こんにちは、yu-です!
”三寒四温”という言葉を絵に書いたようなめちゃめちゃな気候が続く上、
花粉が猛威をふるい常に目と鼻のかゆみに苛まれる時期となっていますが、いかがお過ごしでしょうか?
そんな中私は、ディズニー・プラスで2月26日より配信開始された『フローラとユリシーズ』を鑑賞しました。
ディズニープラスで配信開始されたから…、というだけの理由で見たこちらの映画ですが、以外にも好みの要素が多く。
さらには”マーベル”ネタが豊富で、非常に楽しめました。
そこで今回の記事ではこちらの映画についてネタバレ感想をお届けします!
Contents
作品情報
公開年 | 2021年 | ||
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上映時間 | 91分 | ||
原題 | Flora&Ulysses | ||
スタッフ | 監督: リナ・カーン 原作者: ケイト・ディカミロ 映画脚本: ブラッド・コープランド 撮影: アンドリュー・ダン |
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おすすめ度 |
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小説が原作の物語
『フローラとユリシーズ』は、ケイトディカミーロ作の子供向け小説に基づいて制作された映画です。
原作小説の筋書きとほぼ同様の物語に、マーベル(アメコミ)のエッセンスを振って制作されています。
そんな物語の実写映画化とあって、本国では期待値が高めだったようです。
ディズニープラスオリジナル作品
『フローラとユリシーズ』はディズニープラスのオリジナル作品として配信開始された作品です。
ちなみにディズニープラスオリジナル作品とは、ディズニープラスが独自に制作した作品のこと。
最近だと、マーベル最新作の『ワンダヴィジョン』が制作されたりと、今界隈で非常に盛り上がっている分野です。笑
そのため、『フローラとユリシーズ』を見るためにはディズニープラスに加入する必要があります。
初月31日間無料のため、是非この機会に試してみては?
あらすじ
するとユリシーズのスーパーパワーが覚醒。
人間の言葉を読み、タイプライターで詩を書き、さらには空を飛ぶ。
そんなユリシーズのパワーが巻き起こす大騒動に巻き込まれたフローラは、やがて家族が抱える問題に真っ向から向き合うことになる…。
ここからは『フローラとユリシーズ』のネタバレ感想をお届けします。
この先は物語のネタバレを含みますfa-exclamation-triangle
【ネタバレ感想】ドタバタ感溢れるファミリーコメディ
いやー、面白かった!
これが映画を見終わった後に出てくる第一声の感想でした。
大筋は「バラバラの家族が一つになる!」という物語で、
メッセージとしても「大切なものを見失うな!」と非常にわかりやすく、かつよくある物語ではあります。
ところが物語の中でキーになるのが、ユリシーズ。
スーパーパワーが覚醒したリス、という筋書きです。
これが、本当に、面白いんですよ。
ではここからはそんなこの物語の”面白さ”について、ストーリーに沿って語っていきます。
①フローラの事情とユリシーズとの出会い
冒頭で語られるのは主人公・フローラのプロフィール。
- 10歳の”ひねくれ屋”の女の子
- 父の影響でアメコミが好き
- 母親は恋愛小説を書く小説家
- 父親は売れないアメコミの作者
- 両親は別居中
両親に問題を抱える、”ひねくれ屋”のアメコミ好きの少女フローラは、ある日近所で掃除機に吸い込まれたリスを救います。
そしてフローラはリスを”ユリシーズ”と名付け、家に連れ帰るのでした。
…こうやって書くと、いやなんでわざわざ掃除機でリス吸い込んでるの??、と思われるかもしれませんが、
このユリシーズが吸い込まれた掃除機は普通の掃除機ではなく、”ロボット掃除機”。
日本では製品名・ルンバが有名なアレです。
庭で稼働させていたロボット掃除機がユリシーズを”ゴミ”と認識してガッツリ吸い込んでしまうというこの時点でトンデモ展開。
さらにはフローラはユリシーズを掃除機から助け出した上、人工呼吸・心臓マッサージという方法で命を救うのです。
もちろんフローラは必死なのですが、見ているこちらとしては、「リスに人工呼吸」という時点でかなり面白く、くすっと笑ってしまいました。
ごめんよ、フローラ。
ユリシーズのぶっとび加減はこんなものではありませんでした…!
②ユリシーズのパワー、発現
さて家に連れ帰ったユリシーズ。
食べ物を食べるためにちょこまかと動き回ります。可愛い。
というかユリシーズのすべての動きが可愛い。
食べている姿とかどうしちゃったの、可愛すぎて繰り返し見ちゃいましたよ、もう。
もはやユリシーズのスーパーパワーってこの可愛さなんじゃないの…?
…と冗談はさて置き、実際ユリシーズはスーパーパワーが発現します。
なんと人間の言葉を理解し、タイプライターで人間の言葉をタイプするのでした。
記念すべき初タイプの言葉は、
僕はユリシーズ、生まれ変わった。
「これはとんでもない一大事!!!」
と、ひねくれ屋のフローラも驚きを隠せません。
そう、ユリシーズは掃除機に吸い込まれたことにより”スーパーパワー”を持つリスとして生まれ変わった!というのです。
その後フローラは、書いたアメコミが売れずホームセンターで働いていた父親と、
近所に住む”ヒステリー性視覚障害”によって一時的に目が見えない状態になっているウィリアムとともに、
ユリシーズのスーパーパワーが巻き起こす大騒動…、というより壮大なドタバタ劇に巻き込まれていきます。
③母と父と子とユリシーズ
そんな折、自身の小説の執筆も振るわず、ユリシーズの騒動によって雑誌の取材にも失敗した母親は、
フローラに黙ってユリシーズを森に放そうとします。
それに気がついたフローラはウィリアムとともに、そんな母からユリシーズを止めようと森に入っていきますが、
突然の夕立によって、廃墟ー「スプラッシュ・ラピッツ」に逃げ込むことに。
そこはかつてフローラ一家がうまく行っていたときに家族でよく遊びに来ていた場所でした。
そんな思い出の地で、かつての思い出を語りながら見を寄せ合う2人。
すると、ユリシーズをつれた両親が現れ、ユリシーズが書いた詩をフローラに見せました。
フローラに贈る言葉
君がいないと楽しくない。君は全てだ。
世界のすべて。
チーズスナック クォーク ドーナツ。
君は果てしなく広がる宇宙。
その後両親は「一番大切なのはフローラだ」と告げ、一家は再び一つになったのです。
ここまで全力でコメディ色溢れる映画でしたが、このシーンだけはちょっとシリアス。
これまでのシーンがすべてカラフルだったのに対し、このシーンで作中で初めて雨が振り、色がすこし淀んでいるため、
「お、このシーンは今までとはちょっと違うぞ」と気付かされました。
レトリックを全力で用いた、もし目の前でこれを言われたらめっちゃ照れる!!レベルのユリシーズの詩が、
うまあく両親の心、そしてフローラの心に刺さったのでしょう。
家族が一つになるこのシーンには思わず笑顔にさせられますね。
そしてユリシーズがとにかく可愛い。笑った!ユリシーズが笑ったよ、可愛い!!←
④動物保護局との戦い!
さてそんな幸せなシーンの最中、動物保護局によってユリシーズが捕まってしまいます。
作中何度もこの動物保護局のミラーが追ってきて都度ドタバタ劇を繰り広げていたのですが、その執念深さたるや。
ついにミラーの執念が実を結んでしまうわけです。
フローラはユリシーズが捕まったことに嘆き悲しみますが、そこに両親が声をかけます。
フローラ、泣かないで。
ピカットは、強敵ダークハンドをどう打ち負かした?
そう、皆でユリシーズを取り返しにいこう、というのです。
そしてチームが結成されました。
- ユリシーズの世界のすべてである、フローラ
- 小説を書けなくなった著名な恋愛小説家の母、フィリス
- 売れないアメコミを書き続けた父、ジョージ
- ヒステリー性視覚障害により一時的に目が見えない状態の、ウィリアム
4人は動物保護局に乗り込み、大騒動を起こし、ついにユリシーズを助け出します。
この乗り込んだシーンがもうハチャメチャで、ほんと面白い!笑
動物保護局の動物全部逃しちゃうし、ウィリアムは途中で「ストレスが消えた!!」と叫んで急に目が見えるようになりますし、最後にはユリシーズが空を飛び、ビルから落ちそうになったジョージを助けます。
くすっと笑ったり、おお!と目を見張ったりと忙しいシーンでしたね!
その後フローラは、これ以上ユリシーズが動物保護局に追われないようにするため、
そしてユリシーズが自由にどこかでだれかを助けることができるようにするため、
ユリシーズを森に放し別れを告げるのでした。
【ネタバレ感想】随所に散りばめられるマーベル小ネタ
さて物語としても面白いのですが、その他にも面白い要素があります。
それが、マーベルの小ネタの数々。
主人公フローラがアメコミファンであることから、彼女の心の中の語りでは必ずと言っていいほど
「コミックでは~」
「スーパーヒーローは~」
というワードが飛び出して、見ているこちらの心をざわつかせます。
わかる、分かるよ!その考え方!!…と。笑
映画のオープニングの第一声も
シルバーサーファー。
初登場は”ファンタスティック・フォー”。
光の速度で移動できる。
実は真っ裸なのに誰も気づいていない。
…という語りから始まるので否が応でもテンションがあがりますね!!
他にも、フローラの家の呼び鈴の形が『キャプテン・アメリカ』の盾の柄だったり…、と
小ネタが非常に満載で、見つけるたび気がつくたびにふふっとなりました。
【まとめ】ディズニープラスだからできた物語
さて今回の記事ではディズニープラスオリジナル作品より『フローラとユリシーズ』を紹介しました。
全体的に楽しい、くすっと笑えるホームコメディ。
最後にはとてもあたたかな気持ちになれる、素敵な映画でした。
何より、ユリシーズが可愛い。可愛すぎる。
原作の小説にマーベルのアメコミ、という要素を足すことにより何倍にも面白みが増したこの映画。
こんな芸当は、(あちこちの権利を手中に収めている)ディズニーにしかできないものですね。
今後の作品も楽しみです。
Twitterでは主に映画についてタイムリーにつぶやいています。
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