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『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』ネタバレ感想&考察&ストーリー解説|

『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』ネタバレ感想&考察&ストーリー解説|

こんにちは、ゆーです!

 

2025年12月に公開されたSF映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』。

 

今作は、シリーズの中でも特に「家族」の痛みが深く刺さる作品でした。

ネテヤムを失ったジェイク一家は、同じ悲しみを抱えながらも、それぞれ別の形で壊れていく。そしてその“すれ違い”の中心にいるのがロアクでした。

 

さらに本作では、スパイダーの身体に起きる“決定的な変化”によって、ジェイクとネイティリが究極の選択を迫られることに…。

エイワを信じないアッシュ族、そして炎の決戦。

 

この記事では、物語を結末まで振り返りながら、スパイダーという存在がシリーズにもたらした意味をネタバレありで語っていきます。

 

 

ゆー

2025年公開のSF映画!
第3作品目のストーリーを振り返っていきましょう~!

 

▼『アバター』シリーズのネタバレ感想記事はこちら

 

映画概要・あらすじ(アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ)

劇場公開日2025年12月19日
監督ジェームズ・キャメロン
制作ジェームズ・キャメロン
ジョン・ランドー
上映時間197分

全世界歴代興行収入1位&3位を誇る伝説のシリーズ、待望の最新作!

いま人類が体験できる究極のスペクタクル3D映像が、この冬、新たなる伝説を誕生させる。
舞台は、神秘の星パンドラ──地球滅亡の危機に瀕した人類はこの星への侵略を開始。アバターとして潜入した元海兵隊員のジェイクは、パンドラの先住民ナヴィの女性ネイティリと家族を築き、人類と戦う決意をする。しかし、同じナヴィでありながら、パンドラの支配を目論むアッシュ族のヴァランは、人類と手を組み復讐を果たそうとしていた。パンドラの知られざる真実が明らかになる時、かつてない衝撃の"炎の決戦"が始まる!

 

【ネタバレ感想】映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』を振り返る

以下より物語のネタバレを含みます

 

①家族が直面する問題と旅

ネテヤムの死とジェイク一家それぞれの心情

映画冒頭。物語はジェイク一家の次男・ロアクの語りで幕を開けます。

前作の戦いで命を落としてしまった長男・ネテヤム。

その死からまだ間もなく、ジェイク一家はそれぞれの方法で彼の死に向き合っていました。

 

兄と一緒に飛び回ったことを思い出しながら空を駆けるロアクは、自身がネテヤムが命を落とした直接の原因であることを責め、責任を負おうとする。

母ネイティリはネテヤムの歌を紡ぎ、悲しみの最中にいる。

そして父ジェイクは、RDA社に対抗すべく、沈没船から重火器を拾い集めては忙しく戦いに備えることで、息子の死を受け止めようとするのでした。

 

前作の時点でこれはロアクが一番辛いぞ…と思ってみていましたが、案の定というかなんというか…。

完全に兄の死を抱え込んでしまっています。見ていて辛い。

本来ならそんなロアクを気にしてフォローすべきはずの両親自身もその死を受け止めきれておらず、結果的にロアクのことは放って置かれてしまっているのも辛いです。

 

さて、そんな中ジェイク一家とともに過ごす人間のスパイダーでしたが、オマティカヤ族にいた時と異なり、メトカイナ族の元では回りに人間の姿はありません。

そしてある夜、スパイダーが常時身につけている酸素マスクが不具合を起こしてあわや命を落としかける事件が発生。

人間であるスパイダーが単身ナヴィの一族の中で暮らす、というのがどういうことかを突きつけられるのでした。

 

ゆー

誰もネテヤムの死を乗り越えることなど出来ていなかった…。

そりゃそうだよなあ、と思いつつ、あまりにもロアクが辛そうで見ているこちらの胸もぎゅっとなります。

 

風の商人の来訪と旅

ある日メトカイナ族のもとに「風の商人」たちがやってきました。

そんな風の商人の姿を見て、あることを決めたジェイク。

それは、人間であるスパイダーが無事に生きていくために、風の商人を頼ってスパイダーを一人オマティカヤ族のもとに帰す、という計画でした。

 

家族の前でそれを語るジェイクでしたが、子どもたちは大反対。

子どもたちにとっては、スパイダーも含めて”ジェイク一家”なんですよね。

もちろんジェイクだってそれが分かっていない訳では無い。むしろスパイダーを実の息子のように愛しているからこそ、その身に危険が及ぶ今のメトカイナ族との生活が不安になったのだろうなと思います。

 

結局子どもたちの大反対に押される形で、スパイダーを単身風の商人に預けるのではなく、ジェイク一家全員で風の商人とともに旅をして、スパイダーをオマティカヤ族のもとに送り届けることにするのでした。

 

ゆー

スパイダーも好きで人間の身体に生まれた訳では無いのにな…と思わずにはいられません。。

 

アッシュ族による襲撃とスパイダー

風の商人とともに順調に旅を続けていたのも束の間。

突如として盗賊ー別のナヴィ氏族である”アッシュ族”が襲いかかってきました。

 

突然の攻撃になすすべ無く墜落する風の商人たち。

ネイティリは矢で深手を追い、ジェイクは一人森に投げ出され、そして子どもたちは森の中に不時着します。

 

アッシュ族の追跡から何とか逃げながら森の中を疾走する子どもたち。

ところがここでスパイダーの身につけているマスクに不具合が発生。

何とか予備のマスクを探しに行こうとする一行でしたが、時すでに遅く。

人間の身体では適応できないパンドラの空気に直に触れ、スパイダーはその場に倒れ伏してしまうのでした。

 

そこで行動したのは、キリ。

スパイダーの身を森の中に横たえ、エイワと繋がり交信を試みます。

が、それもうまく行かず。万事休すかと思われた時、キリの祈りが通じたのかスパイダーが目を覚ましました。

それも、マスクを身に着けず、パンドラの空気の中で。

 

本来であれば人間はパンドラの空気の中では1分たりとも生きていくことが出来ません。

この設定は第一作品目の『アバター』から描かれ続けており、それ故に人間は強固な要塞を築いて、その中からあれこれ事を起こしていました。

その”理”が、ここで変わった。

パンドラの森の力によりスパイダーの体の中で何らかの変化が起こり、そして彼はパンドラの空気の中で生きていけるようになるのでした。

 

ゆー

まさかスパイダーがパンドラの空気を克服するとは…!
これまでマスク無しでは生きていけなかったスパイダーの苦労が報われたような気がします。凄い!

  

クオリッチとスパイダー

そんな彼らのもとに駆けつけたのは、スパイダーを救うため一時的に共闘していたクオリッチとジェイク。

一行はアッシュ族に捕まってしまいますが、ここもキリによる森への働きかけにより逃走に成功。

流れ着いた先で一晩を明かします。

 

あれほど命を奪い合っていたジェイクとクオリッチが、状況的に仕方ないとはいえ共闘している…!

個人的にこういう「昨日の敵はなんとやら」という展開、大好きです。笑

ただまあここで一筋縄ではいかないのがクオリッチ。簡単に心変わりしてくれれば良いんですけどね…、まあ今までの所業を見る限り無理か…。

 

最終的にオマティカヤ族の面々がジェイク一家を見つけて助けに来てくれますが、その際にクオリッチは即座にその場からの逃走を図るのでした。

 

ゆー

想定外の共闘シーンにニヤニヤしちゃいました。笑

 

②葛藤とすれ違い

オマティカヤ族とキリの過去

無事オマティカヤ族のもとにたどり着いたジェイク一家。

本来はここにスパイダーを預けるための旅でしたが、スパイダーがパンドラの空気を克服した今、その必要もなくなります。

研究者たちの手でスパイダーの体を調べたところ、何らかの菌や生物が体内で共生している状態、とのことでした。

 

一方エイワとうまく繋がることが出来ず、拒絶されてしまうことを憂えるキリ。

「そろそろ真実を明かす時」と判断したジェイクは、ついにその出自を明かします。

 

グレイス博士のアバターから生まれたキリ。

その父親の正体が今まで伏せられていましたが、なんと父親は存在せず、単胎生殖だったというのです。

 

「想像以上におかしな話」と複雑なリアクションをするキリでしたが、見ているこちらも思いは同じ。

そんな彼女を、ネイティリの母は「あなたの誕生はエイワの意思。だからエイワが拒絶するのであれば意味がある」と励ますのでした。

 

ゆー

キリの意外な…というより不思議な出自が判明。
エイワに拒絶される理由は不明ですが、これにより彼女が森や海と繋がって何かを起こすことができることの理由としては、ある程度説明がつくのかもしれません。

 

メトカイナ族の元への帰還とトゥルクンの会合

オマティカヤ族の元を辞してメトカイナ族のもとに帰ってきたジェイク一家。

ちょうどその頃メトカイナ族では、トゥルクンとの会合を行っており、とある重大な決定が成されようとしていました。

 

それは、はぐれもののトゥルクンであり、ロアクの魂の兄弟であるパヤカンを追放する、というもの。

戦うことを禁じるトゥルクンの掟の中で、唯一直接人間からの襲撃と先頭を経験したパヤカン。

それ故にトゥルクンの群れとしての今後を案じ、若いトゥルクンを中心に戦いを呼びかけていたようですが、これが群れの長老たちの逆鱗に触れてしまったようです。

 

掟は掟だから仕方ない、というスタンスのメトカイナ族に憤りを隠せないロアク。

結局パヤカンの追放が決まってしまい、絶望したロアクは自殺を図ろうとしますが、キリやツィレヤに止められ何とか事なきを得ます。

 

ただでさえ兄の件で自身を責め続けているロアク。

挙句の果てに、魂の兄弟であるパヤカンとも引き離されてしまい、その絶望は計り知れないものがあります。

 

さらに悪いのは、そんなロアクに対するジェイクの対応。

ジェイクはメトカイナ族が決めたことだから、とロアクに頭ごなしにそれを受け入れさせようとしてしまうんですよね…。

一族の者としてはそれは正しいのかもしれませんが、これではロアクが追い詰められてしまうのも納得です。

 

ああ、家族って本当にままならないものだなあ…と思わずにはいられませんでした。

 

ゆー

ロアク…頑張れ…。

 

クオリッチ大佐とアッシュ族

一方RDA社に帰還したクオリッチ。

ジェイクを捕まえるための次の一手として、一度自身が襲われたアッシュ族のツァヒクのもとを訪れ、武器の提供と引き換えに力を貸すよう持ちかけます。

 

ここで明かされるのはアッシュ族の背景。

ここまでは同じナヴィの間でも争いがあるのだな~くらいに思っていましたが、どうやらアッシュ族はかつてエイワに裏切られたことを恨んでおり、エイワを信じない部族として生きてきたとのことでした。

てっきりナヴィ全体の間で”エイワ”というのは絶対的な存在だと思っていたので、とても意外でしたね。

 

クオリッチの提案を呑み、重火器を手にRDA社のもとに集まったアッシュ族。

これにて、RDA者はアッシュ族という強力な矛を手にするのでした。

 

ゆー

とはいえRDA社ー人間側はアッシュ族をそこまで歓迎していない様子。

やはりナヴィ=下等なもの、という認識が強いのでしょうね。。それはそれで一貫しているというかなんというか。

 

RDA社襲来

アッシュ族を味方につけたクオリッチは、ついにジェイクの居場所を突き止め、RDA社の軍勢とともにメトカイナ族のもとに押しかけ、スパイダーを捕獲。

そして、メトカイナ族やジェイクの他の家族に手を出してほしくないのであれば、ジェイク自身に自ら投降するよう呼びかけます。

 

パンドラを故郷として日々を過ごし、家族まで築いたジェイク。

彼にとってそれは何よりもかけがえのないもので、命をかけても守りたいものだった。

だからジェイクは応じたのでしょう。自らの身と引き換えに、家族やメトカイナ族を守れるのならば、と。

 

こうしてジェイクはRDA社に捕獲され、人間たちの築いた基地へと連れて行かれることになるのでした。

 

ゆー

ジェイクの葛藤と決断は納得できるもの。

一方で、RDA社側がジェイク一人の命でその約束を守ってくれるのか?は甚だ疑問ではありますね。。

 

③炎の決戦

ジェイク・スパイダーの救出

RDA社に連れて行かれたジェイクとスパイダー。

スパイダーは人間で初めてパンドラの空気に適応した人物として、研究所に連れて行かれひたすらに検査を受ける羽目に。

一方ジェイクは”人類の敵””裏切り者”として動物用の檻に入れられ、人間たちの前で厳重に拘束されてしまうのでした。

 

クオリッチはそんなスパイダーとジェイクの元を訪れ、スパイダーには父親としてできる手助けはする、という意向を伝え、ジェイクには翌朝には処刑が行われる予定である旨を伝えます。

そんなナヴィとしての文化も言葉も獲得したクオリッチに対し、ジェイクは諦めずに呼びかけます。

より広い視野で世界を見てみろ、と。

これで簡単に心変わりするクオリッチなら良かったんですけどね…(二回目)。

 

いよいよジェイクの処刑が近づく中、彼の妻であるネイティリは単身基地に忍び込み、彼の救出を図ります。

人間の基地の燃料タンクに矢を打ち込んで、その場を大混乱に陥れるネイティリ。

そんな混乱に乗じて、スパイダーは独房を脱出。

ジェイクも、人間のトゥルクンに対する所業に嫌気が差した研究家の手助けを受けて、何とか檻からの脱出に成功。

命からがら二人はネイティリと合流し、ネイティリはRDA社の基地から二人を救出することに成功するのでした。

 

夜間の派手な脱出劇で、見ていてワクワクするシーンでしたね~!

あまりにもネイティリが的確に燃料タンクを捉えているのには驚きですが(笑)、人間サイドにも良心のある人物があいてホッとしました。彼の今後が心配ですが…。

 

ゆー

単身乗り込んだネイティリさん、流石!

 

迷いと決断

さて、無事救出されたジェイクとスパイダーですが、「スパイダーがパンドラの空気に適応した唯一の人間である」という事実がある以上、今後もRDA社からの追跡は免れません。

このままでは、せっかく脱出したとはいえ、ジェイク一家とメトカイナ族が狙われるという事実は何も変わらない。

そこでジェイクは悩みます。

状況を打開するためには、RDA社の狙いそのもの、つまりスパイダーの命を取ってしまうのが最も妥当な選択肢なのではないか…、と。

 

これ以前からネイティリがジェイクに進言していたことなんですよね。

もちろんジェイクとネイティリにとって、スパイダーは家族同然。

でも、あくまで家族”同然”のスパイダーのために、自分たちの家族そのものが脅かされてしまうのであれば…

事実アバター2ではスパイダーを救うために長男のネテヤムが命を落としているわけですし、苦しみながらもネイティリがその提案をするのも納得できてしまう部分ではあります。

 

悩んだ末に、自らの家族を守るため、スパイダーの命を取る決断をしたジェイク。

森の奥にスパイダーを誘い、いざその心臓にナイフを突き立てようとした時、全てを悟ったスパイダーが言いました。

ジェイクは自分を愛しているか、と。

それに対してジェイクは泣きながら、「ああ、愛している」と答えるのでした。

 

なんだこのとんでもなく切ないやり取りは…。

スパイダーが、自分の価値とジェイクにとっての自分、というものを全て理解したうえで、”自身が愛されていたか”を確認する…というのが非常に切ない。

対するジェイクも、スパイダーに対する愛を明確に認めつつ、それでも家族のために行動を起こそうとする矛盾が見ていてとてもつらい部分です。。

 

どうなることかと固唾を呑んで見ていたところ、最終的にジェイクはスパイダーの命を取ることをやめ、”それ以外”の道を探すことにします。

最初にスパイダーの命を取ることを提案したネイティリも、最後にはジェイクを止めようとしますし、二人のスパイダーに対する愛は本物だったのだなと確認するシーンでもありました。

 

ゆー

スパイダー、良かった…!

 

帰ってきたトゥルーク・マクト

ジェイクが考えた”別の道”、それはトゥルーク・マクトとして再びナヴィの人々を導き、人間たちと戦うことでした。

 

守るために、戦う。

戦うことで犠牲は出てしまう。それでも、守るためには戦わなくてはならない。そんなジェイクの覚悟が受け取れる決断です。

近々、トゥルクンが集まり儀式をする日に大規模な狩りを予定している人間たちに対し、ナヴィとして戦いを繰り広げることを誓うのでした。

 

数年ぶりにトゥルーク・マクトの号令で集まったナヴィの面々。

やはりトゥルーク・マクトの力は絶大で、ジェイクが声掛け、鼓舞し、ナヴィたちは来る人間との決戦を前にその数を増やしていくのでした。

 

でも、今度の戦いはそれだけでは戦力が足りない。狙われているトゥルクン側の協力も必須です。

戦いを禁じるトゥルクンの掟の前に説得が難航するものの、戦いを呼びかけて群れから追放されたパヤカンと、彼の魂の兄弟であるロアクの言葉でついに態度を軟化。

パヤカンを筆頭に、トゥルクンも戦いに参戦する事を誓うのでした。

 

戦いはもう避けられない。ならば、より多くを守るために、自ら積極的に攻勢に出るしか無い。

これまでの”守り”の戦いでは無く、ジェイクが選んだのは”攻め”の戦いでした。

これまでのアバターの物語を見る限り、その選択はもはや致し方なく、この状況においてはそうするほか無い、と思うものです。

ただ、きっと、これまでの”戦争”というものも、このような経緯で始まってしまったんだろうな…と思うと苦い思いを感じずにはいられませんでしたね…。

 

もちろんジェイクもギリギリまで悩んでいました。悩んで、悩んだ末に、これしか無いと思い定めての争いの道を選びました。

だからその選択が悪い、間違っている、とは感じませんが、そうであるが故に世界が戦争に向かっていってしまう事を止めることは出来ないのか、と思わずにはいられません。

やはり脅かしてくるものがいる限り、戦いは避けられないのでしょうかね…。

 

ゆー

トゥルーク・マクトの呼びかけでナヴィたちが集まっていくシーンは、『アバター』の最終決戦の前を彷彿とさせるようなシーンでしたね!

 

RDA社+アッシュ族 VS ナヴィの炎の決戦

ついに決戦の時がやってきました。

トゥルクンの儀式に合わせて大量に集まったRDA社の面々。それに対抗すべく集まった、海・空で構えるナヴィたち。

トゥルクンが動きを始めるとともに、その戦いの火蓋は切って落とされます。

 

この戦闘シーンは素晴らしかったですね!

巨大な体躯を活かして人間サイドを追い詰めるトゥルクンに、空・海から自在に動いて敵を仕留めるナヴィたち。

対抗する人間サイドも、これでもかというほどの重火器祭りで、非常に激しいシーンでした。これぞ映画ならでは…!

 

そんな激しい戦いの中、追い詰められたナヴィを救ったのはついにエイワとの交信を果たしたキリでした。

ずっとエイワに拒絶され、交信することが叶わなかったキリ。

それでも、ナヴィの危機を前に、自らの命を顧みずエイワと交信する賭けに出ます。

そんなキリを救ったのが、スパイダー、そしてトゥク。

最終的には3人の力でなんとかエイワと繋がることに成功し、エイワがナヴィに味方することで勝利にぐんと近づくのでした。

 

人間サイドがエイワ・パンドラ側の攻撃で壊滅しつつある時、クオリッチ・ジェイク・スパイダーは磁気の影響で浮かぶ足場の上にいました。

長年の争いに決着をつけようとするクオリッチとジェイク。

ところが、スパイダーが足を踏み外し、足場から落下してしまいそうになります。

 

スパイダーの実の父であるクオリッチ。そしてスパイダーの育ての父であるジェイク。

お互い相当な葛藤の果てに、それでもスパイダーを救うべく、二人は協力して彼を助け出します。

 

人間サイド、ナヴィサイドである前に、一人の少年の父親であること。

その事実が二人の心と行動を大きく変えたのです。ぐっと来ましたね…。

最終的にクオリッチはもはやジェイクと戦う意思を投げ出し、ジェイク一家が揃ったタイミングで自ら地上に身を投じるのでした。

スパイダーを思う心、人間サイドとして生きてきた心。もっとうまくやれば味方になることも出来たはずなのに、ついには身投げする…というクオリッチの軍人らしい不器用さも感じる最期でしたね…。

 

こうして戦いは終わりを告げます。

戦いの中で失われた命を悼みつつ、ナヴィたちはエイワの中で彼らに会い、それぞれの方法で弔うのでした。

 

ゆー

こうして、『アバター:ファイア・アンド・アッシュ』の物語は幕を下ろします。

 

総合的な感想

『アバター』シリーズらしい圧巻の映像美、そして大迫力の戦闘シーン。

その魅力を引き続きたっぷり感じられる、贅沢な197分間でしたね!

特に今回初めて登場した「風の商人」たちが乗る船の美しさや、ラストのトゥルクンたちが参戦する決戦の激しさは本作の見所の一つだなあ、と思います。

 

新しい登場人物も増えますが、今作ではオマティカヤ族の面々に再会できたり、メトカイナ族との徐々に深まる絆を感じられたり、とシリーズものならではの人間関係の深さも感じられるのが良いなと思います。

それ故に、個人的にはラストの決戦でメトカイナ族の子どもを妊娠していたツァヒクが命を落としてしまったのが悲しかったですね…。

自分が命を落としてしまう前に、この子を産まなくては、というのがなんとも切なかった…。

 

そして今作は、スパイダーの物語でした。

人間として生まれたものの、アイデンティティとしては限りなくナヴィに近いスパイダー。

それでも体は人間なので、パンドラの大気の中では呼吸が出来ないし、ナヴィのような強靭な肉体も持っていない。

今までも要所要所で触れられていましたが、そのことがスパイダー自身の心に深く根を張っていたのは間違いないのだろうなと思います。

 

だからこそ、パンドラの大気の中で呼吸ができるようになったのは、純粋に良かったと思いました。

それ故に後にジェイクとネイティリに大きな迷いをもたらして、彼らとの関係も難しくなるシーンがありましたが…、それらも含めて今作で一番大きく状況が変わったのはスパイダーでしたね。

最終的にはクオリッチとの複雑な関係も、ある一定の答えが出されていたので、今作の裏テーマとして「スパイダー」の存在があったのは間違いないだろうなと思います。

 

また今作は、『アバター』『アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』と似たようなシーンがいくつか散見されるのも特徴の一つでした。

トゥルーク・マクトとしてナヴィに呼びかけるシーンはまんま『アバター』ですし、決戦の舞台も海の上、と『ウェイ・オブ・ウォーター』と絵としてはほぼ同じです。

それ故に「またこのシーンか」と感じた…という感想もよく見かけますが、恐らくこれはわざと、敢えて似たようなシーンを描いたのかな、と思います。

 

以前『モアナと伝説の海2』の記事でも似たようなことを書きましたが、敢えて前作と同じような構成・シーンにすることで、両者の間にある違いをより丁寧に描く、という狙いがあるように思います。

今回ジェイクが直面している状況、そして彼の内面は前々作、前作の時とは全く異なるものでした。

敢えて同じようなシーンが描かれることで、そのあたりがより伝わりやすくなっていて良いなと思います。

 

ただまあ、197分は長い!!笑

途中飽きてしまったり、眠くなったり…といったことは無かったものの、シンプルに体が痛くなりました。←笑

見るのになかなか勇気の要る作品であることは間違いないですね。。

 

そして、欲をいうならば、もっと「風の商人」や「アッシュ族」の背景を描いてほしかった。

いまいち「風の商人」がどういう生き方をしていて、どういう背景を持っているのかよくわからないまま襲撃されて皆命を落としてしまいましたし、「アッシュ族」に関しては「過去にエイワに裏切られた」という事実があるのみで、なぜそんなにナヴィたちを敵対視しているのか?まではよくわからないな、という印象でした。

アッシュ族は最終的に人間サイドに与して、挙げ句敗北を喫した訳ですが、いまいちその背景もよくわからないので感情移入もしにくいな、と思います;

”ファイア・アンド・アッシュ”とサブタイトルにもしているくらいなので、アッシュ族のことはもっと掘り下げても良かったのでは?という感想でした。

 

思うところもありますが、総じてアバターらしい素晴らしい映像と迫力の戦闘シーンで大満足の作品でした!

今作で恐らくクオリッチとの関係にも一区切り、となるので、次回以降はもっと全面的なナヴィ VS 人間の争いに発展していくのかな…?と予想しています。

 

アバターシリーズは、全5作品のシリーズを予定しているようです。

今後も楽しんでいきたいと思います。

 

まとめ

 

今回の記事では、映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』について、ネタバレ感想をお届けしました。

 

映画についてのまとめ
  • 『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』は、ネテヤムの死の“その後”を真正面から描く、痛みの濃い続編
  • ロアクは罪悪感を抱え込み、ネイティリは悲しみに沈み、ジェイクは戦いの準備に逃げる
  • 風の商人の旅→アッシュ族の襲撃で状況が一変。スパイダーの生命危機が物語の転換点になる
  • スパイダーは“パンドラの空気に適応”し、世界のルールが変わる
  • キリの出自(単胎生殖)と、エイワに拒絶される理由が示唆され、彼女の役割が一段階進む
  • アッシュ族は「エイワに裏切られた」過去を持ち、ナヴィにも“信仰の断絶”があると明かされる
  • ジェイクはスパイダーを巡って究極に揺れた末、トゥルーク・マクトとして“攻めの戦い”を選ぶ
  • クライマックスはトゥルクン参戦の総力戦!そしてスパイダーを前に、ジェイクとクオリッチが“父親”として同じ選択をする
  • 戦いの決着はつくが、代償は残る。ここから先は全面的なナヴィVS人間か?

 

今回の記事では、映画『アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ』について、ネタバレありでストーリーを振り返りながら感想&考察をお届けしました!

 

本作は、前作でネテヤムを失った“その後”から始まることで、ジェイク一家の痛みを真正面から描いていきます。

ロアクの罪悪感、ネイティリの深い悲しみ、そして戦うことで気持ちを保とうとするジェイク――同じ出来事を抱えながらも、家族が同じ方向を向けないもどかしさが胸に残りましたね…

 

そして物語を大きく動かしたのは、スパイダーに起きた“変化”。

パンドラの空気の中で生きられるようになったことで、彼はただの「人間の少年」ではなく、RDAの執着そのものを引き寄せる存在になってしまいます。

だからこそ、ジェイクとネイティリがスパイダーを巡って揺れ、究極の選択に辿り着いてしまう展開はあまりにも切なく、同時に「家族とは何か」を突きつけられるシーンでした。

 

また、エイワを信じないアッシュ族の存在や、キリの出自が明かされることで、パンドラの世界がさらに複雑で奥行きのあるものとして広がっていきます。

“敵は人間だけではない”という構図が見えてきたのも、今作ならではの面白さだったのかな~と思います。

 

ラストは、トゥルーク・マクトとして立ち上がったジェイクと、トゥルクンも参戦する大規模な炎の決戦へ。

圧巻の映像と迫力の戦闘シーンに息をのむ一方で、守るために戦うという決意が、世界を戦争へ押し進めてしまう苦さも感じずにはいられませんでした。。

 

『アバター』シリーズはまだ続きます。

今作でスパイダーとクオリッチの関係に一区切りがついた今、次回以降はより全面的なナヴィVS人間の争いへ進んでいくのか……?


この先の物語も引き続き楽しみに追いかけていきたいと思います。

 

▼『アバター』シリーズのネタバレ感想記事はこちら

 

BeePlus【びーぷらす】では、他にも作品の解説、ネタバレ感想&考察を行っているため、合わせてチェックしてみてください~!

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