こんにちは、yu-です。
さあまもなく2021年6月9日に、MCUファンが待ち望んだ作品『ロキ』が配信開始されますね!
そんな『ロキ』の配信開始がいよいよ差し迫ってきたため、今回の記事ではこれまでに公開されたマーベルのディズニープラス作品、『ワンダヴィジョン』と『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』を振り返って語っていきたいと思います。
『ワンダヴィジョン』と『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』って良かったよねええ、という気持ちが
溢れてきたので、ここで思う存分語らせていただきます。
『ワンダヴィジョン』
まずは、『ワンダヴィジョン』。
MCUフェイズ4の第1作品目として登場し、毎週毎週ファンたちの心をざわつかせ続けてきた作品でしたね。
作品情報
公開年月日 | 2021年1月15日~3月5日 | ||
---|---|---|---|
上映時間 | 各話30分程度のドラマ形式 | ||
原題 | WandaVision | ||
スタッフ | 脚本 ジャック・スカエファー 監督 マット・シャクマン |
序盤はシットコム形式の全力コメディ
『ワンダヴィジョン』の第1話~3話の間は、見ているこちらが混乱してくるレベルの全力コメディ。
マーベル初の”シットコム”形式を採用しており、第一話では実際に観客を入れて撮影していた!…なんてことも話題になりましたね。
基本的にはなぜか60年代や70年代の世界の中で、結婚したワンダとヴィジョンが新婚生活を送っています。
このワンダとヴィジョンの姿が幸せそうで、楽しそうで、なによりコメディとしても普通に面白くって、だんだんこれなに見てるんだっけ?本当にマーベルでしたっけ??という気にさせられてました。笑
その一方で、ちょいちょいそんな幸せな世界に亀裂を入れるような出来事が差し込まれる。
それを見て、私達は大きな謎に気付かされるわけです。
この世界は何なのか?
そもそもなぜヴィジョンが生きているのか?
特に途中わけのわからんタイミングでぶっこまれる”CM”は、私も含め考察の嵐でした。
世界の裏側が明らかになり、世界は壊れていく
物語が急展開を迎えたのが、第4話。
オープニングから指パッチン(復活Ver)の直後の様子が描かれていて、もう大興奮が止まらない30分でした。(体感1分)
モニカ・ダーシー・ウー捜査官が登場し、S.W.O.R.D.が登場し、そして私達の見たことのないワンダが登場します。
そしてこの回を堺に物語は、ワンダたちの内側の世界と、モニカたちの外側の世界が交互に描かれ始めるのです。
外側の動きも気になるシーンだらけでしたが、内側の世界も大変。
ワンダが急に妊娠し、直後には双子の兄弟を授かったり、すでに亡き人であるはずのピエトロが登場したり、ヴィジョンが世界の真実に気が付き始めたりしてしまいます。
1シーン1シーン切り替わる度に驚かされて、心臓もたないわ!と興奮しっぱなしでした。
特にピエトロ・マキシモフ(?)が登場した回では、すわついに『X-MEN』シリーズ合流か!?と大きくざわついたりしていましたね。笑
事件の黒幕は…?
そして迎えた第7話、ついに物語の”答え合わせ”がなされます。
隣人のアガサ・ハークネスの正体、そして彼女の暗躍が暴かれるのです。
このときの曲「Agatha All Along」がもう耳に残って脳に強く焼き付いて、未だにあの「♫でっでっでー、でっでーででーで」のメロディが忘れられません。笑
そしてこの後物語は混迷を極めます。
ワンダの正体を知り、その力を得るために動くアガサ。
ヴィジョンとの生活を壊したくないワンダ。
街の人を犠牲にしてまで自分たちの平和を享受できないと動くヴィジョン。
ヴィジョンの力を手にせんと動くヘイワード。
そして、事態の解決のため、ワンダを救うため動くモニカ・ダーシー・ウー捜査官。
その途中で描かれたワンダの過去はもう涙無しには見れないし、
最終話9話の、ヘックスを消滅させたときのワンダの姿には胸がぐっっと締め付けられます。
ドラマ形式の良さを全力で打ち出してきた作品
初のディズニープラス作品、それも長編映画という形ではなく、毎話30分程度のドラマ形式ということもあり、始まる前から話題に事欠かなかった『ワンダヴィジョン』。
その結果世の中に送り出されたこの作品は、ドラマシリーズでなくてはならない、ドラマシリーズならではの良さを全力で打ち出してきた作品でしたね…!
何が良いかというと、『ワンダヴィジョン』の構成です。
序盤で随所に謎を振りまいて、中盤半分程度の謎を明かした上で更に謎を振りまき、そしてラストへ向かっていく。
これが週に一回配信、という形で公開されたため、受け取る側の私達がどう行動したか?というと、毎話配信される度にその感想を語り合い、そして考察し合ったのです。
私自身も例に漏れず、毎話毎話鑑賞する度に、その溢れる思いと、「これってこういうことなんじゃないか?!」という考察したい欲が溢れ、SNSでもこのサイト上でも、ものすごく饒舌になっていたなあ、と思います。笑
こんな感じに。
「ワンダヴィジョン 考察」で検索すると一発ですね。
なんと考察している人の多いことか…!
これがもし映画だったら?
劇場で公開される作品だったら?
2つの意味で、ここまでの興奮を得ることはできなかったでしょう。
一つは、前述の通り考察です。
劇場で公開される、ということは謎~解決まですべて一気に見せられてしまう、ということ。
その途中で考えて、考えて、発信して、意見を戦わせて…、なんてことができない。
これができないと、『ワンダヴィジョン』の印象は今とは全く違ったものになっていたでしょうね。
もう一つは、秘密性。
劇場公開が始まったからと言って、すべての人がみな一様に公開日に見に行ける、というわけではありません。
ましてや、劇場では鑑賞できない!という方も少なくないでしょう。
こうなると、『ワンダヴィジョン』のような謎・解決系の物語の秘密性は守られず。
見ていない人は、すでに見た人の発信によってその全貌を知ってしまう…、なんてこともあるわけです。
これが、毎週配信、という形をとったことにより、劇場公開の場合に比べ、”ついていける人”が遥かに多くなっているのではないでしょうか。
私は映画は断固劇場派なのですが、今回の『ワンダヴィジョン』を見て結構価値観が変わってしまいました。笑
『ワンダヴィジョン』まとめ
と、こんなふうにつらつらと語ってまいりましたが、本当に楽しい9週間だったなあ…と。
各話の終わらせ方がもう絶妙に上手すぎて、常に「続きが!みたい!一週間なんて待てるかあああっっ!」…という感情に苛まれる羽目になりました。
そんな苛まれているはずの次の話を待つ間の一週間もこれまた楽しくって。笑
同じく『ワンダヴィジョン』を見ている人同士で、あーでもないこーでもないと語れたあの時間は本当に楽しかった。
つくづく素晴らしい作品だったなあ…と思います。
『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』
ドラマシリーズ第二弾として登場したのは、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』。
前作の『ワンダヴィジョン』があまりに良かったので、これはドラマシリーズハードル上げすぎじゃない?『ファルコン』大丈夫??なんて心配をしていました。←
それが本当に余計な心配だったことが分かったのは、第一話を見た時。
MCU、全く見る人を裏切りませんね…、何なんだ本当に。(褒め言葉)
作品情報
公開年 | 2021年3月19日~4月23日 | ||
---|---|---|---|
上映時間 | 各話50分程度のドラマ形式 | ||
原題 | The Falcon and the Winter Soldier | ||
スタッフ | 監督:カリ・スコグランド 脚本:マルコム・スペルマン |
キャプテン・アメリカ継承の物語
物語の大筋を言ってしまうと、コレです。
『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』は、エンドゲームにてスティーブから盾を託されたファルコンことサムが、様々な苦悩や葛藤、そして事件を乗り越えた末に、その盾を受け継ぎ、キャプテン・アメリカとして立つようになるまでの物語でした。
正直この物語の大筋は、作品が始まる前からなんとなく予想していたとおり。
ところが、そこに至るまでの”あれやこれや”の部分が素晴らしすぎました。
新キャプテン・アメリカ/ジョン・ウォーカー
まずは、ジョン・ウォーカー。
彼は本当にいい役をしてくれていた…。
始め、政府から盾を手渡されてキャプテン・アメリカを名乗ってただ喜んでいるだけの心底嫌な奴!というふうに描いておいて、
その実彼は彼で、”一般人”としても考え方・経験をもとに苦悩していたのです。
ジョンは悪いやつなわけじゃない。嫌なヤツなわけじゃない。
ただ、どうしても、アベンジャーズには経験から度胸、覚悟の質が及ばないだけなのです。
そしてこれらが及ばないことから、彼は超人血清を接種する決断をし、レマーを倒した相手にその怒りをすべてぶつけてしまうわけです。
アベンジャーズと一般人で言ったら、ただ作品を見ているだけの私は完全に一般人寄りの人間です。
当然器は、アベンジャーズのそれには及ばない。
それ故に、後半のジョンの苦悩が手にとるようにわかるのが、この作品のうまいところ。
フラッグ・スマッシャーズ
敵組織として登場し、最後には全壊してしまったテロ組織、フラッグ・スマッシャーズ。
爆破に強奪とかなりハデな活動をしますが、その目的は「世界をひとつ」にすることでした。
指パッチンにより難民になってしまった人々を救い、そんな人々を見殺しにする政府を批判し。
方法は間違っているけれど、その理念はどこまでも正しく、これも見ていて心がかき乱されていきましたね…。
バッキー/ウィンター・ソルジャー
『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』の題名にファルコンとともに入っているもう一方、バッキー・バーンズ。
彼自身も、ようやく戦いの落ち着いた世界で、彼自身の過去に向き合い精算していきます。
バッキーが抱える過去が重すぎて、特に第一話は見ていて辛かったのですが、そんなバッキーがサムと「ただの2人」として手を取り合った第5話のシーンは、ぐわあああっと胸にぐっっとくるものがありました…。
巧妙に織り交ぜられる人種の問題
この作品がものすごくうまいのは、長らく根強く横たわる人種に関する問題を、イザイアという人物を登場させたことによって、流れるように、巧妙に、見事に織り交ぜてきたことです。
残念ながら日本に生まれ育っているため、今回こうやって取り上げられるまで、サムが黒人であることを特に意識していませんでした。
その甘い意識であったり、この問題の根深さ、そして向かっていくべき未来について。
これらをここまでうまく混ぜ込んでくるとは。
昨今のディズニー社は作品やSNS、公式の発表の中でこれを押し出してくることが多くあります。
そんな数ある主張の方法の中でも、今回は最高だった。
これほど滑らかに、見事に腹落ちしたのは、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』の脚本の為せる技ですね…。
これらの要素をうまいこと織り交ぜて、一つの主張をしてくる、この流れが綺麗でしたね…
6時間の映画
『ワンダヴィジョン』が最適なドラマシリーズである一方、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』はまさしく6時間の映画でした。
こちらは、もしかするとイッキ見推奨案件だったかも知れませんね。笑
とはいえ恐らくドラマシリーズであることも意識していて、各話の終わり方はもう毎度毎度上手すぎて。
再び、「金曜日が遠すぎるんだああああっっ!」ともがき苦しむ日々を送る羽目になりました。笑
すべての繋がりが、回収が綺麗すぎて、なんなんだこの作品は…!
『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』まとめ
『ワンダヴィジョン』に引き続き、個人的満足レベルはMAXの作品。
MCUのドラマシリーズがやばいぞ!!と多方面で触れ回っております。
メインはもちろんサムとバッキーの物語ですが、彼らを取り巻く人間たちの物語が、それぞれこれまた素敵でした。
サムも、バッキーも、シャロンも、ジョンも、レマーも、カーリーも、ジモも、アヨも。
皆それぞれに思いを抱え、歴史を抱え、向き合い、歩いていき、その途上で交差したわけです。
その中でもとりわけ良かったのが、やはりあのサムの最後の演説ですね。
「難民やテロリストというレッテルは、難題を避ける逃げ口上だ。」
「あの無力感を思い出してください。全人類の半分を消す力に直面した危機を…。
あなた方には同様の影響力がある。」
「俺は星条旗を背負う黒人ですよ、わからないって何を?
この盾を持つ俺に嫌悪感を持つ人が何百万といる。」
「それは変えようがない。だが隠れはしない。
俺には超人血清も金髪も青い目もない。
俺が持つ力は人を信じる心だけ。
”より良い世界を造れる”と。」
『ワンダヴィジョン』とは大きく毛色の異なる、それでいて素晴らしすぎる物語でした。
あああ、楽しかったなあ…!
【まとめ】『ロキ』がやってくる
今回の記事では、『ワンダヴィジョン』と『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』について、ただひたすら私が語りたかったことを語っていきました。笑
この二作品の本当に恐ろしいところは、見終わった後に、
『ワンダヴィジョン』であれば『エイジ・オブ・ウルトロン』『シビル・ウォー』『インフィニティ・ウォー』を。
『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』であれば、『キャプテン・アメリカ』シリーズを。
もう関連作品を見返したい衝動に駆られ、事実すべて見返すことになってしまうこと。
更には、これらを見返した後に、『ワンダヴィジョン』『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』に戻ってきて、一周して、そしてまた関連作品に戻って…、とひたすら無限ループに嵌ってしまうことです。
さあついに6月9日からは『ロキ』がスタート。
この無限ループに、『ロキ』関連作品も加わるかと思うと、今から興奮が止まりません。笑
これからも、MCU作品を全力で楽しんでいきましょう!!
Twitterでは主に映画についてタイムリーにつぶやいています。
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