『トゥルーマン・ショー』のネタバレ感想&評価!誰もが衝撃を受けるオススメ映画

こんにちは、yu-です。

さて先日同様、友人の勧めに従い今回は『トゥルーマン・ショー』を鑑賞しました。

 

実は『イエスマン』を見たあとに、Netflixに「『イエスマン』を見たあなたにオススメ!」と全力でおすすめされていたものの、

1998年というちょっと古い映画だったため優先順位をがんっと下げ、”いずれ見よう”リストに入れていました。

そんな折友人にこの映画を勧められたのです。

 

 

Netflixの言うことは話半分に聞きますが、友人の言うことは従います。笑

そんなわけで見てみた作品ですが、よく今までこの作品を知らずに映画好きを名乗っていたな私!というくらい衝撃的な作品でした。

 

今回の記事では、そんな『トゥルーマン・ショー』のネタバレ感想をお届けしたいと思います。

 

作品情報

 

公開年 1998年
上映時間 103分
原題 The Truman Show
スタッフ 監督:ピーター・ウィアー
製作:スコット・ルーディン、 アンドリュー・ニコル、 エドワード・S・フェルドマン 、アダム・シュローダー
製作総指揮:リン・プレシェット
おすすめ度

 

『トゥルーマン・ショー』は数々の賞レースにノミネートされ、そのうちゴールデングローブ賞では栄冠に輝いています。

 

ノミネート、受賞も納得の作品です。

 

あらすじ

離島の町シーヘブンで生まれ育ったトゥルーマン。
保険会社で働きながら、しっかり者の妻メリルと幸せな毎日を送る彼には、本人だけが知らない衝撃の事実があった。
実はトゥルーマンは生まれた時から30年もの間毎日24時間すべてをテレビ番組「トゥルーマン・ショー」で生中継されており、彼が暮らす町は彼のためだけに用意された巨大なセット、彼の周囲にいる住人や妻、親友に至るまで全員が俳優であくまで自分の役を演じているだけだったのだ。
自分が生きる世界に違和感を抱き始めた彼は、真実を突き止めようと奔走し始める……。

 

【ネタバレ感想】見たものの印象に深く残る作品

 

めちゃめちゃ面白い映画でした。

ここで言う”面白い”とは、コメディ的な面白さとは違います。

 

  • 没頭できる
  • 考えさせられる
  • ぐっとくる

 

…こんな感じの面白さが溢れる作品でした。

 

そんな『トゥルーマン・ショー』について、物語に沿って語っていきたいと思います。

 

①番組の紹介とトゥルーマンの平穏な日々

トゥルーマン・ショー。
それはトゥルーマンという一人の男の人生を生まれたときから24時間365日毎日放送するテレビ番組。
トゥルーマンの暮らす町でそれを知らないのは、トゥルーマンただ一人だけ。
彼はそんな真実など露知らず、”本物”の人間の生活を送っていた…。

 

俳優の作りものの演技はいい加減飽き飽き。
ハデな爆破シーン、反乱するSFX。
このショーでは、世界そのものは作り物だが、トゥルーマンはニセ者じゃない。
シナリオやキューカードはない。
シェイクスピアには劣っても、本物の人生だ。

 

映画の冒頭、いきなり私たちにこう語りかけてきて始まる、映画『トゥルーマン・ショー』。

 

その直後トゥルーマンの生活が描かれるのですが、冒頭のセリフが頭にある私たちには、

いかにその生活が”作り物”に囲まれているのか、そしてどのように撮影されているのか。

そちら側に目が行くように方向づけられています。

脚本うますぎますね…。笑

 

トゥルーマンに明るく語りかけてくる新聞売りも、俳優。

保険の顧客も、俳優。

トゥルーマンの小さいときからの親友も、俳優。

そしてトゥルーマンの家族や妻でさえ、俳優。

 

もし自分がトゥルーマンの立場だったら?

と考えると、非常にぞっとする設定です。

 

時折差し込まれる視聴者の視点からも、よりこの世界の奇妙さを感じます…

 

②トゥルーマンが真実に気が付き始める

 

通常の生活を送っていたトゥルーマンだったが、ある日海で死んでしまったはずの父親に出会う。
さらにはラジオから不可解な音声が聞こえたりと、次第に”この世界には秘密がある”と気が付き始めるトゥルーマン。
疑念を募らせ、妻とともに町を出ようとするも、不可解なほどにタイミングの悪い理由により阻まれてしまう。
疑心暗鬼になったトゥルーマンだったが、親友に父親が本当は生きていたことを告げられ、感動の再会に涙を流す。

 

番組スタッフの些細なミスや、複数の番組への闖入者により、トゥルーマンが次第に世界に対して疑問を持ちはじめます。

 

このあたりのトゥルーマンの発想や考え方、行動は現代に通づるいわゆる”陰謀論者”のようなものを感じます。

 

目の前の一見関係のない些細な違和感から、

一般的によく知られた事件や歴史の背後に別の策略がある!!!」

と考え、行動する姿。

 

現実の世界ではそういった考えを持ち行動する人を一笑に付す事が多いのですが、そんな陰謀論者の行動そのものをとっていき、実際その疑念が間違っていなかったトゥルーマン。

 

このことは私たちに、

「何も考えないでいる人が賢いこともある」

「何も考えないでいる人が愚かなこともある」

という2つの相反する事実を伝えたいのかな?と感じましたね。

 

トゥルーマンは「考え」て「行動」した人ですが、果たしてそれが結果的に正しかったのか?ということを映画のラストでは突きつけられます。

 

ちなみに、「自分の生活がカメラを通して視聴されていると信じる妄想の一種」が非公式に”トゥルーマン症候郡”と呼ばれるほど、この映画が社会に与えた影響は絶大です。

 

③番組制作側の視点

 

『トゥルーマン・ショー』。
それはテレビ番組によって作られたセットの中で、一人の人間の人生を一生に渡って生中継するリアリティー番組。
そんな番組の制作陣がインタビューに答えていく。

 

「世界の裏側」が語られるシーン。

 

今まで見てきて、薄々

え、これもあれも全部作られたものなのかな…?まさかね??

と感じてきた事柄を、すべて堂々と

そうです!あのシーンはテレビ番組の緻密な脚本によるものです!

と語られる、えげつないシーンです。

 

セットの秘密やトゥルーマン出生の秘密も語られ、ほうほうなるほどね、と思いつつ

実際にここまでやってくれる番組があったら面白いだろうな、と感じてしまう自分に少し怖くなりましたね。。

 

ぶっとんだ設定ながらも違和感なく入ってきます…。

 

④トゥルーマンの脱走と真実

 

父親との感動の再会をした数日後、トゥルーマンが突然カメラの前から消えた。
今まではそれぞれの役をこなしていた俳優たちが、総出でトゥルーマンを捜索するも見つからない。
ようやく見つけたトゥルーマンは、船を操り島=セットを出ていこうとしていた。
トゥルーマンが真実を知ってしまってはならないと、彼を溺れさせてでも止めようとする番組スタッフ。
ところがトゥルーマンはどんな嵐に見舞われても諦めず前に進む。そしてトゥルーマンはついに海の果て…、セットの端にたどり着いてしまう。
すべての真実を知ったトゥルーマンは衝撃を受けつつも、セットの外の世界に出て真実の世界で生きていくことを、全世界の視聴者に向けて華麗に見せつけるのだった…。

 

非常に、ゾッとする展開です。

 

真実の一端を掴んで突き進むトゥルーマン。

一方番組の相続のため、彼の行く手を阻む番組スタッフ。

”トゥルーマンを消してでも真実を知らせてはならぬ”という強固な意思を見せつけられるシーンは、非常にゾッとしました。

 

そんな困難を乗り越え、トゥルーマンがたどり着いた真実は、彼の想像を遥かに上回る、残酷すぎる現実でした。

壁にたどり着き、全てを悟ったときのトゥルーマンの表情が、もう、凄まじい。

見ているこちらの胸をぐわっっとえぐってくる表情です。

 

最終的にすべての真実を知った彼は、視聴者の前で彼らしく、華麗に、真実の世界へ一歩を踏み出していきます。

 

念のため、”こんにちは”と”こんばんは”を。

 

偽りの平穏と、波乱の真実と

 

すべてが偽りで第三者に操られているとはいえ、現実にはほぼありえないような平穏な世界と。

すべてが真実で自分で完全に舵を取れるけれど、波乱に満ちた真実の世界と。

 

果たしてどちらが幸せなのでしょうか。

 

この映画のトゥルーマンは、他人に舵を取られていて、特にヨットのシーンでは文字通り生殺与奪の権利を他人に握られている状態だったこともあって真実の世界で戦う…、という結論を出しています。

 

古今東西の似たような物語でも、基本的には「真実の世界」を選択していましたね。

 

偽りの世界での仮の平和のほうが楽、でも真実の世界で戦わなくてはならない。

これらの作品はそんな私たちを、勇気づけようとしているのかもしれませんね。

 

ラストのトゥルーマンの笑顔には、胸をうたれました。

 

【ネタバレ感想】視聴者と発信者

 

この映画の中で最も私が”怖い”と感じたシーンは、本当にラストのラストのシーン。

 

トゥルーマンが壁の外へ出たことで狂喜乱舞する視聴者たちですが、そのシーンが終了し番組が終了すると、こんな会話を繰り広げます。

 

A「ピザは?」
B「もういい。」
A「番組表はどこだ?」

 

あんなに作り込まれ、人一人の人生と運命を大きく捻じ曲げてまで作られた番組は、

多くの人にとってはピザを食べながら、終わってしまったらすぐに次を探しに行くようなものだったというわけです。

 

いや、これは発信者としては非常に怖い1シーンですし、

視聴者としては非常に痛いシーンです。

 

曲がりなりにもサイトを運営し、日々文章を発信している身としては、その現実にやはり”怖い”と感じましたね。笑

 

でもそれが現実。

 

たった3つのセリフ、たった数秒のカットをこの映画のラストに持ってくることで、

とんでもなく痛快・痛烈な映画として印象に残ります…。

 

恐るべき映画です、『トゥルーマン・ショー』。

 

『トゥルーマン・ショー』はここで見れる!

 

『トゥルーマン・ショー』を見放題配信している動画配信サービスは「U-NEXT」「Netflix」「TSUTAYA DISCAS」の3つがあります。

表の画像をクリックすると各サイトにアクセスできます。

 

 

 

【まとめ】一度は見るべき名作

 

今回の記事では、映画『トゥルーマン・ショー』のネタバレ感想をお届けしました。

 

映画を見てから数日経ってからこの記事を書いていますが、未だに映画に関することについてぐるぐると考えさせられています。笑

それだけ印象的な映画でしたね。

 

20年以上前に制作された、という古さを全く感じさせず、むしろSNSで自らの生活や他人の生活を晒している人が居たりする、現代の人たちに響く物語なのでは無いでしょうか。

 

映画を見たことがない人に、自信を持っておすすめできる作品です。

 

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