こんにちは、yu-です!
今回は、ディズニー長編アニメーション映画より
「ラマになった王様」
について紹介したいと思います!
Contents
作品情報
公開年 | 2000年 | ||
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上映時間 | 78分 | ||
原題 | The Emperor's New Groove | ||
スタッフ | 監督 :マーク・ディンダル 脚本 :デヴィッド・レイノルズ 製作 :ランディ・フルマー 製作総指揮:ドン・ハーン 音楽 :ジョン・デブニー、デヴィッド・ハートリー |
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2000年前後のディズニー映画としては珍しく、挿入歌はあるもののミュージカルではない映画です。
…というよりは完全にコメディに全振りした、コメディ映画です。
映画全体にこれでもか!というほどギャグをぶっこみ、各シーン各シーンで見ているこちらをくすっと笑わせてくれます。
原題はよく知る童話のパロディ
実は、原題である「The Emperor's New Groove」は、
あの有名なアンデルセン童話「裸の王様」の英題である「The Emperor's New Clothes」のパロディとなっています。
ちなみに「Emperor」はそのまま日本語にすると「皇帝」。
ところが邦題では「王様」と訳されており、これも「裸の王様」にリンクしています。
無料で見る方法
「ラマになった王様」は現在ディズニー公式動画サービス、ディズニープラスで見放題配信されています。
ディズニープラスは初月31日間は無料で利用できるため、まだ登録したことのない方は無料で映画を楽しむことができます!
あらすじ
彼は富と権力と美貌を持ってはいたが、非常に傲慢で嫌な性格。
そのため、国民からは全く信用されていなかった。ある日、気まぐれで解雇したかつての相談役の
魔法使いイズマに毒薬を飲まされ、ラマの姿に変えられてしまう。
そしてそのままクスコは袋詰めにされ、城から追い出され、
辺境の農村まで運ばれてしまうのだった…。
【ネタバレ感想】何が面白い?キャラクターが面白い!
ここからは、「ラマになった王様」のネタバレ感想をお届けしたいと思います。
ちなみにこの写真の男性(であってるよね…?)は、作中に登場する「テーマソングシンガー」。
何をするかというと、テーマソングを歌う人です。それ以上でもそれ以下でもありません。笑
傍若無人×お人好し×ホラーっぽい女×間抜け
この物語の主要なメンバーは四名。
クスコ・パチャ・イズマ・クロンクです。
この四名が4者4様に個性が爆発しており、もはやコントとしか言いようが無いようなやり取りを繰り広げるのです。
傍若無人・クスコ
主人公かつ、南米の奥深くにある王国の若き王様です。
傲慢で自分勝手で意地悪と、傍若無人を絵に書いて糊付けしたような性格そのもの。
自分のダンスを邪魔したと言いがかりをつけて老人を窓から放り投げたり。
自分をひたすら褒め建てるテーマソングを作らせたり。
相談役だったイズマを気まぐれで解雇したり。
そして、遠くの丘に住むパチャをわざわざ呼び出して、「自分の別荘を建てたいから家丘から立ち退いてくれない?」とトンデモ命令を下したり。
文句無しで「やべえやつ」です。
正直前半のやべえやつ感が強すぎて、もはやこいつをラマのままにしといたほうが国民は幸せなんじゃないか?と本気で思うレベルですね。笑
ただ、物語を見ているとそんなやべえ性格も、相談役=お世話役がイズマだったこととその若さゆえなのかな、と言う目で見れるようになります。
このあたりのキャラクターの描き方というか、性格の作り方がさすがディズニーというべきでしょうか。
頑固で、意地っ張りで、身勝手で、意地悪なクスコが徐々にパチャに心をひらいていく姿は、見ていてほっこりしてしまいます。
まんまとのせられ、最終的にはこいつけっこういいやつじゃん!というところまで昇格しました。恐るべし。
お人好し・パチャ
序盤にクスコに丘からの立ち退きを命じられた、可愛そうな国民…それがパチャです。
丘の上に6代住む、四人家族の父親として頼りがいもあり優しさもある姿をたっぷり見せてくれます。
たまたまラマにされてしまったクスコを自宅に連れ帰ることになるのですが、そこでクスコに
「別荘を建てる場所を考え直すなら城まで送る」
という取引を持ちかけるも、失敗。
じゃあほっておいて城に帰り着かなければこの丘も平和だ!とクスコに手出しするのをやめつつも、結局気になって一番良いところで現れて助けてました。
さらには途中クスコとパチャは何回も(おおよそクスコのせいで)大喧嘩して分かれるものの、結局パチャはクスコを放っておけず、何度もその手を差し伸べるのです。
完全なるいい人です。
というか外野から見ているこちらにしてみれば、お人好し過ぎます!笑
本来あなたが守るべきはクスコじゃなくて家族でしょう!
そのためにはクスコを見捨てたほうが何かと都合が良いでしょう!…と。
ただ、そんなパチャだから家族に愛され、クスコが心を開いたのでしょうね。
ホラーっぽい女・イズマ
クスコ王の相談役で、なぜか城の地下に秘密の研究室を持っている女性・イズマ。
本作のれっきとしたヴィラン…のはずなのですが、なんとも残念なキャラクターで憎めないんですよねえ。笑
王の座を狙い、クスコ王を殺害しようとする…という計画そのものは完全に”悪”そのものなのですが、
助手のクロンクに振り回されたり、自分自身の不運に振り回され、結局殆どの計画は不発。
なんだか不憫になってしまいます。笑
その上作中ではクスコや町中の人に「ホラーっぽい女」と表現されるなど、つくづく残念なお人です。
挙げ句の果てに最終的には猫に変身したまま物語が終了します。
マイペース×クロンク
イズマの手下で、筋肉質な大男なのですが、思考能力は極めて低いという特徴を持ちます。
イズマの命令に何も考えず従う一方で、クスコに飲ませる毒薬をラマに変化させる薬と間違える、強者。
料理の腕がよく、またリス語を話すことができるという意外な能力を発揮するシーンもあります。
クロンクがリスと会話しているシーンはかなりネタ感が強く、思わずふふふと笑ってしまいました。笑
ちなみに最終的には、得意料理のほうれん草のパイをイズマに貶され、激怒。
クスコの味方についた…、というよりは自身の怒りの赴くままイズマに電飾を落とします。
純粋。
全編を通して基本的にボケ役に徹してくれるクロンクの存在が、この映画の面白さに一役買っていることは間違いないでしょう。
くまのプーさんに通じるところがありますね。
【ネタバレ感想】何が面白い?緩急のスゴイ表現が面白い!
キャラクターも面白いのですが、それに加えて緩急の激しすぎるその表現手法が面白いんです。
秘密の研修室に向かうシーン
なんとも怪しげな研究室なのですが、なぜか入り口のレバーは2つ。
ハズレのレバーを引くと何故かワニのいる池に落ち、
アタリのレバーを引くと何故かジェットコースターのようなものにのせられ、ラボにたどり着くとなぜかサングラスと白衣を装着しています。
面白いのが、これを前半はイズマ・クロンクの二人組がやり、後半にクスコ・パチャの二人組が全く同じことをしたこと。
一回だけでも割と訳のわからんシーンなのですが、2回繰り返されるとギャグでしかありません。笑
後半のおいかけっこのシーン
特にギャグ色が強かったのが、後半クスコ・パチャ組をイズマ・クロンク組が追いかけるシーン。
単純においかけっこを表現するのではなく、物語の舞台の丘の地図上を、二組のアイコンが矢印で進んでいくというなんとも雑な表現がされます。
これまで、こんなに雑で緊迫感のないおいかけっこがありましたでしょうか。
【まとめ】全体的に〇〇に似ているドタバタ感
さて、今回はディズニー映画から「ラマになった王様」を紹介しました。
見終わったとき、全体的になんか見たことある感じだなー、と思っていたのですが、気が付きました。
全体的にトムとジェリーのドタバタ感に似ているんです。
あの、トムはジェリーを食べるという目的のためにおいかけているにも関わらず程よく全く緊迫感がない感じが似ているんですよね…。
このご時世、家の中で楽しめる映画を是非楽しんでみてはいかがでしょうか?