こんにちは、yu-です。
3月ももうすぐ終わり。
年度末で色々とバタバタしながらも映画を沢山楽しんだ今月を締めくくる映画としてこの映画を選びました。
『ディセンダント』
ディズニーチャンネル作品の、独特な世界観で贈られるミュージカル。
個人的にはディズニーも二次創作?のようなものはどちらかと言うとNGなのですが、この作品は特別。
原作に対するリスペクトを全力で感じられる上、見ている間も楽しく!そして心に残る。
故に、定期的に見返したくなるんですよね…!!
と、言うわけで今回の記事ではそんな『ディセンダント』についてネタバレ感想をお届けしたいと思います!
Contents
作品情報
公開年 | 2015年制作 | ||
---|---|---|---|
上映時間 | 112分 | ||
原題 | Descendants | ||
スタッフ | 監督:ケニー・オルテガ 製作:トレイシー・ジェフリー 製作総指揮:ケニー・オルテガ |
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おすすめ度 |
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ディズニー・チャンネルのオリジナルムービー
『ディセンダント』は、ディズニー・チャンネルのオリジナルムービーとして登場しました。
そのため、通常の映画と異なり劇場公開はされていません。
ちなみにディズニーチャンネルのオリジナルムービーとは、読んで字の如く、ディズニーチャンネルが独自で制作した映画のこと。
殆どの場合は、ディズニーチャンネルのドラマシリーズで活躍した俳優・女優が主役級を努めて撮影されています。
この作品の他には『ハイ・スクール・ミュージカル』が非常に有名ですね!
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ディズニープラスのサービス開始後は、かつてディズニーチャンネルでしか見ることのできなかった番組や映画が一挙に配信されたため、今はディズニープラスにさえ入っていればほぼすべてのディズニー由来の映像作品を楽しめる…というわけです。
『ハイスクール・ミュージカル』が好きな方は確実にハマります。
『ディセンダント』はここで見れる!
前述の通り、『ディセンダント』は現在ディズニーの公式動画配信サービスであるディズニー・プラスで見放題配信されています!
初回は31日間無料で試すことができるのでぜひこの機会にいかがでしょうか?
あらすじ
年月が流れ、戴冠式を控えるベン王子は自らの初仕事として、生まれてから一度も島から出たことのなかったヴィランズの子どもたちををオラドンに呼び寄せることを決意する。
復讐の機会を狙っていたマレフィセントは、自分の娘マルにフェアリー・ゴッドマザーの魔法の杖を奪って来るよう命じるのであった…。
【ネタバレ感想】心動かされるディズニー二次創作
いい物語だなあ。
素敵な物語に、作中の楽曲が相まって、見終わった後は文句無しでこの感想が出てきます。
①ロスト島とオラドン
戴冠式を控えるベン王子はヴィランズの子どもたちの将来を案じ、生まれてから一度も島から出たことのない彼らをオラドンに呼び寄せる。
選ばれた子どもは4人。
復讐の機会を狙っていたマレフィセントは、自分の娘マルにフェアリー・ゴッドマザーの魔法の杖を奪って来るよう命じ、オラドンへ送り出すのであった。
『ディセンダント』はこの設定に痺れます。
きっと誰もが一度は考えたことがあるはず。
”めでたしめでたし”のその後、物語がどうなったのか?ということを。
そこをうまいことついて、「あのヴィランズたちは誰も立ち入れず誰も外に出ることのできない”ロスト島”に閉じ込められているんだよ」とするこの設定。
これがあることにより、数多くの舞台も設定も異なる作品たちを一つにぎゅっとまとめても違和感なく入ってくるわけですよ。
うまいなあ。
ジャファーがランプからなにかの拍子に出てきていたら?
そんな”善人”たちの不安と恐怖の結果、”悪いもの”は一つのところに閉じ込めてしまえ!
…という考えになるのも納得。
この妙なリアルさもツボです。笑
②オラドン高校での日々と策略
イヴィ・カルロス・ジェイは親に認められるため魔法の杖を盗もうとする傍ら、今までの人生で見たことも経験したことも無いオラドンでの日々に次第に心を動かされていく。
マルは戴冠式で最前列に立ち魔法の杖を確実に盗むため、ベン王子に恋の魔法をかける。
初めは作戦がうまく運ぶことに喜んだものの、次第にベンに対する隠せない自らの思いに気が付いてしまうのだった…。
「オラドン高校はあくまで目的のために通うだけ。親をロスト島に閉じ込めたオラドンの人々に復讐してやる!」
という考えのみで進んでいた4人が、日々を過ごすうちに次第に心が動かされていくさまを見るのは、なんともぐっときます。
自分の芽生え始め気が付き始めた思いに耳を貸すのか?
自らが育った世界の標準に身を委ね、親に認められるために動くのか?
ここまで極端な状況でないにせよ、誰もが一度は悩んだことのあるベクトルの悩みですよね…。
③戴冠式
会場に向かう馬車の上でマルはベンから、彼にかけた恋の呪文はとっくに解けていることを告げられて心が揺れ動く。
粛々と戴冠式が進む中、魔法の杖が登場したとき、会場に動きがあり、ロスト島のバリアが一時的に解除されてしまった。
杖を奪ったのはマル…ではなく、自身の外見を気にするジェーンだった。
ジェーンから杖を奪い返したマルは、人生最大の決断を迫られる。
このままロスト島のバリアを解き、親が望むように世界を悪で染め上げるのか。
それとも、ベンの手をとって、新たな道に進むのか。
マル・イヴィ・カルロス・ジェイが採った決断。
戴冠式へ向かう馬車~戴冠式のシーンにかけて、主人公マルが迷いに迷って決断を下す、という彼女の心情が手にとるようにわかって、こちらも気づかぬうちに考えさせられてしまいます。
マルとベンのラブストーリーとしても。
そしてマルとマレフィセントの親子の物語としても。
なんとも綺麗で、グッと来る結末です。
原作へのリスペクトを感じる二次創作
さてここまで言ってきたように、物語が素敵な『ディセンダント』。
ところがこの作品のスゴイところはそれだけではなく、ディズニー作品の二次創作としての正解を見せてくれているところがあります。
そう、原作へのリスペクトを感じられること、平たく言うと「原作とぜんっぜん違うんですけど!?」ということがない、ということです。
例えばこんなこと。
原作へのリスペクトポイント
- マレフィセントが何があっても野望を諦めないこと
- オーロラの母とマルの間で確執があること
- イーヴィル・クイーンが白雪姫を全力で嫌っていること
- クルエラがイヌを怖がっていること
- 王ビーストとベルの過去が原作通りであること
…とまあ色々書きましたが、基本的にセリフで原作に触れるような部分は、1点の矛盾も逸脱もなく語られています。
唯一、「あのお方命を落としていたのでは??」と思うことがあるかもしれませんが、実はディズニーヴィランズって誰一人として直接的に命を落としているシーンを描いている人がいないんですよね。
高所から落ちるパターンは最も多いのですが、実際彼らが存命か否かは不明のまま。
故に、この設定は全く無理なく受け入れられます。
【楽曲一覧】場面&各曲の感想を合わせて紹介!
ここでは、本作品の魅力の一つである楽曲について、各曲の場面&感想を一覧で紹介したいと思います。
番号 | 曲名 | シーン | 感想 |
---|---|---|---|
1 | ロッテン・トゥ・ザ・コア | オープニング | 本作一番の名曲と言っていい楽曲。 ヴィランズらしく、かっこよくクールな一曲です。 個人的にも作中で最も好きな曲ですね! |
2 | イーヴィル・ライク・ミー | 博物館、マルとマレフィセントで歌う曲 | ああ、このお母さんには軽い気持ちでは逆らえないわ… と思わせられてしまう一曲です。マル大変だ…。 |
3 | ディッド・アイ・メンション | ベンがマルへの思いを歌う一曲 | 惚れ薬を盛られたベンがマルへの思いを歌い上げる、派手で明るい一曲。 曲としては明るくて楽しいのですが、歌詞はなかなか聴いていて恥ずかしくなるレベルです。笑 |
4 | イフ・オンリー | マルがベンとのデート時に歌う曲 | 切ない。切なすぎる。 迷い、揺れ動くマルの心情がもうこれでもか!というほどダイレクトに伝わってきます。 |
5 | ひとりぼっちの晩餐会 | ”家族の日”のパーティでの曲 | 『美女と野獣』で登場する、アノ曲がかっこよくアレンジされています。 このタイプのアレンジも良いですね。 |
6 | セット・イット・オフ | フィナーレ | こんな結末、誰が予想できた? そんなマルの幸せなセリフが目に見えるような、壮大なフィナーレを飾る一曲。 見ているだけでこちらも幸せになれる素敵なシーンです。 |
【まとめ】ファンも、ファン以外も楽しめる”見るべき”作品
今回の記事では、ディズニーチャンネルオリジナルムービーの作品『ディセンダント』を紹介しました。
ディズニー・チャンネル作品でありながらも、そのクオリティと内容から根強いファンを持つこの作品。
ディズニー映画のファンであれば、一つ一つの小ネタにきっとワクワクする事でしょう。
ファン以外の方でも、単体の物語として楽しめます。
むしろ、この『ディセンダント』をきっかけに、過去のディズニー映画に興味を持ってくれたら、それほど嬉しいことはありませんね…!
Twitterでは主に映画についてタイムリーにつぶやいています。
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