【ネタバレ感想】実写版「ムーラン」はつまらない?原作アニメファン目線の感想レビュー&考察!

こんにちは、yu-です!

 

先日、原作アニメの「ムーラン」の魅力をお伝えする、ネタバレ感想記事をお届けしました。

 

↓前回の記事はこちらから

 

 

今回の記事では、

 

「実写版ムーラン」

 

のネタバレ&感想記事についてお届けしたいと思います。

 

 

原作アニメ版ムーランのファンとしての目線で、実写版「ムーラン」について語っていきたいと思います。

 

 

作品情報

公開年 2020年
上映時間 115分
原題 Mulan
スタッフ 監督 ニキ・カーロ
脚本 エリザベス・マーティン、ローレン・ハイネック、リック・ジャッファ、アマンダ・シルヴァー
製作 クリス・ベンダー、テンドー・ネーゲンダー、ジェーソン・リード、ジェーク・ワイナー
おすすめ度

 

公開までは社会情勢の影響で紆余曲折

この実写版「ムーラン」は、この2020年の社会情勢の波を見事にかぶってしまい、公開までは紆余曲折がありました。

 

劇場公開日決定からの出来事を年表で軽く振り返ってみます。

 

2019年11月21日 邦題と日本での公開日、日本オリジナルポスターが公開
2020年3月2日 新型コロナウイルス感染症の影響で公開日を4月17日から5月22日に延期することが発表
2020年3月24日 さらなる公開再延期を発表

・アメリカ:8月12日に延期

・日本:9月4日に延期

2020年夏頃 無期限公開延期を発表
2020年8月 一部の国は劇場公開はせずにDisney+(ディズニープラス)にて同年9月4日から有料配信することを発表。

※フランスについては9月4日からの一斉配信対象国から外し、延期することがアメリカのメディアから報じられた。

2020年8月24日 日本でも劇場にての公開を断念し、海外と同様に2020年9月4日からディズニー公式動画配信サービスのDisney+にて、独占配信(提供開始時)することを発表

また、プレミアアクセス作品となり、プレミアアクセス料金2,980円(税抜)を追加で支払うと、視聴が可能になることも発表。

2020年9月11日 本作の舞台である中国にて劇場公開開始

※中国当局が本作関連の報道を国内メディアが伝えることを禁止したため、公開初日における北京市内の映画館の観客は僅かだったと報じられた。

 

このように、主に新型コロナウイルスの影響により日本ではディズニープラスのみでの公開となり、劇場公開は中止される、という前代未聞の状況に。

 

その後9~11月はプレミアムアクセスの対象として有料配信、その後12月に見放題作品になりました。

 

また、ここではあえて詳しく触れませんでしたが、本作は新型コロナウイルスの以外にも、中国の社会情勢・主演女優の方の言動等々の問題にも巻き込まれ、公開前からかなり悪い印象がついてしまっていました。

 

 

 

さて、そんな社会情勢に揉まれに揉まれたこの映画。

 

次からはその内容について触れていきたいと思います。

 

 

あらすじ

はるか昔の中国。由緒あるファ家の娘ムーランは、
女性であるにもかからず武術に秀で、”気”を扱うことができた。
ところがそんな女性を好む男性はおらず、ムーランは常に家族の心配の種であった。
ムーランが結婚のための面談で大失敗を演じてしまった日、皇帝からの召集令状により、年老いた父が国を守る戦いに行くことになった。
これを知ったムーランは、ひそかに一大決心をする。
父ではなく、自分が女性であることを隠し戦いに行くことを。父親の鎧を盗み、剣を盗み、少年に姿を変え、ムーランは愛馬カーンと共に家を飛び出したのだった…。

 

【ネタバレ感想】原作アニメ版「ムーラン」とは全く異なる物語

 

ここからは、実写版「ムーラン」のネタバレ感想を書いていきたいと思います。

 

ディズニーの手掛ける”アニメの実写化”には2種類ある

ディズニーはここ数年、自身のアニメーション映画を実写化する、ということをかなり頻繁に実施しています。

 

 

例えば以下のような映画がありました。

 

  • シンデレラ
  • ビートと秘密の友だち(ピートとドラゴン)
  • ライオンキング
  • 美女と野獣
  • 101(101匹わんちゃん)
  • アラジン

 

さてこれらの実写化映画たちは、大きく2種類に分けることができると考えています。

 

それは、

  1. 原作アニメーション映画を忠実に再現するもの
  2. 原作アニメーション映画からストーリーを再編集し別の物語を生み出すもの

この2つ。

 

 

これに沿って、実写化映画を分類すると以下のようになります。

 

1. ライオンキング、美女と野獣、101(101匹わんちゃん)、アラジン
2. シンデレラ、ビートと秘密の友だち(ピートとドラゴン)、ムーラン

 

 

今回の実写版ムーランは、2.のジャンルに属するものでした。

 

 

大幅すぎる物語の再編集

さて、これを踏まえた上でムーランに話しを戻したいと思います。

 

映画を見て、最初に思ったことは、

 

これ、本当にムーランなの???

 

ということでした。

 

そう思っても仕方のないくらい、尋常じゃないくらい原作からかけ離れた部分がたくさんあるのです。

 

思いつく限りで上げてみます。

 

  • ムーランの人物像が違う
  • ムーランの家族の住んでいる家が違う
  • 住んでいる街が違う
  • 家族構成が違う
  • 家族の性格が違う
  • ご先祖様の扱いが違う
  • え、髪切らないの?!?!
  • ”気”ってなんですか?
  • ムーシューいない、クリキーもいない
  • シャン隊長じゃない!
  • 敵がフン族ではないし、皇帝に恨みつらみがありすぎる
  • ”魔女”ってなんですか?
  • 自ら女であることを明かしてしまう
  • 仲間も司令官もムーランをあっさり受け入れすぎ
  • ムーランの身体能力が違う

 

 

もはや、ここが違う!!!と言えないレベルで全部において異なる物語になっちゃっています。

 

原作アニメ版の主題を根底から覆す

設定が多少異なる!くらいであれば、実は前述のジャンル1.の実写化映画にもよく見られます。

 

例えば、実写版美女と野獣では原作にはなかったベルの母親との関係が描かれていますし、実写版アラジンでは国王の気の強い娘としてのジャスミンの姿も描かれています。

 

こういう、「原作にはなかったけれど、付け足したことによって更に物語が深くなる!!」という方向の変更は良いと思いますし、わざわざ実写でリメイクするからにはむしろそういうことをやってほしい!派です。

 

ですが、今回のムーランのように、原作アニメ版で「ここが好き!」と感じていた部分がバッサリカットされ、全く異なる設定になっているのはかなり悲しいです。

 

 

特に本作においては、先程あげた原作と実写版の相違点のうち、ピンポイントのシーンとしては

 

ムーランの髪を切るシーンが無かったこと

 

が最も残念でした。

 

 

女性が長い髪を切るということ。

 

それは現代においても小さな出来事ではありませんし、このムーランの世界においてはなおのこと。

 

髪を切ってしまうと髪を結うこともできなくなるため、結婚をすること、ひいては女の幸せを得ることを捨てるということの何よりの象徴になります。

 

それ故に、勇ましい音楽とともにセリフもなく強い表情で髪を切るシーンは、原作アニメーション映画を始めてみたときに最も印象に残りました。

 

こういった、原作で良かった部分、原作で伝えたかったであろう部分を大幅に改変しているのが、実写版ムーランなのです。

 

 

物語の根幹を揺るがしてしまう改編は何がために

映画を見ていて、最も疑問に思ったこと。

 

それは、なぜこんなに大規模な改編をしてしまったのか、ということ。

 

 

この実写版ムーラン、現代という時代に作られただけあって、その映像美・一つ一つの小物の美しさ、作り込み・衣装の作り込み・BGM等々は本当に素晴らしい映画でした。

 

それ故に、原作アニメ版ムーランの良さを完全にぶっ壊すような大幅な改編がなされていることが、もったいないというか非常に悲しいです。

 

なぜ、原作を忠実に再現するだけではだめだったのでしょうか。

 

残念でなりません。

 

ここでは触れていませんでしたが、実写版ムーランは原作にあったミュージカル要素が完全に廃止されており、一切の挿入歌がありません。
原作アニメ版ムーランの大きな魅力の一つであった歌が無い。
これもなぜそうしてしまったのかと思わずにはいられず、悲しいです。。

 

 

 

【ネタバレ感想】原作を知らない人は楽しめる?

さてここまで、実写版ムーランが原作と違うことによる嘆きをつらつらと書きましたが、では原作を知らない人は楽しめるのでしょうか?

 

結論から言いますと、

 

そこそこ楽しめます。

 

映像・衣装の美しさが際立つ

とにかく映像は綺麗ですし、衣装も素敵です。

 

 

一つ一つの小物もああたくさん作り込まれているなあと感動するくらい、美しく造形の細かいものがたくさんあります。

 

そういった映画の表面的な部分はもう百点満点です。

 

 

ストーリーはそこそこわかりやすいものの釈然としない部分が残る

ストーリーはそこそこわかりやすいです。

 

なのですが、「ムーラン」であるという前提を取っ払ったとしても、今ひとつ釈然としない部分があるのです。

 

それは、”気”に関すること。

 

"気”って何なのですか????

 

 

作中、若干”気”に関する説明はあるのですが、正直良くわからんのです。

 

わかるのは、ムーランと作中に登場する魔女は”気”を扱える…ということなのですが、

 

ムーランの”気”は普通に戦闘の才能にのみ開花している一方で、

魔女は他人に乗り移ったり、鳥になったりと何でもありのご様子。

 

 

”気”って何なのですか!?!?

 

当然すべての映画は基本フィクションであるわけですし、そもそもファンタジーの世界が好きな身として、現実には無い強いパワーが出てくることには免疫があります。

 

それこそ、スター・ウォーズシリーズを見て、「フォースってなんやねん!!!」とはなりません。笑

 

ですが、ここまでがっつり出てくるのに、物語の本筋にそこまで深く関わってくれるわけでもないという微妙な扱いを受けているこの”気”については、未だに何だこれ状態のままです。

 

こんな微妙な扱いをするならそんな概念作り出さなければよかったのに!!!というのが本音ですね。

 

本当に”気”については何がしたかったんだろう……。。

 

 

【まとめ】原作好きにとって期待はずれの映画

 

なぜ忠実に原作を再現するだけではだめだったのでしょうか…。

 

そう思わずにはいられない、そんな映画でした。

 

全く楽しくない!つまらん!という程でもないのですが、なんともいえない悲しさが募る結果となりました。

 

 

なので、最後に強く伝えたいメッセージがあります。

 

それは、

 

実写版ムーランだけを見て、ムーランという映画に対して失望しないでほしい

 

ということ。

 

正直ファンとしてはこれが一番怖いです。

 

 

現時点で実写版しか見ていない方、ぜひ今すぐ原作アニメ版を見てください。

 

きっと印象が大幅に変わります。

 

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

 

ぜひこのご時世、映画を心ゆくまで楽しんでみてください。

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