【ネタバレ感想】『フェイフェイと月の冒険』あらすじと結末!アカデミー賞ノミネートも納得のNetflix作品

こんにちは、yu-です!

 

さて先日、2021年第93回米アカデミー賞のノミネートが発表されました。

 

そんなアカデミー賞のアニメーション部門にノミネートされた作品の一つである、『フェイフェイと月の冒険』を見てみたところ、

ノミネートも納得の、折に触れて繰り返し摂取したい!と感じる素敵な映画でした。

 

今回の記事では、そんな『フェイフェイの月の冒険』について結末までネタバレ感想をお届けしたいと思います。

 

 

作品情報

公開年 2020年
上映時間 100分
原題 Over the Moon
スタッフ 監督:グレン・キーン
共同監督:ジョン・カース
製作:ジェニー・リム 、ペイリン・チョウ
おすすめ度

 

Netflixオリジナル作品

『フェイフェイと月の冒険』は劇場公開されていないNetflixオリジナル作品。

最近増えてきている、動画配信サービス限定で制作されている作品の一つです。

 

 

そのため、この作品を見るにはNetflixに加入する必要があります!

初月無料、という特典こそありませんが、安いプランなら月1,000円以内で豊富な映画×オリジナル作品を楽しむことができるので、オススメの動画配信サービスです。

 

 

2021年各種賞にノミネートされた作品

『フェイフェイと月の冒険』は2021年、今年の数々の賞レースでノミネートされています。

 

 

代表的なものではこちらの2つ。

 

ノミネート

  • 第93回 アカデミー賞(2021年)
  • 第78回 ゴールデングローブ賞(2021年)

 

最優秀賞こそのがしたものの、着実にノミネートしており評価も高い作品です。

 

ノミネートも納得の作品でした✨

 

あらすじ

 

物心ついた頃から、今は亡き母が語る“月の女神の伝説”を信じ続けてきたフェイフェイ。科学が大好きな彼女は、家族を巡る様々な悩みを抱えつつも《月の女神の伝説》を証明するために自らの手で宇宙船を作り、ウサギのバンジーとともに月へと向かうことを決意します。
そしてたどり着いた月の世界。そこには不思議な王国や幻想的な生き物、そして思いがけない冒険が待ち受けていた―。

 

【ネタバレ感想】大切なことを教えてくれる物語

 

良い映画だった…!!

 

見終わった後に無条件でこう思わせてくれる作品でしたね!

さてそんな作品を、物語の流れに沿って語っていきたいと思います。

 

①母の死と新たな出会い

 

物心ついた頃から、母が語る“月の女神の伝説”を信じ続けてきたフェイフェイ。
しかし大好きな母は命を落としてしまい、フェイフェイは父親と2人きりになってしまう。
2人で力を合わせて亡き母の思いを胸に生活していたが、ある日父親はフェイフェイに新しい恋人とその息子ー、フェイフェイの新しい母と弟になる人を紹介する。
母との思い出を踏みにじられたと感じるフェイフェイはそんな新たな母と弟を拒絶するのだった…。

 

物語の序盤から、ミュージカル色全開。

”月の女神の伝説”のお話や、フェイフェイの家業の”月餅”屋での生活。

それらが素敵な楽曲に乗せて語られていきます。

 

花が咲き誇り活気のある町並みを抜けるシーンが個人的には非常に好み。

特に花・植物の映像が綺麗でしたね!

 

母の在・不在をフェイフェイの髪型で表現しているのはうまいです。

そうなんですよね、女の子の髪の毛には如実にこういう事実が現れるんですよね……。

 

こういった細かいところでぐっと心を掴まれてしまいました。。

 

中国の神話がベース

さて物語の冒頭でフェイフェイの母が語る”月の女神の伝説”に登場するチャン・ウーは、中国神話の人物・嫦娥を題材にしています

 

書物によって伝えられている説は多数あり、夫の后羿が離れ離れになった妻・嫦娥をより近くで見るために月に向かって供え物をしたのが、月見の由来である…と伝えているものも。

 

作中の”月の女神の伝説”は概ね、数ある嫦娥の説を切って貼って寄せ集めたような説になっているようです。

 

昔々のストーリー。
美人のチャンウーはハンサムなホウイーと恋をした。
だけど魔法の薬飲んで不死となり、一人で空へうかんでいって、ホウイーを待ってるの。
月の上で。

 

日本人としても月=ウサギ=神話のようなイメージは元々持っているため、この伝説は違和感なく入ってきましたね。

 

②月への冒険

 

チャンウーの伝説が真実ならば、父親もかつての母親との愛を思い出してくれるはず。
そう考えたフェイフェイは持ち前の頭脳を生かしてロケットを作り、ついに月へ飛び立った。
ところがロケットにはフェイフェイが認めていない義理の弟・チンが知らぬ間に潜り込んでいた。
重量オーバーでロケットは墜落しかけるが、月から光が降りてきて月の世界にたどり着いた。
そこは夢にまで見た女性、チャンウーが君臨するきらびやかな世界だった…。

 

月に行こう!そして月にたどり着いた!!

 

…こういったぶっ飛んだプロセスで冒険に出かけるのはアニメあるあるですね!笑

 

ここがあまりにサクッと描かれてしまうと全く感情移入できなくなってしまうのですが、この作品は流石。

 

フェイフェイが悩み、失敗し、苦しむ姿を丁寧に描いているので、

 

お手製のロケットで月に行くなんてありえない!!

という思いよりも

ああようやく成功したんだ、やったね…!!

と感じることができます。

 

さてそうしてたどり着いた月の世界は尋常じゃなくカラフル!!!!

 

 

中でも黄色がものすごく強烈に印象に残る、原色の楽しげな世界でした。

 

そしてそこで出会った神話の人物・チャンウーは、これまた強烈な登場で。

 

フェイフェイと一緒になって圧倒されてしまいました!笑

 

③宝物を探せ

 

チャンウーがいた事の証拠として写真をお願いするフェイフェイ。
ところが、チャンウーは恋人のホウイーを復活させるためのキーアイテムとなる”宝物”を持ってきたら写真を渡す、と取引を持ちかける。
取引に応じ宝物を探すフェイフェイ。
チキンたちに騙され、宝物を一度は奪われたものの、月の世界で出会ったゴビとともに奪還に成功。
見事チャンウーとの約束を果たすことができたのだった…。

 

月への冒険の次は、宝探し。

このシーンまでは1箇所で展開されていた物語が、登場人物毎に多数の場面を切り替えつつ進みます。

 

フェイフェイは右も左も勝手のわからない月の世界で、フェイフェイは”宝物”を見つけるべく奔走します。

このシーンでは、チキンであったり、ゴビであったりと魅力的なキャラクターたちが続々登場。

 

ちょっと気持ちわるいですが、あのカラフルなカエルに乗って移動するのは楽しそうですね。笑

 

一方チンはチャンウーと卓球対決。

見事勝利を収めるも邪魔されたくないチャンウーに閉じ込められてしまいました。

 

この卓球対決も面白かったですが、チン、こいつがとにかく良いキャラで。

好きにならずにはいられない弟タイプです。

 

多少アクション要素もあり、飽きさせない展開でした。

 

④大切なものは…

フェイフェイが宝物を見つけた事により、無事ホウイーを復活させる手立てが揃った。
チャンウーは長年の思いとともにホウイーを復活させようとしたものの、ホウイーはチャンウーに「復活できない」ことを伝えた上で消え去ってしまった。
二度とホウイーに出会えないことで深い悲しみの世界に閉じこもってしまったチャンウー。
そんな彼女を慰めようとしたフェイフェイも、自身の悲しみの世界に囚われてしまうのだった。
ところが、彼女らには彼女らを待ち、彼女らを愛し、愛すべき仲間たちがいた。
そしてそんな仲間たちのによって大切なことに気がついた2人は光の中に戻り、再びあるきだすことを誓うのだった。

 

泣きました。

いやこれは仕方ないでしょう、だって泣かせに来てるんですもの。笑

 

愛するホウイーに二度と会えないことをはっきりと自覚したチャンウー。

優しく、フェイフェイのすべてだった母親への恋しさと寂しさで、悲しみにくれるフェイフェイ。

 

そしてそんな彼らを愛し、連れ戻そうとする仲間たち。

 

そんな各々の温かい思いを余すこと無く描いていて、もうこれは泣かずにはいられないんです。。

 

どんな事があっても、そう、たとえ大切な人を失っても。

あなたはきっと一人じゃないから、周りを見渡してごらん。

 

きっとこの映画ではそんなメッセージを私たちに伝えてくれているのでしょう。

 

大切なものをなくした時に、温かい希望になってくれる…。
そんな素敵な物語です。

 

【ネタバレ感想】楽曲×キャラクターが魅力

 

さてここまでは物語をメインに触れてきましたが、この作品はそれ以外にも楽曲×キャラクターの魅力が強い作品でした。

そのため、少し小さい子どもが見ても楽しめる作品になっています。

 

同じくアカデミー賞にノミネートされた『ソウルフル・ワールド』が完全に大人向けの作品であったことを踏まえると、こちらの作品のほうがそういった意味ではハードルの低い、皆で楽しめる作品であると言えるでしょう。

 

楽曲

 

作中ではミュージカルということもあり、たくさんの歌が使用されています。

 

こちらについては後日別記事でまとめたいと考えていますが、

個人的には中でも月にたどり着いて初めてチャンウーと出会った時に彼女が歌っていた歌

「Phillipa Soo/絶世の煌めき」

がお気に入りです😊

 

キャラクター

それぞれに魅力的なキャラクターが登場します。

人間の登場人物ももちろん素敵なのですが、ここで触れたいのは人間以外のキャラクター。

 

フェイフェイの飼いウサギ・バンジーは映画全編を通じてとんでもなくキュートな姿を見せてくれますし、

フィエフェイが途中出会う緑色に輝く月の住人・ゴビは愛嬌たっぷりの言動が魅力です。

 

ちなみにこのゴビというキャラクター、ディズニーさんの作品『アナと雪の女王』に登場する雪だるま・オラフに結構、というかかなり!めちゃめちゃ似ていましたね。(見ている方ならピンと来るはず。笑)

 

 

【まとめ】人生の要所要所で見返したい良作

 

さて今回の記事では、Netflixオリジナルのアニメーション作品『フェイフェイと月の冒険』について、ネタバレ感想をお届けしました。

 

アカデミー賞やゴールデングローブ賞へのノミネートも納得の、個人的には思いがけぬ良作。

大切なものを失って、周りを見ることができなくなった時に、じんわりと励ましてくれる作品なのではないでしょうか。

 

要所要所で見返すことになりそうな作品でした😊

 

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