『インサイド・ヘッド2』ネタバレ感想&考察 | “自分らしさ”とは?心を揺さぶる感動の傑作

こんにちは、yu-です!

 

今回の記事では、ディズニー・ピクサー映画「インサイド・ヘッド2」についてネタバレありで映画の感想&考察をお届けします◎

 

 

 

前作『インサイド・ヘッド』の物語から2年後、13歳になったライリーの頭の中で新たな感情が登場し、思春期の波が押し寄せるストーリー。

2015年に「インサイド・ヘッド」が公開され、2024年になり、およそ9年ぶりに続編が公開された形になりますね!

 

「インサイド・ヘッド」は少し続きが気になる終わり方をしていたので、9年の時を経てようやくその答え合わせができたような気分です。

今回の記事では、そんな「インサイド・ヘッド2」の物語の魅力と感想について振り返っていきたいと思います!

 

前作よりも少し大人になったライリーの頭の中の世界。早速見ていきましょう!

 

Contents

映画概要・あらすじ(インサイド・ヘッド2)

劇場公開日 2024年
監督 ケルシー・マン
音楽 アンドレア・ダッツマン
上映時間 94分

 

子どもの頃から見守ってきた頭の中の感情・ヨロコビたち。ある日、高校入学という人生の転機を控えたライリーの中に、シンパイ率いる〈大人の感情〉たちが現れる。「ライリーの将来のために、あなたたちはもう必要ない」― シンパイたちの暴走により、追放されるヨロコビたち。巻き起こる“感情の嵐”の中で自分らしさを失っていくライリーを救うカギは、広大な世界の奥底に眠る“ある記憶”に隠されていた…。

 

【ネタバレ感想】

⚠以下より物語のネタバレを含みます⚠

 

①少し大人になったライリーと訪れる転機

物語の幕開けは、主人公である女の子、ライリーのホッケーの試合から。

前作では11歳だったライリーですが、今作はそこから2年後、13歳になったライリーの姿が描かれます。

 

ときにヨロコビ、ときにイカリ、ときにカナシミの感情を出しつつも、ホッケーを楽しむライリーの活き活きとした様子から物語は始まります。

 

前作の冒険を経てカナシミの重要性を知った頭の中の感情たち。

カナシミも一緒になって司令部で上手くやっている様子が描かれて、ああ、あの冒険を経て明らかにライリーは一つ変わったんだなあ…というのをしみじみと感じました。

 

前作の冒頭と比べるとカナシミの扱いの差は一目瞭然。あの冒険が司令部にとってどんな意味を持っていたか?が視覚的に分かる冒頭のシーンでした!

 

”自分らしさ”を形作る”信念の泉”

さてそんな司令部には、前作から一つ設定が追加されています。

それが、”信念の泉”。

 

信念の泉は、司令部の直下、記憶のゴミ捨て場よりも更に深い深い階層にある場所。

そこに集められた思い出たちが集まって、ライリーの”自分らしさ”の花を咲かせているのです。

 

前作ではまだ11歳だったライリー。

そこから2年の時を経て成長したことで、自分らしさを形作るところまで経験を重ねた、ということでしょうか。

 

そんなライリーの”自分らしさ”は、感情達によって選ばれた思い出により「私は善い人」という花を咲かせているのでした。

 

自分”らしい”のか否かが行動原理になる。普段の生活を鑑みても納得できる設定だなあ…と思いました。

 

掴んだチャンスと訪れる転機

そんなライリーは冒頭のホッケーの試合での活躍により、名門高校ホッケーチーム・ファイヤーホークスのホッケーキャンプに誘われることになりました。

高校進学を眼の前に控えたライリーにとって、このキャンプは間違いなく大きなチャンス。

 

人生における大きな転機といっても過言ではないキャンプを眼の前にして、ついにライリーに”思春期”が訪れるのでした。

 

この思春期の来訪シーンは非常に分かりやすくて面白かったですね!笑

突然鳴り響き出す思春期ランプに、いきなり壊される司令部。

そして感情たちによる制御が全く効かないコントロールパネル。

 

本当はそこまで怒るほどじゃない、泣き喚くほどでもないことなのに制御が効かない様子が分かりやすくて、ちょーっと身に覚えのあることでもあって、なんだか複雑な気持ちで眺めてしまいましたね…。笑

 

複雑だったのは我々だけではなく、ライリーのお母さんも同様だった様子。

「ついにやってきた」と思春期の到来を察知していました。流石だ。

 

新たな「複雑な感情」の登場

感情の制御が効かない状態のまま、ライリーはホッケーキャンプへと向かいます。

その道中、共にホッケーキャンプに挑む同級生のブリーとグレイスが別の高校へ進学する予定であることを聞かされるのでした。

 

一緒にキャンプを頑張って、同じ高校で憧れのファイヤーホークスでプレーをする。

そのことを目標にしていたライリーにとって、これほど悲しいことはありませんね…。

 

ここでライリーの頭の中に、新たな「複雑な感情」たちがついに来訪。

新たに登場したのは4つの感情たちでした。

 

  • シンパイ
  • ハズカシ
  • イイナー
  • ダリィ

 

ああ、あなたたちだったのか…!!

前作「インサイド・ヘッド」を見て、5つの感情だけじゃ表現しきれない感情もあるよなあ…などと考えたこともあったのですが、これだったか。

年を経るとより複雑な感情たちが生まれる、というのはとても納得感がありますね。

 

そんな新たな感情たちによって、ライリーはキャンプではライリーは憧れのエースプレイヤー、ヴァルら高校生達の付き合いを優先し、憧れのファイヤーホークスに入るために奮闘することになるのでした。

 

②キャンプの日々と感情たちの奮闘

いよいよキャンプがスタート。

キャンプで良い結果を残すことでファイヤーホークスに入りたいライリーのために、感情たちは動き出します。

 

ただ、その中で新しい複雑な感情たちと上手くやっていこうとするヨロコビ率いる”旧感情チーム”と、ヨロコビたちとは違うアプローチでライリーのために動くシンパイ率いる”新感情チーム”は対立を深めていくのでした。

 

新感情チームが旧感情チームを追い出す

憧れのエースプレイヤー・ヴァルを始めとする高校生たちの付き合いをとにかく優先し、”過去の”人である同級生のブリーとグレイスは蔑ろにする選択を取るシンパイたち。

3日間のチーム分けも、ブリーとグレイスを裏切り、高校生たちチームに参加することに決めてしまいます。

 

そんなシンパイたちの行動に反発するヨロコビたち。

「そんなのライリーらしくない」と主張するヨロコビに対し、「新たなライリーらしさを作れば良い」と答えるシンパイ。

挙句の果てに、ヨロコビたち旧感情はもう要らないんだ、と司令部から追い出し、ライリーの”自分らしさ”の花を記憶の最果てに捨ててしまうのでした。

 

うううむ…。個人的には、めちゃめちゃシンパイ側の言い分に共感してしまいます。

人生の大事なときには、”自分らしさ”をかなぐり捨てて、ヨロコビやカナシミといった感情も閉じ込めて頑張らなきゃいけない時がある。

そう思って、多少の無理をしてでも頑張ろうとしていた時が、確かにあったのを覚えています。

 

というか今もその思いはゼロにはなっていない気がする。

私の中にもシンパイが根を張っていて、なんとかしよう、なんとかいい方向に持っていこうとする動きがあるのかもしれませんね…。

 

ここから先は、ヨロコビ不在で司令部で奮闘する感情たちと、どうにかして司令部に戻ろうとするヨロコビ・カナシミの2つの視点で物語が進んでいきます。

 

記憶の保管庫での新たな出会いと旧感情チームの奮闘

司令部から追い出され、瓶に閉じ込められて記憶の保管庫に入れられてしまったヨロコビたち。

なるほど、忘れたい記憶、封じ込めておきたい記憶はこんな風に保管庫にしまいこんでいるわけですね。

 

そんな記憶の保管庫の中では、ヨロコビたちにとって懐かしくも新たな出会いがありました。

 

ライリーが昔見ていた子ども向けアニメのキャラクターに、かつて好きだったゲームのキャラクター。

”暗い秘密”という存在にも新たに出会います。

 

前作に登場した”潜在意識”の中にも、本当は忘れたいはずの怖いピエロが眠っていたりしましたが、一方の保管庫はあくまでライリーの意思で”閉じ込めている”ものたちがいる、というイメージでしょうか。

このあたりの抽象的な概念の表現の対比も面白いのが、「インサイド・ヘッド」ですね。

 

さて、そんなキャラクターたちに助けられて何とか保管庫を脱したヨロコビたち。

シンパイによって捨てられてしまったライリーの”自分らしさ”を取り戻しに行くヨロコビ・ムカムカ・ビビリ・イカリと、司令部に戻りライリーたちを引き戻す役目を負ったカナシミとの二手に分かれて冒険を始めます。

 

新感情チームの奮闘

一方、司令部の主導権を握ったシンパイ率いる新感情チーム。

誰よりも朝早く起きてホッケーの練習をしたり、ヴァルたち高校生らの集まりに呼ばれてなんとか会話を合わせてその場を乗り切ったり。

そんなこれまでの”ライリーらしさ”とは異なる行動から生み出された思い出をもとに、新しい”信念”をキャンプの期間中に完成させようと奮闘します。

 

これ、ヨロコビたちサイドから見たらかなり横暴なふるまいではあるんですが、やはり私はシンパイに共感してしまうんですよね…。

 

ここ一番の時に「このままじゃダメだ」と思い、これまでの自分をかなぐり捨てて、自分に合う合わないも無視して突き進む。

その結果生み出された新たな”自分らしさ”が自分であると思い込む。

そうすることが成功につながる、と考えるのはある意味自然なことなんでしょうね。

 

高校生たちと話を合わせるために、本当は今も大好きなバンドを皮肉るような言い方をするライリー。
ああ、こういう経験あるぞ…と身悶えしながら見る羽目になりました。笑

 

決戦前夜に想像することは

新感情チーム・旧感情チームそれぞれが奮闘しつつ、いよいよキャンプ最終日、決戦前夜を迎えます。

 

ここに至るまでの間の道中、旧感情チームは無意識の川を流れて行ったり、ライリーの皮肉によって生まれた谷に間一髪で落ちずに済んだりといろいろなことがありましたが、

特にヨロコビが「前向きもいつも楽なわけじゃない!」と爆発するシーンにはグッと来ましたね…。

ライリーにはもうヨロコビは必要ないのかもしれない、と気を落とすヨロコビに対して、イカリが「でもヨロコビが前を向いていないと何もできない」と声をかけたのが非常に良かった。

 

さて、チームに入れるか否かを決める決戦を翌日に控え、司令部のシンパイは”ありとあらゆる負のケース”を洗い出させることを、”イマジネーションランド”にいる仲間(手下?)に命じます。

試合で失敗し、チームに入れず、高校で一人ぼっちになり、挙句民族音楽研究家になる……。

そんな負の想像を繰り返すことで、ライリーは寝付けなくなってしまいます。

うわあ…、これもあるあるだ…。

 

そこに乱入したのがヨロコビたち。

ライリーのために、負の想像ではなく皆に楽しく明るい想像を描くように声をかけるのでした。

 

何か重要なことが控えている前夜に、いろいろと悪い想像をして眠れなくなる。

そういう経験が私自身もたまにあるのですが、最終的に何とか眠ることができているのは、頭の中でヨロコビたちが頑張ってくれているからなのかもしれません。

 

そもそも悪い想像をしているのも、頭の中のシンパイが良かれと思って、何も見えない先のことを備えさせるためにひねり出しているもの。

なんだかそう思うと、眠れない夜も自分のためにあるように思えて、なんだか嬉しいことだなあと思いました。

 

頭の中で感情たちはいつも戦ってくれているのかもしれない…

 

最終的にヨロコビたちの奮闘によってライリーは寝付けたものの、シンパイの”考え”により、深夜のオフィスに忍び込んでコーチからのコメントが記載されたノートを盗み見る、という行動に出るのでした。

 

③迎えたキャンプ最終日

ついに迎えたキャンプ最終日。

何とか司令部に”自分らしさ”を持ち帰ろうとする旧感情チーム、何とかキャンプ最終日で得点を獲得してチーム入りを果たそうとする新感情チーム。

 

ライリーの人生にとっての大一番を迎えるこの局面で、感情たちは奮闘します。

 

突貫工事で作り出した”自分らしさ”

司令部サイドは、ここ数日の思い出をもとに突貫工事で”自分らしさ”を完成させることに成功。

しかし、完成した新たな”自分らしさ”は、「私はダメだ」という後ろ向きなものでした。

 

新たな”自分らしさ”に驚き困惑しつつも、ライリーのために試合に臨むシンパイたち。

何とか得点を獲得することはできたものの、「私はダメだ」という信念に裏打ちされたライリーは、かなり無理なプレーをして無理やり点を奪うという方法を取るのでした。

 

もはや周りも見えず、味方からすらボールを奪うという滅茶苦茶なやり方になっているライリー。

目的を果たすためには手段を選ばない”とはよく聞くフレーズですが、実際に目の当たりにするとこれほど愚かで悲しいことなんだな…というのがよくわかります。

 

挙句の果てにライリーは親友のグレイスを突き飛ばしてしまい、ペナルティを食らってしまうのでした。

 

ヨロコビたちの決断

一方なんとか記憶の最果てにたどり着いたヨロコビたち。

”自分らしさ”を手にカナシミに司令部へ戻してもらうよう頼みますが、その動きを察知したシンパイによって妨害。

司令部へと戻る手段を失ってしまいます。

 

失意に暮れるヨロコビ。

その時目に入ったのは、記憶の最果てに自らが飛ばした、”要らない”と判断した思い出たちでした。

 

これまで、ヨロコビたちはヨロコビたちの基準で”要らない”と判断した思い出を記憶の最果てに飛ばし。

ヨロコビたちの基準で”大切だ”と判断した思い出を信念の泉に浮かばせ、ライリーの信念を作ってきました。

その結果がこの”要らない”記憶の山たち。

そして今ヨロコビたちはその山の上にいる。

 

その思い出たちを眺め、ヨロコビは「要らない思い出の山を崩し、雪崩に乗って信念の泉に流れ込み、司令部に帰る」という方法を思いつきます。

 

要らない、と判断した思い出が流れ着くことでどんな信念が生まれるかわからない。

これがいい方法なのかもわからない。

ヨロコビはそんな正直な心情を吐露しつつ、それでもライリーのために司令部に戻ることを決断するのでした。

 

正直な胸の内を明かしつつも前に進もうとするヨロコビ。
以前のただただポジティブで前向きなだけだったころと比べると、大きくまた一つ変わっているのがわかります。

 

吹き荒れるのは感情の嵐

ペナルティを食らい、ペナルティボックスに入ることになってしまったライリー。

 

本当なら試合で活躍を収めて、チームに入らなくてはならないのに。

大好きなはずの親友を突き飛ばしてしまった。

コーチに情けない姿を見せてしまった。

このままでは、「私はダメだ」。

 

制御しきれなくなったシンパイが司令部内で吹き荒れ、ほかの感情たちは全く手出しが出来なくなってしまうのでした。

 

そこへ戻ってきたヨロコビたち。

シンパイの嵐が吹き荒れている状況に驚きつつも、新たな”自分らしさ”を取り払い、なんとか持ち帰った元々の”自分らしさ”を戻すことに成功します。

 

しかし、シンパイの嵐が止むことはなく。

ここでヨロコビはあることに気が付くのです。

 

”自分らしさ”とは何か

ヨロコビたちが13年の時をかけて作った「私は善い人」というライリーの”自分らしさ”。

シンパイたちが突貫工事で作り上げた「私はダメだ」というライリーの”自分らしさ”。

両者は全然異なる存在に見えて、実は感情たちが取捨選択した思い出で作った”自分らしさ”である、という点において共通していました。

 

シンパイはここ数日の思い出を恣意的に信念の泉に流して”自分らしさ”を作り上げましたが、”要らない”思い出を記憶の最果てに飛ばして一部の思い出だけを信念の泉に流していたヨロコビも、本質的にはやっていることは変わりません。

結果的に、自然に出来上がった”自分らしさ”とは程遠く、あくまで”私はこうありたい”という恣意的な”自分らしさ”になっていた、というわけです。

 

このことに気が付いたヨロコビは、せっかく持ち帰った元々の”自分らしさ”をも取り払います。

すると、信念の泉から新たに、時によって形を変える、複雑で、不安定で、美しい時もあれば尖っているときもあるような、新たな”自分らしさ”が生み出されたのです。

 

「私は善い人」「私はわがまま」「私はダメ」「私はやさしい」

「皆に溶け込みたいけど自分らしくいたい」

「勇敢だけど怖がり」

「間違える」

「親切で意地悪」

「いい友達で悪い友達」

「弱い 助けが要る」

 

それは、真の意味でライリーの”ライリーらしさ”。

本当はこれほど複雑で、不安定で、矛盾している。

でもこれが”自分らしさ”なんだ、ということ。

 

誰だって自分らしくありたいと思います。

でも、その自分らしく、というのは単に「私は〇〇という人だ」と言えるような単純なものではない。

その中にはいいことも悪いこともあるし、どう考えても矛盾しているような信念だって存在しています。

それらをひっくるめて、全部抱きしめた、その集合体が”自分らしさ”だと、「インサイド・ヘッド2」は教えてくれました。

 

もちろん理想はあってもよいし、「こうなりたい」というものを否定する必要も無いけれど。

でも、弱い部分も汚い部分も、悪い部分も見苦しい部分も含めて全部自分なんだと認めて良いんだよ、と。

これがこの作品の一番言いたかったことなのだと、と強く感じさせてくれました。

 

そのメッセージはとても、とてもあたたかい…。

なんて素敵な映画なんだろうなと、じんわりとあたためられていく心でそう思いましたね…。

 

感情たちがライリーの”自分らしさ”を皆で抱きしめるシーンは、涙なしには見ることができませんでした…

 

感情に振り回されずに共に生きる

自然に誕生した”自分らしさ”の花が咲き、落ち着きを取り戻したライリー。

親友のブリーとグレイスにも謝り、「友達じゃなくなってもしょうがないけれど、許してもらえればと思う」という正直な気持ちを吐露しています。

 

それを聞いた二人はライリーを許し、三人は再びホッケーのフィールドへ。

するとここで、ライリーはヨロコビを自らの意思で呼び出すのでした。

 

これまでは、感情たちが主導してライリーを”司令”していました。

すなわちこれは、行動が感情に振り回されていたということ。

思春期を迎えて、感情の嵐を乗り越えて、今初めてライリーは自らの感情を自らの意思でコントロールできるようになったのでしょう。

 

このシーンの美しさと言ったら…。

 

ホッケーのフィールドに差し込む明るい光。

スケート靴がフィールドを駆ける音。

 

そんな一瞬一瞬がとても明るく、喜びに満ちたものであるということを、ライリーとヨロコビの目を通して見ているこちらにも強く感じさせてくれます。

画面の中に描かれる光景があまりにも綺麗で、もうこのあたりで涙が止まらなくなってしまいました…。

 

「ソウルフルワールド」でジョーが22番との瞬間を思い出すあのシーンと似たような雰囲気で、非常にぐっとくるシーンでした…!

 

キャンプを終えて

最後に、キャンプを終えたライリーの後日談が描かれます。

「キャンプはどうだったの?」と両親に聞かれたライリー、頭の中では大混乱なのが面白い。

 

「どこまで話すのか」「オフィスに立ち入ったことも話すの!?」「正直に話すべき!」と激論を交わしている間に、ダリィに主導権を奪われてしまいましたね。笑

ああ、こういうときにダリィが活躍してくれるのか…。

なんだか身に覚えがありすぎるシーンでふふっとなりました。笑

 

その後ライリーは高校に入学。

キャンプの時は背伸びをして付き合っていた高校生たちとも、今度は対等に楽しく付き合えているようです。

最後はライリーがホッケーチームの入団テスト合否のメールを受け取ったところで、物語は幕引きです。

ライリーの笑顔が見られたところを見ると、きっと良い結果になったんだろうなあとこちらも笑顔にさせてくれるいいラストでした。

 

まとめ

 

今回の記事では、映画『インサイド・ヘッド2』について、ネタバレ感想をお届けしました。

 

映画についてのまとめ
  • ライリーの成長と新たな感情の登場が、思春期の葛藤をリアルに描く作品
  • 「信念の泉」を通じて、“自分らしさ”の変化と本当の意味を問いかけ、伝えてくれる作品

 

前作からさらに物語としてパワーアップした本作。

前作よりもさらに共感できるポイントが多く、自分自身の体験に重ね合わせて見るシーンも多く、最終的にはとても心が癒されたというか、ホッとさせてくれるあたたかなメッセージを受け取ることができました。

 

「インサイド・ヘッド2」はまさにこれまでの人生で出会いたかった物語であり、同時にこれからの人生で何度も思い出す物語になると思います。

今回はライリーの思春期が描かれましたが、今後もライリーはどんどん成長していきます。

今すでに大人になってしまっている身としては、これからもインサイド・ヘッドシリーズとして、ずっと見続けたいなと思う物語ですね☺

 

いつかあるかもしれない続編を心待ちに、今作の物語をあたたかく心に宿していこうと思います…!

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