒に暮らせたのに」と聞かされてしまい、自責の念に駆られます。
本来破壊本能しかなかったはずのスティッチ。
なのに、ここでリロとナニの二人の関係を理解し、それが自分のせいで壊れている事を理解し、その上で自ら家を出るという決断を下すんです。
この一連のスティッチの変化もまたぐっーっと心に迫るものがありましたね…。
皆が幸せになる方法はないのか…、と見ているこちらも焦燥に駆られます…。
③様々な思惑が絡み合う展開とフィナーレ
あちこちの綻びがどんどん広がり、皆の様々な思惑が絡み合い、物語はフィナーレへ。
宇宙からの刺客とスティッチの正体
一人家を出ていき、「みにくいアヒルの子」の本とともに”家族”が迎えに来るのを待っていたスティッチ。
ですが、そこに現れたのはジャンバとプリークリーでした。
「家族をまってる」と口にするスティッチに、「お前にはいない。私が作ったんだ。破壊マシンに家族がいるわけ無いだろ」と事実を口にするジャンバ。
冷酷でありつつ、事実でもあるのがまた切ない。
そんなジャンバに「こっちに来い、バラバラにしてやる」と言われ、スティッチは一度は飛び出したリロのもとに逃げるのでした。
一方、福祉局からの迎えを戦々恐々として待つリロとナニの元へは、デイヴィッドがやってきます。
なんでも、ナニの仕事が見つかったのだとか。
サーフィンしてナニを元気づけるだけでなく、一晩かけて仕事を探してくれていたのか…！なんていい人だ…。
これが最後のチャンス、とナニは家を飛び出します。
入れ違いにやってきたのはスティッチ。
一度は別れたスティッチが戻ってきたことに一瞬喜ぶリロですが、即座にジャンバとプリークリーが追いかけてきます。
リロの家にあるものを駆使してジャンバと戦うスティッチ。
初めて見る宇宙人の姿、そしてその宇宙人にスティッチが連れ去られそうになっていることから、あろうことか福祉局のコブラに電話をかけてしまうリロ。
挙句の果てに、リロとナニの家は跡形なく崩れ去ってしまいます。
せっかくデイヴィッドが仕事を見つけてくれても、家が無くなってしまったのであればもう話は別。
コブラは無理にでもリロを施設に連れて行こうとし、それをナニは必死に止め。
そのやり取りを耳にしたリロは一人その場を逃げ出すことに。
その先に姿を表したのは、スティッチ。
ここで初めて、スティッチはリロに自身の正体を明かすのでした。
はじめはリロのそばにいることで、ある意味リロを人質に我が身を守っていただけのスティッチ。
リロと過ごす時間を経て、驚かせるのも嫌われるのも分かったうえで正体を明かすようになるとは…
そんなスティッチの変化に、見ているこちらも気が付かされます。
手違いでさらわれるリロ
そんなスティッチとリロのもとに現れたのは、銀河連邦本部のガントゥ。
近くにいたリロ共々、スティッチを捕獲してしまいます。
捕獲直後、持ち前の能力でスティッチはあっさり脱出。しかし、そんな術を持たないリロは一人、手違いでガントゥの宇宙船で連れ去られてしまうのでした。
リロを置いて一人戻ってきたスティッチに憤るナニ。
見かねたスティッチは起死回生の一手、そう、本来スティッチの敵だったはずのジャンバとプリークリーに協力を頼み、皆でリロを救出すべく動き始めるのでした。
ジャンバとプリークリーという個性派でどこか憎めない魅力的なキャラクターが、ここでついに味方に！
昨日の敵は今日の味方。
敵同士だったはずのメンバーがチームを組む…というのは胸が熱くなる展開でした！
銀河連邦本部の出動
ナニ・ジャンバ・プリークリー・スティッチはリロを乗せたガントゥの宇宙船に追いつき、最終的にはなんとかリロを救出成功。
まるでスター・ウォーズを思わせるような宇宙船同士の空中戦はめちゃめちゃ見応えがありましたね…！
全員無事にカウアイ島のビーチに帰ってきて一件落着…、と思いきや、そこには銀河連邦の議長が待ち構えており、あえなくスティッチは捕まってしまいます。
議長とジャンバが諸々言い合っている間に、素直に捕まって宇宙船に乗るスティッチ。
ああ、スティッチ、本当に随分と変わったなあ…とその成長と変化を感じつつ、せっかくリロとナニと心を通わせたのに…という寂しさとで感情が押し寄せてくるシーン。
銀河連邦議長とスティッチとの会話も印象的です。
スティッチ。ボク、スティッチ。
スティッチ コレ（銀河連邦の宇宙船）にノル？
オワカレを？
かつて銀河連邦本部では下品な言葉遣いしかできず、ただ暴れるだけだったスティッチ。
そのスティッチがこうも変わるとは。。
これには議長も面食らっている様子でした。
”オハナ”とは何か
議長に許しをもらい、リロ・ナニと最後のお別れをしようとするスティッチ。
そんなリロとナニについて「あなた方は？」とと問われ、スティッチはこう返すのでした。
ボクノカゾク
ジブンでミツケタちょっとカテイホウカイ、でもイイカゾク
とてもイイカゾク
この言葉はもう涙なしには見ることができず…。
スティッチの成長と変化もそうですが、リロとナニの様子を作品を通してずっと見てきたこちらとしては、スティッチの「ちょっとカテイホウカイだけどイイカゾク」という言い回しが非常にぐっとくる。
”良い”の基準はそれぞれで、正解が無いものではありますが、でもわかる。
間違いなくリロとナニはイイカゾクだと。
それが、スティッチの口から語られるのが、本当に、もう、心に綺麗に突き刺さりましたね……。
そんなスティッチの様子を見守る一同。
そこに助け舟を出したのは、なんと意外にも福祉局のコブラでした。
リロに対し、お金を出してスティッチを買った事を確認し、その契約を持って議長に「スティッチの権利はリロにある」事を迫ります。
まったいきなり、お前何者だ！？と困惑していると、これまた意外な事実が本人の口から明かされました。
CIAだ。1973年ニューメキシコ州で会った。
～
昔ね。一度 地球を救った。
かっこよすぎました。
最終的に銀河連邦はスティッチを地球に残すことを了承。
その上、スティッチの後見人としてリロとナニを銀河連邦の保護化に置く旨を宣言しました。
晴れてリロたち家族”オハナ”は皆で一緒に暮らせることになったのです。
明確な”悪人”がいないにもかかわらず、それぞれの事情や思惑が混ざり合って混乱していた事態は、スティッチの心の変化により無事終息。
とても温かく、じんわりと心に沁みるような終わり方で、背景のカウアイ島の綺麗な夕暮れの景色と相まってとても素敵でしたね…。
「本部に同報告すればいい」というコブラに、「それは私もです」と返す議長の会話もなんか良いなと思いました。笑
皆が幸せなハッピーエンド！
まとめ
今回の記事では、映画『リロ＆スティッチ』について、ネタバレ感想をお届けしました。
- 宇宙スケールの壮大さと、カウアイ島の自然の美しさを背景に、「家族＝オハナ」の尊さが描かれた物語。
- スティッチという“破壊を目的に生まれた存在”が、リロと出会うことで少しずつ「守る」心を知っていく成長譚。
- 血のつながりを超えて生まれる“家族”の形と、それぞれが抱える孤独と責任を、優しさとユーモアで包んだ感動作。
自然豊かで美しいカウアイ島を舞台に描かれた、家族の物語。
宇宙やエイリアンといった存在も登場してスケールが大きいながらも、”家族”をテーマに描く部分は一貫してブレず、とてもあたたかな物語です。
公開から20年以上の時を経ても、今なお、そしてこれからもずっと色褪せない物語の強さも感じられました。
さて、映画としてはここで一区切りですが、リロとスティッチの物語はこの後も続きます。
スティッチの”イトコ”が登場する物語は、続編映画が3作品に、アニメシリーズが2作品と非常に盛りだくさん。
そんなスティッチの作品について、「どの順番で見ればいいの？」「どんな作品があるの？」といった情報を別記事でまとめているので、合わせてチェックしてみてください😎
2025年6月にはリロ＆スティッチの実写版映画の公開も予定されているので、こちらも合わせてチェックしてみてください～！
